拳児という中国憲法を題材にしたマンガがあるのですが、
昔かなりハマり何度となく読み返しました。
これは単なるマンガの域を超え、深遠なる人生哲学などが語られていて、
今読んでも ふ~む、と感心させられます。
最近ふと、原作者である松田隆智さんが何か本でも書いてないのだろうかと思い検索してみると、
やはりありました。
松田隆智の拳遊記―最強の拳技を求めて、中国武術の世界をゆく
松田隆智の続拳遊記―中国武術の通底する「絶対なる一」への道標
この二冊は著者が日本の武術、そして最高の中国拳法を求めて旅をした実体験が綴られているのですが、
まさにリアル拳児、あのマンガは著者のここに書かれているような原体験をもとにつくられていることがよくわかり、とても面白かったです。
しかしそれ以上に面白かったのが、この本↓
魂の芸術―武術から宇宙へ 松田隆智対談集
これは松田隆智氏が、武術家、宗教家、哲学者、小説家、ミュージシャンなどと対談したもので、
極めて刺激的で面白かったです。
類は友を呼ぶといいますが、
まさに最高の物、"一なるもの"を求めている人たちは、ジャンルこそ違え、どこかで通じているんだということを強く実感させられるものでした。
以下の目次から、対談した相手とその概要がわかります↓
この中から特に興味をひかれた箇所をピックアップしてみました↓
禊(みそぎ)には三種類ある、、、
日による禊、水による禊、そして笑いによる禊、の三種類があるそうで、
特に最近私が大事だと感じているのは、"笑い"による禊です。
この対談中で、
笑いのない哲学とか、笑いのない宗教というのは人間をダメにすると思います
と語られているように、私は精神世界関連の本を読む時も、常にそこに笑い、ユーモアがあるかを一つの判断基準にしています。
笑いがない人、笑いのない教えというのは、いまひとつ突き抜けていないという感じがします。
というのも、臨死体験者などが語る所によると、向こうの世界は
"宇宙的な笑い"
に満ち満ちているそうなのです。
つまり笑いがないというのは、いまだ"至っていない"ということの一つの指標になるように私は思っていて、おそらくこれは間違っていないように感じています。
笑いの禊の効果を日常生活で活かすとしたら、鏡をみて、ガハハ、と笑ってみる事でしょうか。
前にブログで書いたように、
元気が出る、出る!
http://mshiko.blogspot.com/2009/05/blog-post_31.html
江原さんは、鏡を見て笑ってみることをすすめていますが、
これは見た目以上に、心身両面に様々な効果があり、超おススメです。実際にやってみると様々な発見があります。
≪笑い≫というのが、これからの時代キーワードになってくるように私は感じています。
先日ワールドカップで優勝したなでしこジャパンの監督も、
常にオヤジギャグを言って選手を笑わせているそうです。
PK戦の前に選手と輪になった監督がニコニコ楽しそうに笑っていたのがとても印象的でした。
この人ニュータイプだ!
と直感的に感じました。
これからの日本人も、眉間にしわを寄せて、渋い顔してあれこれ考えるだけでなく、
にこにこ笑いながらもなんかモノスゴイことを達成しちゃうような人がどんどん現われてきて欲しいなと思います。
さてもう一か所、この対談本で面白かった所をあげておきましょう↓
スリは聖人にあっても、そのポケットしか見ない、、、
とても笑える表現です。
これは、上記の『ビー・ヒア・ナウ』を読むと、
動機が知覚に如何に影響を与えているかを説明したものなのですが、
この『ビー・ヒア・ナウ』がまたメチャクチャスゴイ本でした。
もう作者のラム・ダスさんはイッチャッテルお方でしたね。
この世界では有名な本なのだそうで、私もラム・ダスという名前やそのエピソードの幾つかを別の本を通して知ってはいましたが、
今回読んだのが初めてで、実に実に刺激を受けるスンバラシイ本でありました。
そしてまた、その師匠のインド人がケタ外れにスゴイ! スゴスギル!!
次回、ラム・ダス氏の本を紹介してみたいと思います。
とりあえず、おしまい
参考:
アマゾン
拳児
魂の芸術―武術から宇宙へ 松田隆智対談集
松田隆智の拳遊記―最強の拳技を求めて、中国武術の世界をゆく
松田隆智の続拳遊記―中国武術の通底する「絶対なる一」への道標
松田隆智 著作
ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本 (mind books)
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