この休みに、川崎に更新したパスポートを取りに行きました。
パスポートの更新に関して、期限が切れていない場合は、本籍地から戸籍抄本を取り寄せる必要がないのですが、
本籍地や姓など記載事項に変更がある時は戸籍抄本を取り寄せなければなりません。
今回本籍地自体は変わっていないのですが、実は本籍地の住所が変わっているのです。
今までは熊本県~町と県のあとに直接町の名前が来ていたのですが、行政区の変更により、熊本県中央区~町と、区が入っていたのです。
もしかしてこれで戸籍抄本を取り寄せる必要があるのか、、と思いましたが、
エイヤっで出してみたところ、何も言われずにパスポートが発行されました。よかった、よかった。
今回のも10年パスポートなので次回は2027年まで更新の必要がありません。
さて、2027年ってどんな年になっているのでしょう。。
パスポートを9時過ぎに受け取ったあと、せっかく川崎まで出たので、
川崎市民美術館でやっているハイチアート展というのを見てきました。
行くと、ちょうど区民祭り開催中ということで、申し訳ないことに300円の入場料が無料でした。
区民祭りなのに、だから?、人がほとんどいず、すいていてじっくり、ゆっくり見て回れました。
会場もそんなに大きいわけでもなく、絵の数もそんなにたくさんある訳ではありませんでしたが、
南国の土の香り、暖かい日差しを感じるほのぼのとした風景画に感じるものが多かったです。
ポスターのような奇をてらった絵画もありましたが、私はふつうハイチの農村の風景がとても気に入りました。
ハイチはまたブードゥー教の国でもあり、美術館ではドキュメンタリーの映像を流してたりもしましたが、
そんなにオドロオドロシイものではないと感じました。
ハイチは世界の最貧国の一つらしいのですが、ハイチの人々は経済的な豊かさよりも自由であることを優先するのだそうです。
なんか面白そうな国だな~、一度訪れてみたいなぁ~と思いました。
川崎駅に戻り、11月で期限が切れてしまうビックカメラの株主優待券を使うべくビックカメラによりました。
特に欲しいものはないのですが、ビックカメラの店内を欲しいものはないかぁ~、、と歩いて回りました(笑)。
物、モノ、者、、ものの洪水。。
商品の多さ、人の多さ、店内のキラキラした照明、音響、きらびやかさ、に辟易としてしまい、早々に退散しました。
欲しいものがないのに、買う物を探して歩く、、というのも一種の苦行だな、、と思いました。
店で買わなくとも、ビックカメラドットコムでも使えるので、じっくりネットで選んで買うことにしました。
いま村上春樹氏の旅のエッセイ
というのを読んでいます。
まだこの本は読み始めたばかりのところなのですが、村上春樹氏がギリシア正教の聖地を巡る話しです。
ギリシア正教の僧侶たちのシンプルな生活に感じるものが多くあり、とても興味深く読ませて頂いています。
ハイチの絵を見たこともあいまって、シンプルであることの豊かさというのがあることを考えてしまいました。
そういえばアメリカにはアーミッシュという人たちがいて、電気や車の使用も拒否した生活を送っているのを思い出したりしました。
今の日本は物が過剰なほどにあふれています。またそれを消費することを良しとして社会が回っています。
多くの人はなんとなく‘足りない'という欠乏感を常に抱えて生きているように思います。
しかしよくよく考えてみると、3食の食事が食べられ、雨露をしのぐ家があり、温かい布団で寝れて、話をできるお友達、家族がいて、平和な社会で暮らせていること、、
と、与えられているもの、恵まれていることを数えあげたらキリがありません。途上国や紛争地域の人に申し訳ないくらい恵まれています。
こういった当たり前に与えられていることに日々思いを馳せ、感謝した生活をするというのは、幸せに生きる一つのヒントなのかなと思います。
同時に、極端な禁欲というのは苦しいものである一方、欲
の赴くままに欲しいものを次々と得ようとするのもまた苦しいものです。
モノがありながらもほどほどに利用し、ほどほどに倹約して生活するのが精神的にも肉体的にも健康な、幸せを実感できる生き方なのかなと思います。
いつも何かが欠けていて、その思いに駆り立てられて日々を送るのと、
自分はすでに満たされて幸せである、という思いを意識して生活を送るのでは、幸福感に格段の差が出てくるように思います。
いま既に与えられているものに日々感謝し、心満ち足りた暮らしをしていきたいなぁ~、、
とハイチアート展を見、ギリシア正教の聖地の話を読み、ビックカメラの店内を歩き回って思ったのでありました。
おしまい
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