2013年11月8日金曜日

言志四録を読む ≪其の弐≫



前回に引き続き、佐藤一斎

言志四録

を、以下の本より印象に残ったことばを

抜粋してみたいと思います。
 
 
 
 
 


 
実際の学問とは、、


 



山に登ったり、海に行ったり、旅に出るのは

生きた学問である。


これは前回紹介した言葉とも通じます。

まったくその通りだと思います。


また、私はふだんお酒は飲みませんが、

酒の戒め

というのもよく心に刻んでおくべきかもしれません。





目先にとらわれない


 




目先の利益にとらわれて、

遠い先の利害を考えない。

これで政治を執ると、国が危うくなる。


国家百年の計

という言い方がありますが、

目先のことだけでなく、

長い先を見据えて政治を執ってほしいものだと思います。

日本は大丈夫なのかな、、。



積み重ね

 



これは前回紹介したものと同じ言葉です。

小さなことを疎かにしないようにしたいと思います。



心の安否を問う

 



心が安らかでいられる方法を説いています。

これも日頃の行いの積み重ねですね。


また、和と介の言葉も心に留めておきたいところです。



試練






様々な苦難は、

天が人を成長させようとして与えるものであるから、

逃げてはいけない。


その通りなんでしょうね。

物事がうまくいっている時は、順風

その反対は逆風が吹いている、

などと表現されますが、

飛行機にたとえるなら、

逆風(向かい風)も、うまく利用すれば機体を上昇させることに使えます。

すべてのことを、自分の成長のために利用できるかどうかは、

自らのちょっとした心がけ次第だと思います。


具体的にいうと、たとえば嫌なことがあれば、

延々と心の内で嫌な思いを繰り返し思い起こすものですが、

その浮かんできたことに対してすべて感謝の念を送るようにすれば、

それは、魂の成長にとって全く正反対の結果となります。

私は常にこうすることを心がけています。



瑣事と大事

 




これは、先に挙げた和と介にも通ずるのです。

日常的な事は世間に合わせるようにしながらも、

もし高い志をもっているなら、

すべてを世俗にあわせてはならない

ということですね。

心に留めておきたいと思います。



養生

 




寝る前は心ほ空っぽにする

また養生とは節度を超えないことだと述べています。


自分の感覚では、

寝る前には、感謝の気持ちをもって寝入った方がいいようです。

また、あらゆることに関して、度が過ぎないようにすること、

バランス感覚というのは重要なのだと思います。




学問に関して

 



学問をする者は、心眼を開いて、

仮のありさまを本物とみなしてはならない。


学問の最初においては、文字から知識を得るが、

上達してきたら、天地自然の理を読み取るようにするべきである


とても深い、考えさせられる言葉です。



予防、相手を褒める

 



病気になってから対処するのではなく、

ふだんから身体に気をつかってこそ健康でいられる。

まさに予防医学の考えですね。


また相手の欠点を責めるのではなく、

相手の長所を褒めるようにしなさい、

というのは、常に心掛けたいことです。



感応の原理
 



自分が感動してこそ、人を感動させることができる。

これは特に教育において大事なポイントですね。

また、君子の処世術も心に留めておきたいところです。



若者を訓戒する

 



何か注意したいことがあるときは、

何気ない会話の中に紛れ込ませていうとよい、

というのは、とても実際的で、ある意味ほほえましい感じがします。

ちょっと、話があるんだけど、こっちにいいかな、、

なんて言われると、固くなっちゃいますよね。



適材適所

 




色々な性質をもった人がいて

もちつ、もたれつで世の中は動いているですよね。

すべての人にリスペクトをもって接したいと

常々思ってます。



逆境を楽しむ、融通無碍の境地

 




人生にある山や谷を季節になぞらえてとらえていて、

うまい表現だな、と感じました。

冬もしっかり味わえるようになりたいものです。


仮のものの自己を捨て去って、

本物の自己を成り立たせる。


斎藤一斎のことばは、

実用的なものから、宗教的なレベルのものまであり、

時に、ぎくっとさせられます。


この最後に掲げたことばのように、

我執にとらわれない、融通無碍の境地

に至りたいものです。








参考:
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 

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