先日ツタヤで準新作・旧作半額セールをやっていたので、
何か日本映画で見落としていたのないかなぁ~と探していたら、
目に飛び込んできたのがコチラ↓
そういえば、観よう、観ようと思ってすっかり忘れていました。
で、そっそく観てみたのですが、感想をひとことで言うと、、
GREAT!
です。とても素晴らしい出来でした。
ストーリー、映像、キャスティング、どれをとっても素晴らしいものでした。
特に映像に関しては、日本のVFXもここまでできるんだぁ~といたく感心しました。
しかしそれもそのはず、監督があのリターナーを作った山崎貴氏だったのです。納得がいきました。
ストーリーに関しては、特に震災後のいま見ると、設定が設定だけに単なる作り話では終われない深刻さを感じました。
宇宙戦艦ヤマトの話しを知らない人のために軽く説明すると、
地球は地球外の正体不明の存在によって攻撃を受け、地表は放射能で汚染されてしまっているのです。
↑ちなみにこのiフォンみたいなのがアナライザー。実写版ではロボットじゃないんだ~、それもありかな、などと思っていたのですが、、、
この地表で鉄くず広いをしているのが主人公の古代進(木村拓哉)です。
この役はもう木村拓哉しかないだろう、というぐらいバッチリハマってました。かなりカッコいいです。
で、汚染された地球に宇宙からあるメッセージが届き、
どうやら放射能を除去する装置があるらしいことがわかるのです。
そしてその装置(コスモクリーナー)を求め、人類の最後の希望を託された宇宙戦艦ヤマトが、
宇宙のかなたイスカンダル星へと旅立つのです。
ドーーン!
ヤマトが地球から飛び立つシーン。カッコいい!
そしてこちらが沖田艦長↓
誰かわかりますか?
山崎努氏です。最近の映画では、当ブログでもとりあげた「おくりびと」で葬儀社の社長をしていた人です。
これがまたバッチリハマっていて、カッコいい!
艱難辛苦を乗り越えてきた艦長らしく、深みのある渋い役を完璧にこなされていました。
で、色々あってようやくイスカンダルに到着し、果たしてコスモクリーナーはあるのか、、、
ここら辺は書きませんので、興味のある方は是非観てみて下さい。
ちょっとおまけとして書くと、
あのiフォン型のアナライザー、戦闘機(コスモタイガー)に搭載させることが出来るようなのです↓
そしていざイスカンダルに向け発進!
最初は敵の探知網にひっかからないように自由落下していくのですが、
地表付近で逆噴射!!
そのとき、戦闘機の首の付け根のところに、あの懐かしいアナライザーの顔らしきものが覗いているのです↓
逆噴射をすると、敵に探知されてしまうのですが、そこにナントッ!
ヤマトがイスカンダルの地表めがけて主砲をぶっぱなしながら突進してくるのです!
え゛えっーー、どうなっちゃうの!!
(気になる人は映画みてね~)
で、、、地表に着くと、そこには宇宙人がウジャウジャ、
こんなの勝てるはずないでしょ、、、と思っていると、
木村拓哉が、アナライザー起動!などと言い出すのです。すると!!
戦闘機からあのアナライザーが飛びだし、戦闘員の頭の上をびゅびゅ~んと飛び越えて、
どし~ん、と着地。ナントアナライザーは巨大ロボだったのです!!
で、いきなり複数の敵をロックオンして、打ちまく、打ちまくる!
つえ~、これにはホント度肝を抜かれました。
おまけはこれぐらいにして、
この映画を見て感じたこと、特に震災以降の放射能汚染された国土というものが現実化した今感じたことは、
いま地上にあるすべてのもの、人間の体も、環境もあらゆるもの、すべてはかつてこの地上で暮していた人たちから託されたものであったはず、
先祖の幾多の苦労の上にプレゼントされたものだったはずなのに、
それを目先の利益によって現代に住む私たちがいとも簡単に荒廃させてしまったこと、
そしてその負の遺産を後の世代に遺してしまうという申し訳気持ちが沸き起こってくるのです。
映画のヤマトも、コスモクリーナーを得るために様々な犠牲を払って、払って、ようやくイスカンダルに到着し、、、
という設定になっているのですが、
それと同じで私達の暮らしというものも、同じような世代間のバトンの受け渡しによって成り立ってきたことを思い起こさせるのです。
私達の世代の心地良さ、快楽のためだけに、太古の昔より託されたこの環境を軽い気持ちで浪費してはいけないんだなぁ~、
と映画を見てつくづく感じるのです。
もう一つは、どんなたいへんな状況にあっても希望をもって生きるということです。
これは先日取り上げたアランの幸福論の最終回の中でも説かれていました。
何かの先に幸福があるのではなく、幸福になろうと希望するとき、それが既に幸福なのだ、
つまり希望をもって生きていること自体が幸福だとアランは結論づけているのです。
この言葉はとても深みある言葉です。
アランの説いた哲学は、知行合一、単なる言葉遊びではなく実行をともなうものだったようです。
アランは最後まで高校で教えていたそうですが、
ソルボンヌ大学の哲学科の生徒が、大学の授業はつならないからと抜け出してアランの授業を聞きに来ていたそうなので、
その授業はそうとう面白かったのでしょう。
少し話がそれましたが、
ヤマト実写版をみて私が感じたことは、、、
いま我々が託され、使わせて貰っているこの体、環境を無駄にしない、大切に使う、
希望をもって生きる
ということでしょうか。
以上、宇宙戦艦ヤマトを観ての感想でした。
興味のある方は、是非観てみて下さい。
おしまい
参考:
公式HP
http://www.toho.co.jp/lineup/space_battleship_yamato/
アマゾン:
SPACE BATTLESHIP ヤマト スタンダード・エディション 【DVD】
ヤフー映画:
リターナー
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id237363/
彦兵衛のブログ
今日は映画の日! ~おくりびと観てきました~ 〔2009年4月1日〕
http://mshiko.blogspot.com/2009/04/blog-post.html
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