最近、前から気になっていた武田邦彦さんの本をよく読んでいるのですが、
この本はとてもわかりやすく、かつ衝撃的でありました。
内容は、ゴミの分別やリサイクルは本当にエコなのか、
ということが主眼に書かれているのですが、
行政によって実にいい加減、とんでもないことが平気で行われていることに驚きました。
目次を見ると内容がざっとわかります↓
武田氏の出している数値やデータがどこまで本当なのか私にはわかりませんが、おそらく正しいだろうと私は思います。
リサイクルなどときれい事を言っていながら、
とんでもない無駄、むしろ環境を損なっている可能性もあるので、こういう意見にはちゃんと耳を傾けておくべきだと思います。
なぜこういうことが平気で行われ続けているのか、、、
そこにはやはり、利権や官僚の天下りなどの要素があり、
食の問題と同じく、真実が一般の市民に知られないようにされている、というのが真実のようです。
リサイクルは環境に悪い、などということを武田氏が独自のデータをもとに学会で発表すると、
なかには売国奴!だとかいう罵声が飛んでくるのだそうで、
それのどこが科学なのだろうと思ってしまいます。
リサイクル=環境に良いこと
ということを信じたいだけなのならば、それは信仰宗教と同じです。
また反論の仕方として、NHKが言っているから、行政が正しいと言っているから
アナタの方が間違っているという言い方をする人も少なからずいるそうで、
お上の決めたことに服従するという日本人の特徴がよくあらわれていると指摘しています。
ゴミやリサイクル、環境問題に興味のある方は、是非一読をオススメ致します。
そしてこういう事態が続いていることに関しては、市民の方からちゃんとNO!の声を上げなければならないと思います。
さて少し話が変わって、武田氏は最近よく
ホンマでっかTV
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/honma-dekka/index.html
という民放の番組に出演されているのですが、そこで面白いことが紹介されていました。
アメリカの研究で、日本人夫婦はどうして(アメリカに比べて)うまくいっているのだろうか、
というものをまとめたものがありましたら。
その中の一つとして
共同作業と並行作業
について指摘されていました。
アメリカでは、夫婦あるいは家族で共に何か同じことをしなければならない、
一緒に同じ事をしていなければ仲が良いとは言えないという強迫観念があるそうで、
それが離婚の大きな原因のひとつになっているのではないかというものでした。
日本はそれに対して、夫婦で並行作業ができる、
たとえば、一方がテレビをみていて、他方は別の好きな事に興じている
ということができるというのが、夫婦円満の秘訣なのではないかと指摘されていました。
これをアメリカの研究者は
「ふすま文化」
(ふすまで仕切るぐらいで完全に離れていず、お互いの気配を感じれる距離にいながら別のことが出来る)
と呼んでいましたが、なるほどそういうことはあるのかもしれないと思いました。
仲のいい事は同じ事を一緒にやっていることだ、
といつも思って日常生活を送らなければならないとしたら、お互いにとって相当な負担だろうと思います。
しかし現代の日本も、少しずつ、このような強迫観念にとらわれてきている傾向にあるのではないか、
とも言われていました。
環境問題でも、家族の問題でも、内向きの視点も当然大事ですが、
外の異なる視点から状況を捉えなおすというのも、自己をただし、自己を正しく再評価するいみで大切なのだろうと思います。
その時に大切なのは、思い込みをいったん脇に置いて、虚心坦懐に人の意見に耳を傾けてみるという事だろうと思います。
かつて河合隼雄さんがネイティヴアメリカンのシャーマンを訪れたときに、
シャーマンに必要な資質はどのようなものかと尋ねた時、
自信と謙虚さ
と答えたそうです。
人々に信頼され、安心を与えるシャーマンのような人でさえ、謙虚さが必要なのです。
私達も、相手にはっきりものをいう自信とともに謙虚さを忘れずにいたいものです。
おしまい
参考:
アマゾン:
完全理解版 家庭で行う正しいエコ生活
武田邦彦氏の著作
ホンマでっかTV
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/honma-dekka/index.html
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