2008年11月30日日曜日

人間は多産!?

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多産な動物というと身近なところでは犬や猫を思い起こしますが、人間も多産だといわれると意外な気がしないでしょうか。

先日放送していたNHKの


「サイエンスゼロ:人の謎に迫る②」

という番組によると、実は他の類人猿に比べ、人間は極めて多産なんだそうです。

ここで比較する類人猿とは、人間と700万年前に別れたチンパンジー、900万年前に別れたゴリラ、1400万年前に別れたオラウータンです。

人間が出産後40日でまた受精が可能になるのに対して、ゴリラでは4年、チンパンジーでは5年、オラウータンに至ってはなんと8年も子供ができないそうです。


これは類人猿の授乳期間が長いためだそうで、メスは子どもに授乳するによって体内に発情を抑えるホルモンが分泌されその間子供ができないのだそうです。

こう比較してみると、人間が他の類人猿に比していかに繁殖力旺盛な動物へと変化したかがよく分かります。これは人間がそれまで食料が豊かで、外敵に襲われる危険の少なかったジャングルを出たことによるのだそうです。


危険が多く食料の少ない草原地帯に入って行ったときに、人間は多産という生存戦略を選択したのです。

万物の霊長といわれる人間が、たくさん産むことで生き残りを図ろうとする戦略をとっているというのは、こと生殖に関して言うなら退化のように思え、かなり意外に感じました。

また番組では、多産であること、二足歩行をしなければならなくなったこと、体より脳を発達させる方向で進化をはかることなどによって、子どもは未熟児として生まれざるを得なくなり、その結果人間は共同で作業するようになった、つまり社会性がでてくるようになったと説明していました。

◎危険が多く、食糧が少ない→ 多産という戦略
◎草原を歩かなければならない→二足歩行→産道が狭まる
◎新しい環境での生活→脳を肥大化させる方向で生存をはかる

⇒未熟児として子供を出産→子供は共同で育てなければならない(教育・ことば・社会性)

こうして多産な体となり、二足歩行をして新しい環境に広がっていく戦略をとった人間は、アフリカを出て、ヨーロッパ、中東、アジア、アメリカ大陸へと地球上の隅々まで広がっていくことができたそうです。

しかし一方、人間が地上に行きわたりフロンティアを失った時、土地に対する所有意識と、境界という概念が生じ、戦争をするようになったのではないかと説明していました。つまり陸地に人間が飽和状態になった時に、多産という戦略をとった人間に戦争が生じるのは必然ではなかったのかということです。

また生活基盤が整い、医療が生き届くようになったここ数百年において、人間が人口爆発と呼ばれる現象を引き起こしたのも人間が本来多産だからといわれれば納得できます。

数万年をかけて死ぬ思いで全大陸に広がった人類が、現在高度な文明を築いて安住しているということは、おそらく私たちの体と心(脳)はまたそうとう急速な変化(部分的には退化?)の時期を迎えているのではないかという気がします。


その変化が将来の世代にとって良いものであるように私たち一人一人が自覚をもって生活する必要があるのではないか、と番組を見終えて少し真剣に考えてしまいました。

また番組内で、研究者が人間とは一言で言うと何かという問いに対して、

「人間とは他者のなかに自分を見たがる動物である」

という定義をしていましたが、これはなかなか面白いと感じました。人間の定義として、道具を使う、言葉を話すなどは一般に言われることですが、このような哲学的な定義を類人猿の研究者が述べていたのは興味深かったです。

しかしそもそも、『人間とは何か』という問いを発していること自体が人間の特質なのかもしれない、と私は感じました。


参考:
サイエンスゼロ:人の謎に迫る②
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp234.html




2008年11月24日月曜日

ゴールデン・ボーイ




私の最も好きな映画として外すことができないのは、なんといっても、

『スタンド・バイ・ミー』(原題:The Body)

です。何度見ても心を打たれてしまいます。特に最後のナレーションでそれぞれがどういう風になっていったかが語られるあたりではつい目頭が熱くなってしまいます。

それはさておきこの映画、実はスティーヴン・キングが書いた恐怖の四季(Different Seasons)という作品の中のにあたる物語で、実は“冬”にあたる物語以外はすべて映画化されているのです。

は、、、というと、
あのモーガン・フリーマンも出ている、

ショーシャンクの空に(原題:Rita Hayworth and Shawshank Redemption 1994年)



なのです。
そしてもう一作映画化されたのがにあたる

ゴールデン・ボーイ(原題:Apt Pupil 1997年)



なのです。
『スタンド・バイ・ミー』や『ショーシャンクの空に』ほど有名でなく、ほとんど聞いたこともない作品ですが、なんといってもあの『スタンド・バイ・ミー』の兄弟作品であるし、

スティーヴン・キングの物語はストーリーが深く、人間描写が巧みでつい引き込まれてしまう作品が多いので、この『ゴールデン・ボーイ』もいつかレンタルで借りて観たいなぁと思っていました。そして本日、念願かなって(?)やっと見ることができました。


最近の映画のようなドンパチや車がクラッシュするシーンなど全くありませんが、期待にたがわずどんどん引き込まれるストーリーになっており、どんでん返しもあって、久しぶりに映画を見たなぁという感慨に耽ることができる作品でした。
(これから見る人のためにストーリーは書きません)

キャストも「ロード・オブ・ザ・リング」でガンダルフ、「Xメン」でマグニート役をやっているおじいさん(アン・マッケラン)も出ていてとても味のある演技をしていました。

最近のアメリカ映画は特殊効果頼みが多く、観ているその時は「オー、スゲー!」と思うものの、なんかいまいち心に残らないものが多いように思います。

もっと心の琴線にふれるような映画がでてきてほしいなぁと、今回『ゴールデン・ボーイ』を見ていてつくづく思いました。

久しぶりにまた『ショーシャンク』 でも観ようかな、、、。







2008年11月21日金曜日

糖尿病 ≪後編≫


これもやはりカルカッタでとったものです。店の前にココナッツの実が置いてあり、「これ下さい」というと目の前でナタをふるって穴をあけ、ストローをさして出してくれるのです。暑いところでこれを飲むとほんと体が生き返ります。

さて、前回の続き糖尿病についてです。

番組では、日本人の場合、糖尿病になった人で肥満でなかったひとの割合が75%にも達していたといっていました。つまり外見的に肥満でなくとも糖尿病には注意しなければならないのです。

これは日本人が昔から脂質をあまりとってこなかったことと関係しているそうです。欧米人は昔から肉を食べてきたので、インシュリンを大量に分泌するように体ができてきたそうです。インシュリンが分泌されることで、体細胞が血中の糖を吸収し、体細胞が大きくなる(=太る)ことによって体を防御してきたそうです。

しかし日本人は数千年にわたって質素な食事をしてきたので欧米人ほどインシュリンが分泌されないそうです。したがって糖が血中にでてもそれほど体細胞に吸収、蓄積されることなく、血液中にそのまま残ってしまうのだそうです。

欧米人でとんでもなく太っている人がいますが、あのような体形はインシュリンが大量に分泌されている証拠なのです。しかし日本人はあのような体型として現れる前に糖尿病になってしまうのだそうです。

もうひとつ注意しなければならないのは、飢餓状態による糖尿病だそうです。
飢餓状態でどうして糖尿病になるの・・・・・?
と思われるかと思いますが、飢餓状態の母親が妊娠している場合、胎児の体は外の環境が栄養不足であると認識し省エネモードになって生まれてくるそうです。
だから生まれてくる時も体重が3000グラムに満たない状態低体重児)だそうです。しかし大人になって食生活が豊かな環境になると、省エネモードで生まれついた分すぐに栄養過多となって糖尿病になってしまうそうです。

第二次大戦後のヨーロッパ現在のインド(貧しい農村から豊かな都会への就職)などがその事例だそうですが、実はこの日本でもこの飢餓状態の糖尿病が懸念されているそうです。
それは女性のダイエットだそうです。女性がダイエットをすることで体は飢餓状態と同じ状況になり、生まれてくる胎児は低体重児になるそうで、いまその割合が多くなってきているそうです。

食べ過ぎてもだめ、食べな過ぎてもだめ、世の中バランス感覚が大事だということになるのでしょうね。

2008年11月20日木曜日

糖尿病 ≪前編≫

今回はまた食がらみのことを書くので、写真もそれに合わせてみました。この写真は、カルカッタの道端でやっているサンドイッチ屋さんでとったものです。

ここのサンドイッチ、めちゃくちゃおいしかった。使っているものはすべて野菜なのですが、その種類がハンパじゃない。ふかしたジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ピーマン、トマト、キュウリ、その他よく分からない緑のものと、手際よく次々とのせていってパンで挟むのですが、その野菜の量もこれで挟めるの?というぐらいのっけてしまうのです。

だからこれ一個だけでもけっこうお腹がふくれてしまいます。日本に帰って同じような具で試してみましたが、あそこで味わったほどうまくはできませんでした。ほんと不思議なサンドイッチ屋さんです。

いつも人だかりができてます。確か10年前ここに来た時も同じ場所で野菜サンドを作っていて、食べて感動したのを覚えています。カルカッタのサダルストリートに行ったら是非味わってみて下さい。


さて今回の話題は語源から入りたいと思います。昨日のラジオ英会話で次のようなセンテンスがありました。

Quicksand is loose sand saturated with water.
(流砂は水で飽和状態になったさらさらの砂です)

saturateって聞いたことないなと思って意味を調べてみると、「水浸しにする、~で満たす」と出ていました。さらに語源を調べてみると、ラテン語

saturatus [saturare満たす+tus過去分詞=満たされた]

に由来しており、同じ語源からでているものとして、sad(悲しい)satisfy(満足させる) などが挙げられていました。ここでsadがなんで満足なのか、、?と疑問に思うのですが、辞書によるとsadの原義は「満足」であり、そこから、

うんざりした → 悲しい

と変化したらしいのです。
これはとても面白いと思いました。私は先日やっていたNHKスペシャル『病の起源:糖尿病』を思い浮かべました。まさに

食べ過ぎ(満足)→肥満、糖尿病(うんざりした)→失明、手足の切断(悲しい)

の方程式が成り立っているのです。度を過ぎた満足が悲しみに変わるというのは、何に関しても同じなのかもしれません。何事もほどほどというバランス感覚が大事なのでしょうね。

しかし本当に「食」って大事だと思います。医食同源という言葉があるように、薬を飲むのと同じぐらい真剣にとらえる必要があると思います。


番組では、世界中で糖尿病の人は2億人、日本人ではその予備軍も含めると1840万人、だいたい6-7人に一人の割合だそうです。

私は糖尿病というと、かつて京都の旅館でアルバイトをしていた時を思い出します。忘年会シーズンになると、年配の方々が旅館を宴会場として利用されるのですが、その人たちが使った後のトイレは異様に甘いにおいがたちこめているのです。ああ、みなさん糖尿病なんだなぁ、と思っていました。

その年代の方々が宴会を催されると、トイレはほぼ毎回同じ甘いにおいがしていました。そうすると全国でみると相当の数の人が糖尿病、あるいはその予備軍なんだなと感じました。日本人の6-7人に一人といってもこれは赤ちゃんや子供も含めての話だから、たとえば50代、60代などとして統計をとったらものすごい数になるだろうなと思います。


to be continued→

2008年11月16日日曜日

エルゴノミクス恐るべし!


上の写真はマイチャーリーです。5-6年前に買いました。メーカーはGT。前後サスがついていてとても快適、私のお気に入りです。

しかしこの自転車、最近ジェルを使ったサドルの部分が痛んできたのと、


ハンドルグリップの変速機が壊れているので、今回思い切って両方とも部品交換してパワーアップすることにしました。



ビックカメラで買ってきたのは、上の二点。サドルは「Serfas RX-921V」(4200円)、変速機はシマノ製の7段用グリップシフト(840円)です。

特に今回こだわったのが、サドルです。最近の研究で、自転車に長時間乗っていると会陰部の血流が滞り、特に男性にはよくないといわれており、この真中が空いたものをつけようと思っていました。

ビックカメラでサーファスの中空きのサドルが展示されているのを見て、本当にこれ効果あるのかな?と疑問に思っていたのですが、


ミスタービーンのように売り場で実際にまたがって試してみる訳にもいかないので、ネットで色々情報を調べてみました。

各社このようなデザインのサドルを出している中、ちゃんとアカデミックな研究に基づき、医学博士と共同で設計していたのが、このサーファスのサドルでした。(他にもスペシャライズド[Specialized]も医学的な視点からデザインしたものを扱っているようです)




晴れ渡った土曜の朝、さっそく買ってきたサドルを取りつけてみました。必要な工具は六角レンチのみ。ものの10分ほどで終わりました。

デザインもなかなかよく、自転車にマッチしています。新旧のデザインを比較してみると、

新しくした方が、すっきりした感じです。そして実際に乗ってみると、、、、これがびっくり。


驚くほどの快適さなのです。まるでおしりがサドルに吸いつくかの如くの心地よさ。さすがにエルゴノミクスに基づいて設計されているだけあります。ほんとうに感動しました。

また心なしか、ペダルを踏み込む力も増したように感じました。もしかすると、いままでは会陰部に圧力がかかっていて、踏み込む力がセーブされていたのかもしれません。


このサーファスのサドルは男性用と女性用があるのですが、やはり男性用は男性の骨盤の形にあったように設計されているのでしょう。4200円出した甲斐が十二分にがありました。よかった、よかった。


あとは、変速機の交換です。こちらも六角レンチとペンチのみで10分ほどで取り付け終わり。

カリカリと心地よい音を響かせながら、ちゃんと一段ずつギヤが変わるようになってとても快適になりました。

今回の自転車パワーアップ作戦は大成功でした。気にかかることは少しずつでも改善していくと、思った以上にすっきりするものですね。

また日常生活で改善してよかったことなどあったらブログにアップしていきたいと思います。

今回はここら辺で。





2008年11月13日木曜日

糖尿病



本日のインドの乗り物シリーズはバスです。上の写真は前に写真入りのブログでかいたカルカッタの植物園生命は爆発だ! )に行くときに乗ったバスです。

見るかにオンボロですがインドの標準的なバスはこんな感じです。運転手さんも普段着で乗っているので、運転席を離れると誰が運転手なのか分からなくて、行先を聞く際などにたいへん困ってしまう。車内に勝手に神様を飾っている所なんかとてもインドっぽくてほほえましく思う。

こんなバスに慣れしたんでいた私が思わず「なんだこれゃーーー!!」と狂人の如く口走ってしまったのが下のバスです。


このバスはデリーの空港から市内のバスターミナルに行くときに運良く(?)乗れたばすです。キレイすぎる、、、、。これが正直な感想です。


感動のあまりバシバシ写真を撮ってしまいましだか、空港とか駅であまり写真をとっていると警察に捕まってしまうのでほんとうはあまり良くないです。しかし、インドも変わりつつあるのだなぁ、と実感したひとこまでした。

今はデリー市内には地下鉄が走り、2、3年のうちに空港まで伸びるらしいので、せっかくのこんないいバスも利用しなくなるのかと思います。こんなバスを利用する前は、タクシーにぼられて散々でしたが、そんな時代も懐かしくなります。
さて本日は、番組の紹介です。
今度の日曜日のNHKスペシャルで面白そうな番組をやるようです。
11月16日(日) 午後9時~9時49分

病の起源 第5集 糖尿病~想定外の“ぜいたく”~
世界に2億4千万人もの患者がいる糖尿病。欧米人に比べ日本人は糖尿病になりやすい。胎児期の栄養状態がリスクを招く事も判明。人類の歴史に秘められた糖尿病の謎を探る。

私はこの「病の起源」のシリーズをずっと見ていますが、とても面白いです。
前に書いた腰痛で内容には少しふれたことがありますが、人類の起源にさかのぼった視点と現代医学の最先端で分かっていることを照らし合わせて紹介しているので、とてもわかりやすく、かつためになります。
私は録画予約しました。これもいままでずっと書いてきた「」と関連することのようなので、また見て何か感じる事があったらここに感想を書こうかと思っています。

2008年11月12日水曜日

ミクロな視点とマクロな視点



今回のインドの乗り物は、牛車サイクルリクシャーです。

さすがインドと思うのが、この牛にひかせた乗り物ですね。この牛、近くで見るととても巨大で、つい見入ってしまうほどの迫力をもっています。

サイクルリクシャーは三輪の自転車で後ろにお客さんを乗せます。これがギヤもついていないので、漕ぎ始めとかいつもめちゃくちゃ大変そうです。商売道具ならギヤぐらいつける投資をしてもいいんじゃないか?とチャリ通の私は思ってしまうのですが、いまだにギヤを装備したサイクルリクシャーにお目に掛かったことはありません。


さて前回のオバマ氏に関するブログに対してikte2 さんから次のようなコメントを頂きました。

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アメリカではメタボなのは、圧倒的に低所得者、低学歴の方々多く、
高所得・高学歴でセレブな方々は、お金や知識があるので脂肪や砂糖が少ない新鮮で健康なお金のかかる食材を食べれるらしいです
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確かにそうらしいですね。食に関する本を読むと、向こうでは学歴や社会的な地位と食や運動などの健康にに対する関心の度合が比例しているそうです。

特に私が大きいと思うのが、「知識」の差ではないかと思います。というのも、地産地消(地元でとれたものを地元で消費する)を実践し、季節の旬のものを食べれば効率が良くとても安くつくからです。

私が思うに、アメリカは格差が激しいので、同じような傾向を持つ人たちはその人たち同士で集まりやすく、周りが皆同じことをやっていたら特に疑問も持たないのではないかと思います。またそのような健康に対する知識に接する機会が少ない、あるいはそのような知識を吸収する余裕がないということも有るような気がします。

それでは日本ではどうなのでしょうか。
私が見渡す限り、あまりこのような傾向はないような気がします。ただ傾向として二極化しているように思います。知っている人はちゃんと毎日の生活の中に取り入れて実行しているし、知らない人、やらない人はまったくいままでのままの生活スタイルを続けているように思います。


私は効率がいいことは正しいことだと思います。というのも自然、あるいはすべての生き物は効率の良い方向に自らを変えていくからです。
効率がいいとはどういうことでしょうか。私は効率には二種類あるようにおもいます。目先の効率と長いスパンで見た時の効率です。

目先の効率とは、たとえば極端な例でいえばグランドステージの設計偽装にあったような場合です。鉄骨を少なくすれば、安く短期間で出来、また地震で壊れればまた仕事が来るという発想です。しかし一度不正が明るみに出れば、できたものをまた崩して、立て直すというべらぼうな手間がかかります。

長いスパンで見た時の効率というのは、遠回りかもしれないけどちゃんと環境に配慮した設備を整えたりすることで、持続可能な生産、消費のシステムです。これは結局地に足の着いた地道な毎日の積み重ねです。

この具体例が健康だと思います。人が死ぬまで自分の身の回りの事は自分でできる程度の能力(脳力)をキープできるだけで、医療費も社会保障費も人的資源も格段にセーブできるのです。またそのような元気なお年寄りばかりになれば、消費も持続でき、社会に活気が出てくるのです。

もし人を今のように目先の状況を整えるために酷使し続ければ、短期間でみればいいかもしれませんが、長期的に見れば多くの人が早晩病になって社会的には負荷になりとても効率が悪いです。

これにからめていうと、いま国会で審議されている数兆円に及ぶお金のばらまきはどちらになるのでしょうか。私は明らかに目先の効率であるように思います。ただでさえ莫大な借金を抱えているのにまた赤字が膨らんで、借金が借金を呼び、結局は後々痛い目を見るのは私たち自身です。

このような経済状況になったのが、目先の効率を求めた結果なのに同じような発想で対処しようとしているのがとても滑稽に思えます。またどの報道をみても、はやくお金もらえないかな、いくらもらえそうか、といった論調ばかりで、長期的な視点、より根本的なところに立ってものをいっている人が見受けられません。

ミクロな視点とともに常にマクロな視野をもっていたいものだと常々思うのです。

2008年11月9日日曜日

無農薬と減農薬の大きな隔たり

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先日船井幸雄氏のHPを読んでいたら、引用されている記事に農薬のことが書かれていました。

それによると、減農薬というのは農薬散布の回数を減らす分、強力な農薬を使っていることがあるそうで、減農薬という言葉にだまされないようにとのことが書いてありました。

著者の中村陽子さんは文章を次のように締めていました。

減農薬は、無農薬への途中段階というイメージがありますが、まったくつながっている世界が違うのです。無農薬は、生物多様性の平和な世界に、減農薬は生態系崩壊の世界につながっているのです。」

新米の季節になり、減農薬ならふつうのお米よりヘルシーでいいかなぁーなんて思っていたら、とんでもないことなんですね。無知ってこわいです。実態を知っている農家の方は決して食べないんでしょうね。


玄米原理主義者の私は、お米は断然JAS印の有機にします。

参考:
船井幸雄氏のHP
http://www.funaiyukio.com/funa_ima/index.asp?dno=200811002
中村陽子さんのHP
http://medaka-yoko.seesaa.net/

2008年11月8日土曜日

バラク・オバマ氏の演説


前回に引き続き、写真を合成してみました。これからは合成写真シリーズとして
インドの乗り物特集
を載せていこうかと思います。本文とは関係ありませんが、、、。


今回の写真は最も原始的なリクシャー(人力車)です。これはインド広しといえども、もうカルカッタ(現在はコルカタと呼ぶ)にしか残っていません。
そしてすでにインド政府は人力車の免許をいま営業している人以外には発行しないそうです。ということは、この人たちがいなくなった時点で、インドで人力車を見ることはなくなるのです。これも時代の流れなんですね。
左下の写真で交差点で待っているオートリクシャー(三輪のタクシー)が見えます。何か時代の流れを暗示するような絵となった気がします。

さて本日ニュースを見ていたら、オバマ氏の演説をやっていました。ジョークの意味も込めて、目下の重大決定事項のひとつは犬についてだと言っていました。ホワイトハウスで飼う犬のことです。
そして犬を飼う事自体は決定しているそうなのですが、その犬は施設に保護されている犬から選ぶといっていました。それも自分のような雑種にすると。(オバマ氏は白人と黒人のハーフ)

私はこれを聞いた時、すごい人だなと感じました。トップに立つ者が率先して保護されている犬を飼うというのです。もしかしたら政治的な戦略の一環なのかもしれません。
しかし私には彼の個人的な体験に根差した信念が彼にそうさせるのだと感じます。トップに立つ者が率先して模範的な行動を示し、多くの人の意識を喚起する狙いがあるのだと思います。
アメリカは変わる、と私は強く感じました。アメリカだけでなく、時代の先駆けとなる新しいタイプのリーダーが誕生したように感じました。

オバマ氏は47歳ですが、見かけは20代後半にも見えます。肥満の多いアメリカ人の中で、彼はどのようにあのような若さ、スマートさを維持しているのでしょうか。とても興味深いところです。おそらく食事と運動には気をつけているのではないでしょうか。

政治手腕も含め、これから注目していきたい人物です。

2008年11月6日木曜日

写真の結合



↑写真をクリックすると拡大します



これは、ダージリンで撮ったトイトレイン〔Toy Train〕の写真四枚をくっつけて一枚にしたものです。

複数の写真を結合させて一枚の写真にできないかなぁ、、、

このような疑問を一度は抱いたことのある人は多いと思います。

私も前からどうやったらできるのかと疑問に思ってきました。

というのも、たとえばヤフオクなんかで出せる写真は限られているので、一枚の写真の中に複数枚を取り込めたら便利だなぁ、と思っていたのです。

ワードやアドべ、写真ソフトなどのヘルプを見てはいろいろ調べていたのですが、なかなか答えを見つけだすことができずにいました。

しかしふと、

ネットで検索すればいいんじゃないか?

と思い立ち、「写真 合成」でグーグル検索してみました。

すると探していた疑問が一発で解消されました。

これこそネットの醍醐味ですね。

みなさん同じような疑問をもっているし、知っている方の知恵をすぐに拝借できるというのは、本当にありがたいことです。


さて私がヒットしたHPは以下のものでした。

≪Yahoo!知恵袋≫
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1011421925

これのベストアンサーがとても便利です。

マイクロソフト・ペイントは誰でももっているのでタダでできるし、やり方も簡単です。

灯台元暮らしですね。でも知らないとほんとただの宝の持ち腐れで、もったいないです。

分からないことがあったら、即ネットで検索!

というのを今後の習慣としていきたいと思う今日この頃であります。


2008年11月4日火曜日

タブで一気に開く

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コンピューターのことで今日気づいた便利な方法を紹介します。

前はコンピューターを立ち上げたときにエクスプローラーも自動で立ち上げる方法を紹介しました↓。

「すべてのプログラム」内の「スタートアップ」フォルダに立ち上げたいプログラムのショートカットを入れておく。

今回は頻繁に見るページをタブで横並びに一気に開いてしまう方法です。

私は画面の左に「お気に入りバー」を常時出しておいているのですが、よく見るページをフォルダにまとめて入れておきます。

そしてそのフォルダの上にポインタを持って来ると右側に矢印がでてくるので、その矢印を押すと、ビビッと見たいページがタブで横一列に一気に開くのです。これはとても便利です。これに気付いた時には感動しました。


たとえば良く見るニュースや天気などの情報を一つのフォルダに入れておけば、ワンクリックでババッとすべてのページが一気に開けてしまうのです。

また本の検索などで私は図書館の検索窓やアマゾンをそのたびごとにひらいていたのですが、これも一つにまとめておくと、本の検索画面が一気に開いて、たとえば作者の名前をctrl+cでコピーしておいてすべての窓にじゃんじゃん張り付けていくと情報どんどんでてきて超便利なのであります。

ただしこの方法は画面の上にある「お気に入り」ボタンからでてくるフォルダではできないようで、ただ矢印に従って次々にフォルダの中身が表示されるだけですね。

画面左に「お気に入り」を表示させるためには、メニューの

表示→エクスプローラーバー→お気に入り

でできます。一度やってみてください。
(私のOSはvistaですが、もしかしたら他のosじゃできないのかな?出来た方は是非感想を聞かせて下さい)