3日目の朝、朝食前の散歩 兼 ランニングに出かけました。
昨日山を歩き、今日も山に行くので、
朝の運動はほどほどに、、。
昨日、観光案内所でもらっていた地図に神社が載っていたので、
その神社に行ってみることにしました。
10分ほど歩いていくとありました。
宇奈岐日女神社
というかなり由緒のある神社のようです↓
参道を通っていくと、
苔むした燈籠がいい味だしてます。
高床式の倉のようなものの横を通って、、
門があらわれました!
ちょっと異国風、、
正面に本殿があり、
右には、、
ご神木の切り株がずらりと並んでいました。。。
フトっ!
そしてこちらが本殿↓
本殿左↓
本殿右↓
湯気が出ています。温泉かな?
とても心安らぐ、やさしい感じのする神社でした。
あ~、来てよかった、、。
お参りさせて頂いて、外に出ると、、、
おおぉぉ~~!!
来るときには霧と暗さで見えなかった由布岳が、
朝日を浴びて悠然とたたずんでいるではあーりませんか!?
うわーー、すげぇーー!
電線が邪魔だったので、
電線の写らないないところでもう一枚!
キレイだなぁ~、、、
しばらく見入ってしまいました。。
こんな勇壮な山が百名山じゃないの?
あとで調べてみると、
百名山を選定した作家の深田久弥が、
後に百名山に入れなかったことを後悔した山だそうで、、
由布岳(Wikipedia)
それゃ、そうでしょ、これだけ美しい山なのに、、。
今回は登れませんが、
次回湯布院を訪れたときには絶対に登ろう!
と固く固く誓ったのでありました。。。
また楽しみが増えたや!
さて、予想外に朝の散歩に時間がかかってしまったので
駆け足で宿に戻り、朝食を頂きました。
さすがに、朝は料理が一気に出そろいました(笑)
とてもおいしかったです。
バスが湯布院駅前から出るので、
荷物をまとめて由布院駅へ!
熊本ー別府と九州を横断するバスに乗り、
いざ久住山へ!
車窓から九重の山々が見えてきました↓
で、本日の登り口牧の戸峠に到着!
ははは、、、
雪、雪、雪ですね、、。
駐車場はスケートリンクのようでありました(笑)。
案内板を見ると、、↓
当初は、久住山に登って少し戻り、
宿泊予定の法華院温泉に行く予定にしていたのですが、
どうやら、久住山そして最高峰の中岳を登ってからも
法華院温泉に行けるコースがあるようで、
しかもそちらがメインのコースのようでした↓
中岳も登ってから宿に行けちゃうなんて、
素敵なコースじゃあ~りませんか♪
ということで、急遽そのコースに決定!
登山届けをポストにだして、
いざ、しゅっぱーーつ!
もう登り口から、ガチの雪山!
少し登ったところがちょっとした広場になっていて、
立札が立っていました。
そこで後ろを振り返ると、、、
おおぉ~~、、
私は感動のあまり、その場を動けなくなりました。。
こ、この山は、、、
私の亡き祖父は
祖父逝く
堂本印象美術館を訪ねて 〔Insho-Domoto Art Museum〕
画家でよく阿蘇の山を描いており、
家にも何枚か飾ってあったりしたのですが、
まさに、この山を描いた絵がうちに飾ってあったのです。
私はてっきり、その絵が
いま噴火している阿蘇山の隣の根子岳かと思っていたのですが、
九重から見えるこの山だったことに驚愕しました。。。
もしかして、角度から言っても、祖父はここにきて写生していたのではないか、、、
そんな気がしたのであります。
後で調べてみると、角度や標高からいって、
涌蓋山(わいたざん)
という山のようです。
ふぇ~、なんという巡りあわせ、、
すごいなぁ~、、。
感動の余韻に浸りながら、
雪道を登っていきました。
本日の予報は15時くらいから雨ということで、
10時過ぎに登り始めていた私は、
降り始める15時には宿につくだろうと思っていました。
が、登り始めて1時間もすると、雪がちらつき始め、
風も出てきて急に雪嵐になってしまいましたー、、。
一瞬で回りがなにも見えなくなり、
頬に氷の粒がバツバツと当たって、
イタイ、イタイ、、(泣)
風速は20mといったところでしょうか、
たまに立ったまま動けなくなることもしばしば。。
時々体を斜めにして、
頬に氷の粒が当たらないようにしながら進んでいきました。
人の通った足跡、自分の通ってきた足跡もみる間に消えていきます。
ははは、、すげェ~~、、
私の頭の中には、あるフレーズが流れていました。
♪ブーリーザーード、ブリザーード (by ユーミン)(笑)
↓よかったらかけてみてね♡
それでもなんとか久住山に到着!
ハイ、まわり、なんも見えませぇーーん !
誰もいましぇーーん!
地図とコンパス、標識を確認して
次の中岳を目指しました。。
なんとか到着↓
ここから山を下って本日の宿
法華院温泉
にいけるルートがあるはずなので、
そちらの方向に進んでいきました。
(標識なし、、)
で、ある程度降りたところに標識があり、
ほっとしました。
で、地図にある法華院の方向を目指していこうとすると、、、
んん、なんかロープが張ってあり、
立札が、、、(イヤな予感!)
通行をご遠慮ください、、、
近づいてみると、夏に土砂崩れがあり、
このルートは通行止めになっているとのこと、、。
(;`O´)o
オィ、登山口にこの情報を載せとかんかい!!
彦兵衛は、雪嵐の中、ひとり怒りに打ち震えていました。。(笑)
(いえいえ、怒ってなんかいませんよ、、、目が点になっていただけです)
Σ(;゚Д゚)
地図を見ると、ここから行くのが最短距離でしたが、
この雪嵐の中、ヤバいでしょ、、、
(でもロープの先もちょっと覗いていたりして、、(笑))
ということで、中岳をまた登るのはつらいので、
標識にある避難小屋を経由して
元の分岐に行こうと思いました。
避難小屋の方向に歩いていくのですが、
ほとんど人が通らないルートのためか、
途中から雪が膝より上にくるようになってきて、
方向もどちらかわからくなりました。。。
や、やばい、、、
八甲田山 死の行軍、、、
私の中には、この言葉が浮かんできました(笑)。
(映画 八甲田山 高倉健主演)
八甲田山 - 作品 - Yahoo!映画
こりゃ、完全にまずいわ、、
遠回りでも、また中岳に再び登ってから
来た道を下りて分岐路に出るのが一番確実だ、、
と判断しました。(当たり前だよね(笑))
で、また吹雪の中、ヒーコラいいながら中岳に登り、
久住山の脇を通って、
ナントカ、カントカ、久住別れという分岐点に戻れました。
標識を見ると、ちゃんと法華院温泉と書いてあります。。
北千里の文字を確認しつつ、
進んでいきました。
もうまわりは何も見えないのですが、
要所、要所に標識の杭が打ってあり、
石にも黄色いマーカーが施されていたので、
それを辿ってなんとか進んでいけました。
ありがてぇ~、、、
この時、
人の有難さ
というものを本当に肌身に染みて実感しました。
人は、一人で生きているようでも、
色んな人たちの思いやりがあってはじめて生きている、
生かされているんだよなぁ、、と。
この当たり前のことを、この吹雪の中を歩みつつ、
改めて思い知らされました。。
こんな道を一時間も進んだころ、、
木の枝の間に建物が見えてきました。。
おぉ、、人口の建造物だぁ、人のぬくもりだぁ~、、
た、助かった、、、。
体の力が脱力していくのがわかりました。(笑)
自然と早くなる歩みを諌めつつ、
宿に到着!
法華院温泉山荘
だいぶ遠回りしてきた割には、
予定より1時間も遅れずに到着しました。
暗くなってたら、完全にアウトでしたね、、。
さて、コチラの山荘、
昔、天台山の修業の場だったようです。
山に登る人しか入ることのできない
秘湯
なのであります!
v(^3^)v
さっそく中に入り、
受付を済ませましたー !
(一泊二食つきで1万円くらい)
向いが宿泊棟↓
外にあった温度計を見ると↓
ほぼ零度。。。
それゃ寒いわな、、。
しかも風速20m吹いてたら、体感温度は氷点下ですな、、。
確かに寒くはあったのですが、
あまり実感として寒さは感じていませんでした。
一つには着ていたものがよかったからでしょう。
一番下の肌着にウールが混じっているものを着ていました。
ウールは水分を吸収して発熱するようで、
山で遭難した時に生死をわけたのが、
ウールを着ていたか否かによるということが過去にあったようです。
私はウールの肌着の上にフリースを2枚着て、
その上にゴアテックスを羽織っており、
防寒対策は万全でした。
(^_-)b
(手、足、顔は冷たかったけどね、、)
宿泊棟の2階、
22号室が私の部屋でした↓
窓からの景色↓
灯油ヒーターをつけて、、、
ぬっく、ぬく!
ごはん、ごはん♪♪
この時の弁当の美味しかったこと!
腹が膨れたところで、
温泉に向かいましたー!
と、途中に観音堂と書かれてあったので、
温泉に入る前にお参りしておくことにしました。
中に観音様がおわし、
真言の坊主の端くれとして、
一応真言を上げさせていただきました。。
ありがたい、ありがたい、、、
で、心をすっきりさせて、
温泉、温泉 ♪♪
ばばーーん!
なんだ、フタがしまってるじゃないか~、もう~、、
ふたをとって、もう一枚↓
はい、くもって撮影不可!
こんな感じっすわ↓
(ネットから拾ってきました、コチラはたぶん女風呂)
源泉かけ流しだけあって、
まことにやさしいお湯でした、、
きもちぃぃ~~
心と体の疲れが一気に癒されていきました。。。
でも源泉の温度がちょっと高めなのか、
あまり長く入っていることもできず、
それでも30分くらい、
つかったり、あがったりしながら、
温泉を堪能しました。
で、温泉のあとは、
お楽しみのお・食・事 ♡
階段をおりて、、
食堂へ、、
あれれ、なにも用意されてないじゃ~ん、、
と思いきや、人数が少ないからか、
さらに奥の小部屋に通されました↓
夕食だよーーん!
これがめちゃくちゃ美味しかったです!
この日は、私ともう一人しか宿泊していないようで、
二人だけの晩御飯となりました。
その方は、北九州の小倉からこられた方のようで、
この宿も何回目か、
山のことなど、いろいろお話を伺うことができました。
この部屋にはいろいろな絵や写真が飾られていたのですが、
その中に観音様がいらっしゃいました↓
お堂の観音様は暗くてよく見えなかったのですが、
恐らく、こちらが本堂におわした観音様でしょう。
ありがたい、ありがたい、、。
この日も丸太のようにぐっすり眠ったのでありました。。。
つづく、、、
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