2012年6月28日木曜日
心の要とは、、
前回、体の要(かなめ)という題でブログを書きましたが、
それを書いている最中にそれでは心の要(かなめ)となるものは何だろうという思いが湧きました。
それは間違いなく、想念の習慣であるといえるでしょう。
これに関しては、最近たいへん感銘かつ影響を受けた本をご紹介することから始めましょう。
著者は高橋信次という方で、宗教家です。(といっても自身は会社経営者で、宗教でお金をとることを戒めています)
この方はもう35年以上前に亡くなっている方ですが、その生前に説いた教えは未だに燦然と輝いています。
私はこの方に関してはまったく存じ上げていませんでしたが、ある方から面白いよ、と紹介され読んでみました。
彼は、数々の奇跡的な現象を見せただけでなく、
その単純明快な教えは、私が今まで学び体験してきた数々のこととまったく合致する事であるとともに、
さらにその上をいくものでありました。
彼の本を読んだことで、私はこれまでしてきたことにも少し変更を加えることが出来、とても感謝してます。
彼の説くもっとも根本的な教えは、私達が日常抱く心の習慣についてです。
憎しみや嫉妬、怒りや執着など、ネガティヴな想念を抱くことなく、
常に思いやりや優しさ、感謝の念を抱くことが大切であると説いています。
いたってまともであるとともに、とても難しいことでもあります。
心で邪なことを抱くことは、それを現実にすることと同じであるということをキリストは語っていますが、
まさにそういうことのようです。
高橋氏は、特に宗教的なことをしていたわけではありませんが、
小さいころから幽体離脱などを体験し、もうひとりの自分というのはなんのなのか、ということに興味を持っていたそうです。
仕事としては、電気関連の会社を自ら興して経営していたのですが、そんな彼にあることがきっかけとなって心眼が開かれ、
自分の過去生を完璧に思い出す他に、向こうの世界がどうなっているのか、
また人を見た場合でもその人の健康の状態がレントゲンを見るようにわかってしまったり、
また今で言うスピリチュアルカウンセラーのように、
その人の過去生から、現在の何が影響してそのような状態にあるかまでつぶさに“見る”ことができたそうです。
彼によると、向こうの世界では、魂だけの存在になるので、想念自体が行為であるそうです。
こちらの世界では、物質の世界であるがゆえに、ある想念を抱いても、その結果が現われるまで時差がありますが、
向こうでは抱いた想念が即座に行為となるのだそうです。
また私達が怒りや妬み、執着などの邪な想念を抱くと、
それが向こうの世界の対応する境涯にいる存在を引き寄せ、俗に言う憑依ということが起こるのだそうです。
彼が“見る”ところによると、病の多くは、このような憑依によるものだそうです。
よくお祓いなど憑き物をとるということが行われたりしますが、あれは一時しのぎでまったくのナンセンスなことだそうです。
結局はそのような存在を磁石のように引き寄せている自分自身の想念を改めないことには、まったく意味がないそうで、
一時的にそのような存在が離れたとしても、次にはもっと強力な物がつく可能性もあるそうです。
逆に、想念を常に思いやりや感謝の気持ちで満たしていると、向こうの世界の善なる存在の援助を受けられ、
また向こうの世界とこちらの世界を隔てているモヤのような想念帯が晴れて、向こうの世界を見通すことが出来るようになるのだとも言っています。
高橋氏は、かつてブッダが説いた八正道こそ正しい方法であると説いています。
そしてその中でも特に重要なのが想念、正しい思いなのだそうです。
正しい行為、正しい言葉もすべて心の中にある思いが現われたものだからです。
また高橋氏は、釈迦の説いた瞑想とは本来、自らを反省するものであったと言っています。
何も考えずに無念無想で座るのではなく、自らの一日が八正道にかなったものであったかどうかを静かに内省すること、
これが瞑想なのだそうです。
自らの想念の習慣を正すことなく、心を空っぽにして瞑想などすると、
類は友を呼ぶの法則の如く、そのような存在の憑依をうけるので、極めて危険だといっています。
私はこの反省という視点を読んで、ギリシアのヒーラー、ダスカロスを思い出しました。
彼も小さいころから数々の奇跡を起こした人ですが、生涯公務員としてすごし、公表されることを拒んだ人物です。
彼の教え、というよりある存在から告げられたこととして7つの約束というものがあるのですが、
その中に、自らの行為が神の法則に適うものであったか、毎晩反省する時間を設けるというものがあるのです。
ダスカロス
http://www.daskalos.jp/
ダスカロス:7つの約束
http://www.daskalos.jp/201researcher/217promise.html
毎日の想念の習慣、そして反省の視点をもつこと、これは本当に大切にしていきたいと思います。
最近気づいたことなのですが、前に禊について、
禊には、水によるものの他、太陽、そして笑いがあるということを書いている人がいると紹介しましたが、
最近感銘を受けた本 ≪その②≫ (松田隆智、ラム・ダス)
http://mshiko.blogspot.jp/2011/07/blog-post_19.html
もっとも強力な禊はおそらく、心に感謝の気持ちを抱くことだと感じます。
あらゆること、すべての存在に無条件に感謝の気持ちを向けると、本当に心が洗われます。
これは水や太陽、笑いといった物質的な禊をはるかに凌駕しています。
どのようなことに対しても、感謝や思いやりの念をもつという視点で色々な教えを見ていくと、
やはりこの正しい想念を抱くことが基礎であり核心であるように思います。
例えば、キリストの逸話として
右の頬を打たれたら左の頬をだしなさい
というのが有名です。
ルカ 6-27~29
わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。
悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。
あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。上着を奪い取る者には、下着をも拒んではならない。
マタイ 5-8、39、44
心の清い人々は、幸いである、/その人たちは神を見る。
わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい
わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。
これは、自分に嫌な事をするひとがいたとしても、その人たちに対して悪意を抱くのではなく、
逆に彼らに思いやりの気持ちを抱くようにしなさい、ということを説いているのではないかと思います。
その極端な例えとして、たとえ頬を叩かれたとしても、、
ということを語ったのだと思います。
そういう視点で見ると、
自分の身に起こるあらゆる現象は自分のステップアップの材料として利用することができるということがわかります。
今まで嫌だと思っていた諸々のことも、実はそれらに対して感謝や祝福の念を抱く練習の場となり、
つまづきの石と感じていたものは、実は自分を高めるための階段となっていくのです。
逆風と感じてきたものも、自らを上昇させるための風として利用するということなのです。
私たちは、常に選択の場にいるのです。
嫌な事があったら、それに対して恨み、つらみの念を抱くのが普通なのかもしれません。
でもスピリチュアルな観点からすると、ここにおける選択は自らの魂にとって雲泥の差を生みます。
かつて当ブログでも紹介した雷に2度打たれたことのある臨死体験者、ダニオン・ブリンクリー氏も語っていたことですが、
この世とあの世の関係、もっというなら、
この世での行為、想念が向こうでどのような結果を生むかに関する知識があまりに教えられていないことがとても残念であります。
どうしてこのようなことが人間の基本的な教えとして教育されないのか、それはとても危険であるとも感じます。
想念に関して、我々は何を考えようがそれは自由ですが、
その因果に関して何も教えないのは、赤子にナイフやけん銃を好きなように持たせているようなものです。
因果の結果を知るのが死んでからというのは、あまりにもったいなすぎます。
実際、向こうの世界を見通すことのできる人たちにとっては、これは共通の思いのようです。
私は高橋信次氏の本を紹介されたので、まずは地元の図書館で検索してみました。
何冊かあったので「心の発見」(全3巻)から読み始めたのですが、
凄すぎて、凄すぎて、深夜すぎまで一気に読んでしまいました。
自分が今までに気づき、考え、実行してきたことと重なることが多く、
また更に、新たな視点を得られ、自らの日常生活でどのような点に注意すべきかのヒントを得ることができました。
読了後、このような本に出会えたことに心から感謝するとともに、心が洗われた気がしました。
彼は、自ら48歳で亡くなることを生前述べてたそうですが、その言葉通り48歳という若さで亡くなりました。
人の価値は、人生の長さではないといわれますが、あまりに惜しいことだと思います。
スピリチュアルな事に興味のある方は、是非高橋信次氏の本を一読されることをオススメ致します。
すべてに感謝であります。
参考:
≪アマゾン≫
心の発見 (神理篇)
高橋信次氏の著作
高橋信次 (宗教家) - Wikipedia
ダスカロス エソテリック・ティーチング―キリストの内なる智恵 秘儀的な教え
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4931449956/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4931449956&linkCode=as2&tag=mshikon-22
ダスカロスに関する本
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