このところ、ニュースで連日のように民主党代表選挙の話題が取り上げられています。
声を枯らして両候補ともに頑張っているようですが、
一般市民が選挙する訳でもないのに、あそこまで熱くなっている彼らを見ていると、少し冷めてしまいます。
もう一つ興ざめしてしまう点は、
彼らの語る政策があまりに目先のことばかりに終始して、日本をどうしたいのか、どうもっていきたいと考えているのか、
そのような大局観がまったく聞かれない点です。
私はテレビ番組で、ソフトバンクの孫氏が、彼の理念、ヴィジョン、計画について語っているのを見たのですが、
いやー、まぁ、さすがというか、これだけの事業を成すだけのことはあるなぁ、と感心しました。
10代にして、
「将来的にお金は豆腐のように一丁、二丁(一兆、二兆)と数えられようになるんだ」
と豪語していただけのことはあります。(実際にそれも実現してしまいましたし)
それでは今回、孫氏の語る理念、ヴィジョン、計画とはどのようなものなのかを紹介していきましょう。
ソフトバンクのこの先30年のヴィジョンは、300年先のヴィジョンを達成するための一里塚に過ぎないという。。。
それでは孫氏にとって、ヴィジョンとはどのようなものなのでしょうか。
ヴィジョンの前に、理念があるのだそうです。
まず
どういうことをやりたいのか
それが理念だそうです。
孫氏にとっての理念とは、、、
情報革命によって人々を幸せにしたい
ただこの一念を実現するためにソフトバンクがあるのだそうです。
どのようにして彼がこのような想いに至ったのか、それは回を改めてまたお伝えしたいと思いますが、、、
とにかく彼のやることなすことすべてがスーパーであります。
まず最初に理念があり、
理念の下にヴィジョンがあるのだそうです。
理念、ヴィジョンがあり、その下に、
理念 ⇒ ヴィジョン ⇒ 戦略 ⇒ 戦術 ⇒ 計画
という順になっているのだそうです。
考えてみたら、何かを計画するとは、
そもそも何かしたいこと(理念・夢)があって、
それに基づいて細部をどうしていくかを詰めて行くものですが、
ここまでハッキリと理念から計画までの構造を意識して捉えてるのはさすがとしか言いようがありません。
本当にその通りだと思います。
企業などは私的なものだからまだいいとしても、
国を導いていく政治家には、しっかりとした理念やヴィジョンをもって貰いたいものです。
300年とはいかないまでも、
国家百年の計
ぐらいの大局観をもって、それに基づいて今どうしたいのか、を語って貰いたいものです。
ソフトバンクグループは子会社を含めると800社ほどになるそうですが、
800社全体が孫氏の理念・ヴィジョン・戦略を共有しているなら、あとの枝葉のことは自分達の裁量に任せる、ということのようです。
壮大な事業を起こし、それを継続している人というのは、やはりそれなりの哲学をもっているからできるものなんですね。
そして面白いことに、このような人たちに共通するのは、
私(ワタクシ)というよりは公(おおやけ)のため、
という人が多いような気がします。
分野こそ違え、こういう人たちはどこか宗教的な考え方(スピリチュアルな法則)や自然の法則などにリンクしてくるところが興味深い点です。
私達の人生も、ある意味一人ひとりにとっての壮大な事業ですから、
ただなんとなしに生きるのではなく、
この孫氏の語る理念、ヴィジョン、そして計画という考え方が何かの参考になるかもしれません。
おしまい
参考:
テレビ東京 カンブリア宮殿
2010年7月12日放送 孫正義の正体!~密着取材109日~
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100712.html
2010年7月19日放送 孫正義の社長術!
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100719.html
2010年8月30日放送 孫正義の未来戦略
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20100830.html
1 件のコメント:
たいへん参考になりました。
ありがとうございます。
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