正月休みに、ジブリの最新作
かぐや姫の物語
を見て参りました。
高畑さんだから、どうなんだろうな~、、、
と思っていたのですが、ひとこと、
凄かったです!
感動して、涙が出そうになりました。
かぐや姫のストーリーなんて、日本人なら誰でも知ってるしなぁ~、
なんてタカをくくっていたのですが、
こういう解釈の仕方があるんだ、、、
と深く、深く感動してしまいました。
魂が打ち震えました。
さすが9年の歳月と50億の製作費をかけただけあります。
作品に魂がこもっていました。
生きる事の意味を考えさせられました。
そして、それは、私が最近うすうす感じてきたことと、重なる気がしました。
ストーリーには触れないように、映画も含めての私が最近感じてきたことを書いてみましょう。
人間の生きる目的とは何なのか、、
ということについてです。
ある人は、人は魂の進歩の為に、この世に生まれてくるのだといいます。
人生の行為を通じて、少しでも魂を浄化させることが、
この世で人が生きる目的であり、
したがって人生は修行だと説きます。
私も人生には、確かにそういう一面があり、
そうあろうと、常に心がけています。
では、最高に人が魂を浄化させて、
最終的に大いなる存在と一体になることができたとして、
それからどうなるのでしょう。
私は、また大いなる存在から、魂が個として分化していくと思います。
ではそもそも、なぜ大いなる存在は、個という意識を分化させたのでしょうか?
私はたまに、霧が晴れて、あたり一面を見渡すことができるかのように、
あ、そういうことなんだ、
と一瞬イメージがうかぶことがあるのですが、
その一つに、次のようなものがあります。
人はみな演じているのだ。
多くの人は、その演じている事を知らずに役に没頭しており、
知っている人は、そのことを敢えていわない、
言うと興ざめになってしまうから。
仏教的に説明すると、
演じていることに没頭している、
というのは、目覚めていなこと、夢を見ているような状態であり、
演じていることを知っているというのは、
目覚めている事、と言えます。
で、結局、神様の目的はなんなのか、私たちが生きている目的は何なのか、
というと、もっとも俗な言葉で表現すれば、
物語
ストーリーを作っていく、ということにあり、
もう少し高尚な言い方をすれば、
創造
ということになるかと思います。
つまり大いなる視点からすれば、
すべては大いなる循環、戯れ、遊びなのではないか、
ということです。
私たちが、様々なストーリーに魅せられるのは、
おそらく大いなる存在が、物語(創造)を楽しむのと同じなのではないか、
という気がするのです。
つまり人生の目的は、一言で言えば、
楽しむこと
と言えるのではないか、という気がします。
しかし、そこにはルールがあるのです。
楽しむことには、その場だけで、自分だけが楽しいことと、
かかわった相手方も楽しくなるという楽しみ方があります。
どちらを選択するかは、私たちにかかっているのですが、
私たちの意識は本来ひとつ、であるから、
死んで、個という壁が限りなく薄くなったときに、
相手方になした行為を、相手の立場にたって、感じることになるのです。
つまり、死んでからも楽しくなるためには、
思いやりをもって生きる
という、昔から人の道として説かれてきたことを守るのが
人生の最善の楽しみ方なんだろうと思うのです。
で、結局それは、魂を向上させること、に繋がってくるんですね。
生きるというのは、様々な制限があります。
その代表的なもの、象徴的なものが重力といえるでしょう。
重力は人間を大地に縛りつけている制限でありますが、
しかし、私たちは重力があるからこそ、大地を蹴って前に進むことができるのです。
坂を上って高みに達することができるのです。
制限があるからこそ、それを破って、前進しようとするガッツが湧いてくるのではないでしょうか。
作用・反作用の法則がそこに働いています。
宇宙空間の無重力状態を思い浮かべてみましょう。
そこで、足をジタバタさせても、動くことができません。
おそらく、死後の魂というのは、そのような状態にあるのではないか、という気がします。
だから、魂は制限のあるこの世に敢えて生まれて、何がしかの方向に進みたいと思うのではないか。
多くの魂は、魂を進化させることを望んでいるのかもしれません。
でも大きな視点からしたら、
あらゆる行為は、それが大いなる退歩、遠回りのように思えても、
すべては進化に通じているのであり、
すべては大いなる戯れ、壮大なストーリーなのではないか、
という気がするのです。
以上が、最近私が感じてきたことです。
だからなんなのだ?
というと、
どうせやるなら、楽しんでやりましょう、
ということです(笑)。
だいぶ、映画のことからは離れてしまった感がありますが、
テーマとしては、そう大きく外れている、ということもないと思います。
最後に一つ、映画の中で最高に良かったところだけ上げさせていただきましょう。
私が一番気に入ったのは、
最後の月から使者がくるシーンですね。
また、そこで流れる、天上の調べとでもいうのでしょうか、
底抜けに明るいわけでもくなく、かといって暗くもなく、
ただ淡々と楽しげに流れている音楽が、
シーンとあいまって、なんともいえず良かったです。
あの音楽だけでも、また聞きたいなぁ~、なんて思いました。
この映画は、映像もさることながら、
そのストーリー、音楽を含めて、稀に見る傑作です。
おそらく国際的な何がしかの賞を必ず取るでしょう。
是非、映画館でご覧になってくださーい!
参考:
かぐや姫の物語 公式サイト
かぐや姫の物語 - Yahoo!映画
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