いつも録画してみている番組で、
NHKの「爆問学問」
という番組があるのですが、前回のはとても面白かったので紹介させて頂きます。
前回は、
FILE144:「死ぬ前にしたいこと」2011年5月19日放送
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20110519.html
というタイトルで、人の終末を看取るホスピス
ここの院長先生が笑顔の素敵な
徳永進 医師です。
徳永氏はすでに数千人の患者さんを看取ってこられたそうなのですが、
次のようなことを語ってらっしゃいました。
死ぬ間際の患者さんは、とても普通のことがしたいとおっしゃるのだそうです。
ある患者さんは、もう一回道を歩いてみたいとおっしゃったそうなのですが、
いつも通っていたスーパーに行く道をもう一回歩いてみたいと言ったのだそうです。
我々はつい、当たり前の日々の大切さを見過ごしていますが、
当たり前の日々というのがどれだけ貴重かが、死ぬ間際になって分かるそうです。
死ぬ間際の患者さんと接していると、
普通という奇跡
を実感されるそうです。
いい言葉ですね。
私達も、この生きている一日、一日をしっかり噛みしめ大切にしたいものです。
最近私が読んだ本で、ここ何年かで最も感銘を受けた本に同じような事が書いてあり、
次回にでもここで紹介しようかと思っています。
さて、番組内で他に心に残った言葉を紹介しておきましょう。
生命を数値で客観的に見ることは大切ですが、
必ずしも数値だけでは測りきれない側面があるそうです。
たとえば、血糖値の高い患者さんでも、平気で長生きしたりするケースがあるらしく、
一般的な傾向(数値)と個の特殊性の両方を視野に入れる必要があるとのことでした。
また徳永医師は、自らの失敗について言及されていました。
末期症状にあるおばあさんを、良かれと思って海に連れていったことがあるそうです。
すると、、
日本海だよ~、というと、おばあさんは、
知ってます、、、。
せっかくなのでビールでも飲みましょうと勧めると、、、
苦い、、。(笑)
でしゃばって失敗する事はたくさんあるけど、
そういう経験こそが大事だという、、、。
あやまりの道に花が咲く
いい言葉ですね。とても印象に残りました。
今回は、ホスピスが取り上げられたわけですが、
死ぬ寸前まで病と戦うのではなく、
死を受け入れ、穏やかに死を迎えようとするホスピスの姿勢はとても素晴らしいと思います。
いつかこんな所で働いてみたいなぁ~、、
と夢想する彦兵衛でありました。
おしまい
参考:
FILE144:「死ぬ前にしたいこと」2011年5月19日放送
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20110519.html
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