最近、頭の中に
“神は細部に宿る”
ということばが浮かんできて、
あれ、これって誰の言葉だったっけ、、
と調べてみると、ドイツのある建築家のことばらしいんですね。
宗教家じゃなくて、建築家の言葉だったんだ~、とちょっと意外でした。
その建築家が、その言葉をどういう意味で使っていたかは知りませんが、
これはナカナカ含蓄のある深い言葉だなぁ~と思うのです。
私なりの解釈をすると、
大きな派手な事より、身近な、小さなことを大切にしよう、
そうすることによって、
そこに神を感じることが出来る=幸せな気持ちになれる
ということなのかな、と感じたのです。
最近この、派手さの対極にある質素倹約、
というのが自分の中のキーワードになっている気がするんですね。
最近よく日本映画を見るんですが、
前に当ブログで紹介した、
森田芳光 監督の 「僕達急行 A列車で行こう」
2013年 ヨコハマ映画祭に行ってきました!〔2013/4/4〕
つながりで、同監督の作品である
武士の家計簿
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id336897/
という映画を観たんです。
そろばんをはじくことが仕事の侍の話しなんですが、
その家が借金漬けであることに気づき、
ある時期を境に、無駄な事を一切切り詰めた質素倹約の生活に入って行くのです。
そろばん侍である旦那さんは、
こんな家に嫁いでこさせて申し訳なかった
ということを言うのですが、
奥さんが、貧乏でなく工夫と思えばなんともないですよ、
ということを言うのです。
ん~、なんだかいいなぁ~と思ったのです。
この映画を見ていて、
派手な生活をしているより、
生活の中で色々工夫して、質素な生活をした方が、
しみじみとした幸せを感じることが出来るのでは、
派手な贅沢な生活よりも、むしろ心は充実するんじゃないか、と感じたのです。
また最近読んだ本を挙げさせて頂くと、江原裕之氏の
という本を読みました。
これは江原氏が向こうの世界からのメッセージを載せたものですが、
取り上げられている三つのメッセージの内の一つは、
足るを知る者は喜び、
満たされぬと思う者は溺れる
というものでした。
江原さんは、物質至上主義、経済至上主義から、
心を大事にする時期に来ているのではないか、
ということを述べられていました。
謙虚で勤勉な日本人らしさを取り戻す↓
食べられることの幸せ↓
幸せな愛の形は自分で見つける↓
もくじ↓
もう一冊、最近読んだ本を挙げさせて頂くと、
という本があります。
この本の著者、矢作氏は東大医学部のお医者さんで、
自らの臨床経験などから、人はどうやら死なないようだ、死後も魂が生き続けるようだ
ということを綴ったものなのですが、
もくじ↓
本書の中でも、足るを知る、ということが書かれていました。
私は別に禁欲的な生活をしよう!と言っているのではないのです。
たまにハメを外して楽しむことがあってもいいと思うのですが、
毎日の生活がハメをはずした状態というのはよくないと思うのです。
質素倹約というのは、欲に節度をもって生きるということだと思います。
そうした生活をスタンダードにしていて、時にハメをはずしすと、そのハメを外した状態を
楽しく感じることかでできるものですが、
毎日が、食に関しても何にしても、刺激に満ちたものを追求していく場合は、
快感を感じるために、その欲=刺激をどんどんエスカレートさせていく必要があると思うのです。
質素倹約を生活のスタンダードにしていた方が、
毎日にしみじみとした幸せを感じることが出来るのかな、と最近とくに感じるのです。
自分のブログに載せた二宮金次郎のところを見直してみると、
二宮金次郎 〔Ninomiya Sontoku〕〔2009/5/16〕
次のことばが紹介されていました。
遊びが度を超え、労働が少なければ貧しくなり、
遊びが身の丈に合った範囲内で、一所懸命働けば豊かになる
貧 遊楽分外に進み、勤労分内に退けば、
則ち貧賎、其の中に在り。
冨 遊楽分内に退き、勤労分外に進めば、
則ち冨貴、其の中に在り。
あそびも良いですが、節度というものがあるべきだと思います。
当たり前のことなのですが、
分度、節度をもって生活することって大切だよな、と改めて気づかされるのであります。
いまの日本人に必要なのは、この節度というものなのではないかと思うのです。
将来の世代の人たちは、今の世代の人たちを相当恨むだろうなと思うのです。
自分達の世代の享楽のために、
借金しまくるわ、何十万年も放置しておかなかければならない核のゴミを出すわと、
やりたい放題です。
立つ鳥跡を濁さずの真逆で、
立つ鳥跡を濁しまくる
で次の世代にバトンタッチするんだから、次の世代の人たちが怒らない訳がないです。
環境のことにしても、
二酸化炭素が年々増えていて、地球温暖化が叫ばれ、異常気象が頻発しているにも関わらず、
自家用車を所有して傍若無人に乗り回すということは私には出来ないですね。
少なくとも自分の身の回りに関しては、質素倹約を旨として、
ささやかな喜びを楽しみつつ、慎ましやかに暮らして次の世代に引き継いでいきたいな、
と思うのです。
質素倹約、足るを知る
ということに関して最近感じたことでした。
おしまい
参考:
武士の家計簿
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id336897/
彦兵衛のブログ:
2013年 ヨコハマ映画祭に行ってきました!〔2013/4/4〕
二宮金次郎 〔Ninomiya Sontoku〕〔2009/5/16〕
アマゾン:
江原裕之『予言』2012
矢作直樹『人は死なない-ある臨床医によ2る摂理と霊性をめぐる思索-』2011
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