2020年4月19日日曜日

魅了された絵本、、



最近、もっとも絵で魅了された絵本がコチラの絵本↓








もう、表紙を見た瞬間に読みたくなり、図書館で借りてその場で読みました。

写真のような美しい絵でありながら、マグリットのようなだまし絵になっており、

不思議な世界観を醸し出しています。


絵は、ロブ ゴンサルヴェスというカナダの人が描いており、

他にも彼の描いた絵本が色々あるようなので読んでみようと思っています↓





真昼の夢 (ほるぷ海外秀作絵本










他に、絵で魅了された絵本がこちら↓






こちらは ワレーリー ワシーリエフというロシアの方の絵です。

マンガチックな絵とカラフルな色遣いがよいです。

話も面白くて、欲ばりばあさんが、次々と要求をエスカレートしていって、最後には、、

という昔話にありがちな話なのですが、たどっていく場面がその地方独特で面白く、最後もさわやかで良かったです。


この方の絵本に





というのもあり、動物の生き生きとした表情がとても良く、読んでて楽しかったです。



絵で魅了、また話でも魅了されたのがコチラの絵本↓






グリム童話のひとつだそうですが、私は初めて読みました。

しかし、ここに描かれているイラストのアヤシサがなんとも素晴らしい!

話も、ありきたりのものなのかと思いきや、最後にむむっ、考えさせられました。

結婚した相手に対しても、すべてをオープンにするのではなく、秘しておくものをもっておくことが長続きさせる秘訣なのか、、

ディズニーランドも一日で見切れないことによって、リピーターを生んでいるのと同じなのかななどと、

話の持っている意味を色々と考えさせられました。。


読み継がれてきたお話しというのは、そこに何かしら伝えるべきものがあるから残されてきた訳で、

グリム童話をもう一度読み直してみようと思いました。


というのも、最近ギリシア、ローマ関係の本を読んでいたら、イソップ物語ギリシア由来であることを知り、

また、あの有名な「アリとキリギリス」は元は「アリとセミ」の物語であり、

そこで言わんとすることも、アリのようにあくせく働いていないで、セミのように人生を謳歌しようというものだったのだそうで、軽いショックを受けました。

イソップ物語も考えさせられる深いものが多く、ちゃんと読み直してみようと思っています。


さて、話を絵本に戻し、
絵ではなく、話にもっとも考えさせられたのがコチラ↓







こちらもロシアのお話しのようです。

金貨が道に落ちていて、それを拾ったハリネズミが、

これであれを買おう、これを買おう、

と思うのですが、実際に買おうと思っていると、行った先々で、それが欲しいならあげるよ、、

といって結局最後まで金貨を使わずじまいとなるのです。

最終的には、金貨は必要ないから落ちていたところに置いておこう、、

ということになるのです。

解説には、共産主義下のロシアでは、物がなかなか手に入りにくく、

お金より、人間のつながりが物を言ったのだそうで、

それをお話にしたものだそうです。


しかし、いまのコロナによる経済が停滞した状況を目の当たりにするからなのか、

そもそもお金ってなんだっけ?

最終的には人のつながりが大事なんじゃないのか、、

などと色々と考えさせられました。


お金をなくして、それぞれが得意とするものをそれぞれが提供し、

欲しいものはいつでも貰えるというような理想的な社会というのは、今まで実験的に色々とやられてきましたが、

悉くうまくいっていないようなのですね。

ヒッピーの共同体なんか、まさにそれですよね。

でも社会の基本って、お金を介しながらも、実はそういう善意の交換によってなりたっているんじゃないのかな、という気がしました。

コロナの特番で、あるウイルス学者が行っていたのですが、

今までにあった世界的な疫病の流行は、社会に大きな変革をもたらしてきたのだそうです。

資本主義も、今回のコロナによって、その形が大きく変容していくのかもしれません。

未来に起こることを見てきたという臨死体験者のダニオン・プリンクリー氏は、その著書の中で、

いまの経済は、やがてスピリチュアルに基づく資本主義になっていく

というようなことを述べていました。

貨幣経済が、単なる数字を追いかけるものから、

もっと思いやりのある、温かみのある、人間同士のつながりを大事にする方向へシフトしていくのかもしれません。


私は、最近カンブリア宮殿で紹介された若手の事業家を見て、新しい世界が始まっている感覚を持ちました。


カンブリア宮殿:
次世代ビジネスの挑戦者たち 第3弾!社会貢献の新潮流を生む 若き起業家の挑戦


最後に、もう少し前に読んで感銘を受けた絵本を紹介しておきましょう。


一つがコチラ↓






ストーリーも素晴らしく、温かみのある絵が、読む人を優しい気持ちにさせてくれます。

これは傑作だなぁ、手元に置いておきたいなぁ~、、

と思って調べてみると、中古本しかなく、

しかもプレミアムがついているからなのか、もとの2倍くらいの価格になっています。

再版、あるいはどこかで安く入手できるようなら購入しておきたい一冊です。

(今まで紹介してきた本はすべて手元に置いておきたいですが、、)


さいごに、よく分からないけど、なぜか心惹かれる絵本を紹介しておきましょう。

それがコチラ↓






サーカスのピエロが、クマとともに旅に出て、

旅の終わりで熊と別れ、

ピエロは最後に自分の顔に戻るというものでした。


この話は、何を意味しているんだ??

温かい気持ちになるとか、不思議な世界に魅了されるとかいうものでもないのです。


ピエロや熊が象徴しているもの、というのがあり、それなりの解釈もできるのですが、

それでも、あの話はなんだったのだ、、といつまでたってもふと思い出し、気になってしまう話なのです。



ということで、色々と心に残る絵本を紹介してきました。

絵本って結構深く、大人が読んでも心に響くものがあります。

図書館に行って、「今月のお勧めの本」みたいなコーナーに絵本があったら、

気になるものを手に取ってパラパラとみてください。

新しい世界が開けてくるかもしれませんよ!




2020年4月18日土曜日

ギリシア探訪 ⑰ day6 ~ ナフパクトス〔Nafpaktos 〕




海沿いのサービスエリアからバスで移動し、

景色の良い港町でまた小休止となりました。






ここはナフパクトスという町です。






ちょっと城塞のような感じになっており、

時間を貰えたので突端の方まで行ってみることにしました。
























どなたかのおじさんの像が立っていました。






これは「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスの像。

この湾の沖で、1571年にかの有名なレパントの海戦が行われ、スペイン・ヴェネチア艦隊がオスマン帝国に勝利を収めました。

セルバンテスはそれに参加していたのだそうです。


世界史では、ただレパントの海戦という言葉を習って素通りした感がありますが

実際は、こんな内海での戦いだったのですね。。






改めて世界史の図録を見ると、いまギリシアとなっている部分はすべてオスマン帝国の領土であり、

攻めてきたスペイン・ヴェネチア艦隊をオスマン帝国軍が迎え撃ったという形だったんだということがわかります。



















海岸に出てみました。。











綺麗な青い海が広がっていました。

























海の景色を堪能し、またバスに戻りました。







↑この小さなカラフルな漁船がカワイイ、、。















さよなら、ナフパクトス!







またバスに乗り、

バスは海沿いから、やがて山の方に上っていきました。















標高が上がり、海が遠くに見えています。














日も山の端に落ちていきます。







ホテルに到着。















シックな、落ち着いたホテルです。







夕食まで時間があったので、町を探索してみることにしました。







日が落ちても、まだあたりはほのかに明るい。













下の通りに、お土産物屋さんが並んでおり、

まだ開いているところを何軒か回ってみました。


買ったお土産の一つがこちらのフクロウ↓






フクロウの表情と全体の花柄模様に惹かれ買ってしまいました。













フクロウは、知恵や美術、戦略司るアテネの守護女神アテナイが持っている動物で、

フクロウが知恵のシンボルとなったのはここに由来するというのが有力なのだそうです。


もうひとつ、この町のお土産屋で買ったものがこちら↓






とぼけた感じの顔がかわいくて買ってしまいました。





本当はカエル好きの知人のお土産として買ったのですが、

見てのとおり、王冠の一部が破損してましい、これを差し上げるのは失礼かと思い、

自分の部屋に置いておくことにしました。。


私は特にカエルを集める趣味があったわけではなく、

そのカエル好きの知人のために買っていたのですが、

いつの間にか自分もカエルを部屋に置くようになってしまいました。





いま、プリンターの上には、かなりのカエルが生息しています。。(笑)

朱に交われば、赤くなるというやつですね。。







お土産を二つゲットし、宿に戻りました。

こうして夜は更けていったのであります。。



つづく、、