2015年1月17日土曜日
ばぁーさまが倒れていた、、
数日前のこと、雨風が強くてちょっとした嵐のような天気でした。
その日は筋トレの日だったのですが、
外はあいかわらず風が強く、雨もまだ小ぶりだったので、
今日のジョギングは5キロのショートコースにすんべかー、、
と両手、両足にウエイトをつけ、両手に懐中電灯をつけて
たらりんたらりんと走っていきました。
少し行った、大通りから一本入った道を走っているときのこと、
前方の民家のガレージの前に、
カエルのような姿勢をした人形?のようなものが見えました。
ん?ナンダ、ナンダ?
と暗がりの中、よく見てみると、人でした。
ガレージの中を這いつくばって覗いているのかな、、、
と更に近づいてよく見ると、
おばあさんが膝を折り曲げた姿勢のまま、額を地面につけて倒れていたのです!
おいおい、やべーじゃん、
もっていた懐中電灯とウエイトを投げだし、駆けよると、
大丈夫ですか、、どうしました?
と声を掛けました。すると、
立てないんです、、
とか細い声で答えがかえってきました。
筋力が衰えているのか、どうやら自分で起き上がることが出来ず、
小雨と暗がりの中、外で倒れたままになっているようです。
すぐに抱き起すのですが、
体が固まっているようで、同じ姿勢でまたすーーっと倒れ込んでしまいます。
私に掴まっていいんで、しっかり立って下さいね、
といって再び抱き起し、私の肩につかまって体を支えると、
ようやく立つことが出来、靴を履いて貰う事ができました。
事情を聴くと、家の中から何か荷物をガレージまで持ってきて入れて、
シャッターを閉じようとした時に、倒れて動けなくなったとのこと。。
助け起こしている最中に、偶然にも、
その方を担当されているという民生委員の人が
車で通りかかり、降りてこられたので、事情を説明しました。
おうちの方はいらっしゃらないんですか?
と尋ねると、おばあさんおひとりで暮らしているということ。。
玄関までちょっとした階段になっていたので、とりあえず玄関まで肩を貸してお送りしました。
少しふくよかなおばあさんで、額を少し擦りむいていましたが、元気な様子で、福の神のようないい笑顔をされて、
有難うございます、有難うございます、
としきりにお礼を述べられていました。
私は、お気をつけて下さいねー、、
と言ってお辞儀をしておばあさんの家をあとにしました。
あー、とりあえず、よかった、よかった、、
と私はジョギングを続けました。
ジョギングの最中、ずっとそのおばあさんのことが頭に浮かんできました。
雨が降っていたので、水たまりとか出来ていたら、うつ伏せだったしアウトだったかもなー、、
寒かったし、もう暗かったので、夜遅くて誰も通らなかったらあぶなかったかもなー、、
お年寄りの人は、色々やって貰うのが悪いと思っているのかもしれないけど、
もっと若い人とか、近所の人に甘えてもいいんじゃないのかなぁ、、
などなど、、。
で、私が思ったのは、単なる自己満足でやっているジョギングも、
案外地域の防犯、事故防止に役だってたりするのかなー、、
ということでした。
ジョギングをしたついでに、家の近くに落ちているゴミなんかも拾うようにしているし、
ブロークンウインドウ効果から言っても、何がしかの地域の安全のためになっているのかもしれないなー、
なんて思いました。
また同時に、年をとると自分の体を起こせないほどになるんだなーー、
と今回実感しました。
じじーになっても、ちゃんと今まで通り体のメンテナンスしていこーっと思いました。
筋トレというと、聞くだけで、えーーって拒否感を持つ人が結構いるみたいです。
気持ちいいよー、
っていっても、筋トレ=ツライ と思い込んでいるようで、体を動かすのが好きじゃない人って案外多いようです。
私なんかは、学生時代から続けて20年にはなるでしょうか、定期的に走ったり、筋トレしたりは続けてきました。
やる時間、やる種類、頻度、強度、を自分なりに色々と試してきて、
自分に心地よい、自分にあった運動というものを模索してきました。
今でもマイナーチェンジを繰り返しています。
体調があまりよくないのに運動をしない人の話を聞いていると、
運動=ツライこと
という思い込みが強烈に形成されているように感じます。
これは
勉強= 努力を要するたいへんなこと
というイメージにも共通するように感じます。
どちらも、自分の心地よさを拠り所として、自分の形を見つけることができれば、
結構楽しんでできるんだけどなーー、、、
もったいないなーー
と思ってしまいます。
折角預かっている心、体なんだから、バージョンアップしていったほうが楽しいとおもうんですよね、、。
おばあさんを助け起こして、色々考える所のあった彦兵衛でありました。。。
おしまい
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