2014年12月20日土曜日

肥後の国へ 3 ~久住山編~ 〔Going to Kumamoto 3 -Climbing Mt.Kuju-〕



3日目の朝、朝食前の散歩 兼 ランニングに出かけました。

昨日山を歩き、今日も山に行くので、

朝の運動はほどほどに、、。


昨日、観光案内所でもらっていた地図に神社が載っていたので、

その神社に行ってみることにしました。


10分ほど歩いていくとありました。




宇奈岐日女神社

というかなり由緒のある神社のようです↓






参道を通っていくと、








苔むした燈籠がいい味だしてます。






高床式の倉のようなものの横を通って、、






門があらわれました!






ちょっと異国風、、





正面に本殿があり、


右には、、






ご神木の切り株がずらりと並んでいました。。。












フトっ!


そしてこちらが本殿↓






本殿左↓






本殿右↓





湯気が出ています。温泉かな?







とても心安らぐ、やさしい感じのする神社でした。



あ~、来てよかった、、。


お参りさせて頂いて、外に出ると、、、





おおぉぉ~~!!

来るときには霧と暗さで見えなかった由布岳が、

朝日を浴びて悠然とたたずんでいるではあーりませんか!?


うわーー、すげぇーー!



電線が邪魔だったので、

電線の写らないないところでもう一枚!






キレイだなぁ~、、、

しばらく見入ってしまいました。。


こんな勇壮な山が百名山じゃないの?


あとで調べてみると、

百名山を選定した作家の深田久弥が、

後に百名山に入れなかったことを後悔した山だそうで、、


由布岳(Wikipedia


それゃ、そうでしょ、これだけ美しい山なのに、、。


今回は登れませんが、

次回湯布院を訪れたときには絶対に登ろう!

と固く固く誓ったのでありました。。。


また楽しみが増えたや!


さて、予想外に朝の散歩に時間がかかってしまったので

駆け足で宿に戻り、朝食を頂きました。






さすがに、朝は料理が一気に出そろいました(笑)

とてもおいしかったです。


バスが湯布院駅前から出るので、

荷物をまとめて由布院駅へ!










熊本ー別府と九州を横断するバスに乗り、

いざ久住山へ!


車窓から九重の山々が見えてきました↓
















で、本日の登り口牧の戸峠に到着!





ははは、、、

雪、雪、雪ですね、、。






駐車場はスケートリンクのようでありました(笑)。




案内板を見ると、、↓











当初は、久住山に登って少し戻り、

宿泊予定の法華院温泉に行く予定にしていたのですが、

どうやら、久住山そして最高峰の中岳を登ってからも

法華院温泉に行けるコースがあるようで、

しかもそちらがメインのコースのようでした↓





中岳も登ってから宿に行けちゃうなんて、

素敵なコースじゃあ~りませんか♪

ということで、急遽そのコースに決定!


登山届けをポストにだして、

いざ、しゅっぱーーつ!










もう登り口から、ガチの雪山!






少し登ったところがちょっとした広場になっていて、

立札が立っていました。






そこで後ろを振り返ると、、、





おおぉ~~、、

私は感動のあまり、その場を動けなくなりました。。



こ、この山は、、、


私の亡き祖父は


祖父逝く

堂本印象美術館を訪ねて Insho-Domoto Art Museum


画家でよく阿蘇の山を描いており、

家にも何枚か飾ってあったりしたのですが、





まさに、この山を描いた絵がうちに飾ってあったのです。


私はてっきり、その絵が

いま噴火している阿蘇山の隣の根子岳かと思っていたのですが、


根子岳



九重から見えるこの山だったことに驚愕しました。。。


もしかして、角度から言っても、祖父はここにきて写生していたのではないか、、、

そんな気がしたのであります。


後で調べてみると、角度や標高からいって、

涌蓋山(わいたざん)

という山のようです。


ふぇ~、なんという巡りあわせ、、

すごいなぁ~、、。



感動の余韻に浸りながら、

雪道を登っていきました。














本日の予報は15時くらいから雨ということで、

10時過ぎに登り始めていた私は、

降り始める15時には宿につくだろうと思っていました。


が、登り始めて1時間もすると、雪がちらつき始め

風も出てきて急に雪嵐になってしまいましたー、、。







一瞬で回りがなにも見えなくなり、

頬に氷の粒がバツバツと当たって、

イタイ、イタイ、、(泣)

風速は20mといったところでしょうか、

たまに立ったまま動けなくなることもしばしば。。


時々体を斜めにして、

頬に氷の粒が当たらないようにしながら進んでいきました。

人の通った足跡、自分の通ってきた足跡もみる間に消えていきます。



ははは、、すげェ~~、、


私の頭の中には、あるフレーズが流れていました。


♪ブーリーザーード、ブリザーード (by ユーミン)(笑)


↓よかったらかけてみてね♡




それでもなんとか久住山に到着!








ハイ、まわり、なんも見えませぇーーん !





誰もいましぇーーん!







地図とコンパス、標識を確認して

次の中岳を目指しました。。


なんとか到着↓






ここから山を下って本日の宿

法華院温泉

にいけるルートがあるはずなので、

そちらの方向に進んでいきました。

(標識なし、、)


で、ある程度降りたところに標識があり、

ほっとしました。






で、地図にある法華院の方向を目指していこうとすると、、、






んん、なんかロープが張ってあり、

立札が、、、(イヤな予感!)






通行をご遠慮ください、、、


近づいてみると、夏に土砂崩れがあり、

このルートは通行止めになっているとのこと、、。

(;`O´)o

オィ、登山口にこの情報を載せとかんかい!!


彦兵衛は、雪嵐の中、ひとり怒りに打ち震えていました。。(笑)

(いえいえ、怒ってなんかいませんよ、、、目が点になっていただけです)


Σ(;゚Д゚) 



地図を見ると、ここから行くのが最短距離でしたが、

この雪嵐の中、ヤバいでしょ、、、

(でもロープの先もちょっと覗いていたりして、、(笑))


ということで、中岳をまた登るのはつらいので、

標識にある避難小屋を経由して

元の分岐に行こうと思いました。


避難小屋の方向に歩いていくのですが、

ほとんど人が通らないルートのためか、

途中から雪が膝より上にくるようになってきて、

方向もどちらかわからくなりました。。。


や、やばい、、、


八甲田山 死の行軍、、、


私の中には、この言葉が浮かんできました(笑)。




(映画 八甲田山 高倉健主演)

八甲田山 - 作品 - Yahoo!映画



こりゃ、完全にまずいわ、、

遠回りでも、また中岳に再び登ってから

来た道を下りて分岐路に出るのが一番確実だ、、

と判断しました。(当たり前だよね(笑))


で、また吹雪の中、ヒーコラいいながら中岳に登り、

久住山の脇を通って、

ナントカ、カントカ、久住別れという分岐点に戻れました。












標識を見ると、ちゃんと法華院温泉と書いてあります。。





北千里の文字を確認しつつ、





進んでいきました。







もうまわりは何も見えないのですが、


要所、要所に標識の杭が打ってあり、





石にも黄色いマーカーが施されていたので、

それを辿ってなんとか進んでいけました。


ありがてぇ~、、、


この時、

人の有難さ

というものを本当に肌身に染みて実感しました。

人は、一人で生きているようでも、

色んな人たちの思いやりがあってはじめて生きている、

生かされているんだよなぁ、、と。


この当たり前のことを、この吹雪の中を歩みつつ、

改めて思い知らされました。。


こんな道を一時間も進んだころ、、









木の枝の間に建物が見えてきました。。


おぉ、、人口の建造物だぁ、人のぬくもりだぁ~、、

た、助かった、、、。


体の力が脱力していくのがわかりました。(笑)









自然と早くなる歩みを諌めつつ、

宿に到着!




法華院温泉山荘


だいぶ遠回りしてきた割には、

予定より1時間も遅れずに到着しました。

暗くなってたら、完全にアウトでしたね、、。


さて、コチラの山荘、












昔、天台山の修業の場だったようです。

山に登る人しか入ることのできない

秘湯

なのであります!


v(^3^)v






さっそく中に入り、





受付を済ませましたー !

(一泊二食つきで1万円くらい)






向いが宿泊棟↓










外にあった温度計を見ると↓





ほぼ零度。。。

それゃ寒いわな、、。

しかも風速20m吹いてたら、体感温度は氷点下ですな、、。


確かに寒くはあったのですが、

あまり実感として寒さは感じていませんでした。


一つには着ていたものがよかったからでしょう。

一番下の肌着にウールが混じっているものを着ていました。

ウールは水分を吸収して発熱するようで、

山で遭難した時に生死をわけたのが、

ウールを着ていたか否かによるということが過去にあったようです。


私はウールの肌着の上にフリースを2枚着て、

その上にゴアテックスを羽織っており、

防寒対策は万全でした。

(^_-)b

(手、足、顔は冷たかったけどね、、)


宿泊棟の2階、




22号室が私の部屋でした↓












窓からの景色↓






灯油ヒーターをつけて、、、






ぬっく、ぬく!

ごはん、ごはん♪♪


この時の弁当の美味しかったこと!


腹が膨れたところで、

温泉に向かいましたー!


と、途中に観音堂と書かれてあったので、





温泉に入る前にお参りしておくことにしました。












中に観音様がおわし、

真言の坊主の端くれとして、

一応真言を上げさせていただきました。。


ありがたい、ありがたい、、、





で、心をすっきりさせて、


温泉、温泉 ♪♪ 









ばばーーん!






なんだ、フタがしまってるじゃないか~、もう~、、


ふたをとって、もう一枚↓





はい、くもって撮影不可!


こんな感じっすわ↓




(ネットから拾ってきました、コチラはたぶん女風呂)



源泉かけ流しだけあって、

まことにやさしいお湯でした、、

きもちぃぃ~~

心と体の疲れが一気に癒されていきました。。。


でも源泉の温度がちょっと高めなのか、

あまり長く入っていることもできず、

それでも30分くらい、

つかったり、あがったりしながら、

温泉を堪能しました。



で、温泉のあとは、

お楽しみのお・食・事 ♡





階段をおりて、、





食堂へ、、




あれれ、なにも用意されてないじゃ~ん、、


と思いきや、人数が少ないからか、

さらに奥の小部屋に通されました↓




夕食だよーーん!



これがめちゃくちゃ美味しかったです!


この日は、私ともう一人しか宿泊していないようで、

二人だけの晩御飯となりました。


その方は、北九州の小倉からこられた方のようで、

この宿も何回目か、

山のことなど、いろいろお話を伺うことができました。


この部屋にはいろいろな絵や写真が飾られていたのですが、





その中に観音様がいらっしゃいました↓







お堂の観音様は暗くてよく見えなかったのですが、


恐らく、こちらが本堂におわした観音様でしょう。

ありがたい、ありがたい、、。


この日も丸太のようにぐっすり眠ったのでありました。。。




つづく、、、


















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