先日のNHKスイッチインタビューで、
というタイトルで、
雑草の研究者稲垣栄洋さんと元プロ野球選手三浦大輔さんの対談をやっていました。
印象深かったのは、なんといっても雑草の話でした。
雑草を育てるのは意外と難しいとのこと。
同じ種を植えても、普通の作物や観葉植物はある一定の時期に一斉に芽吹くのに、
雑草は葉を茂らせているのもあれば、まだ芽が出ないものもある。
その多様さが雑草の個性なのだそうですね。
逆に、そういう戦略を取らないと絶滅してしまうということのようです。
これから、人の個性をはぐくむ、というのも
言葉で言うのは簡単だけど、実はけっこう難しいことなのかもしれない、とのことでした。
それぞれの成長するペース、開花するペースって、
思っている以上に違うから。
ある人のたどった道をそのまま他人にあてはめて指導する怖さ、みたいなのを感じました。
雑草は冬にこそ、根を地下深く張ることで、春に芽を出す。
雑草は踏まれても立ち上がらない。
競争と共存があってこそ生き残れる。
たとえばセイタカアワダチソウという黄色い花をつける外来種の雑草がありますが、
あれは根から毒を出すことで周りの雑草を枯らせ、勢力を伸ばしていたのだそうです。
もともとのアメリカで生息していた頃はそれが普通で、
他の雑草がその毒に耐え、その毒を中和して共存していたのだそうなのですが、
日本の雑草は、はじめのうち、その毒にやられて枯れてしまったのだそうです。
すると今度は逆にセイタカアワダチソウが自分の根から出す毒で中毒を起こしてしまったのだという。。
つまり毒を中和してくれる周りの雑草があったからこそ、
セイタカアワダチソウも生きていることができた、ということらしいんですね。
とても興味深い話です。
私も、最近みかけるセイタカアワダチソウは、ずいぶんと小ぶりになってかわいらしくなったな、、
という印象を持っていたのですが、そういう理由があったんですね。
現在では日本に来た当時より姿、形をだいぶ変えて、それなりの適応をしているようです。
この雑草の先生の話、かなり面白かったので、
何か本を読んでみようかな、と思いました。
雑草の話でした。。
再放送有⇒3/9(木)午前0~ (水曜深夜!)
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