昨日、
片岡球子展
見に行ってきましたー!
まずは、一つ一つの絵がデカく、
その
大胆な構図、
色鮮やかな色彩
に魅了されっぱなしでした。
実際に見るのと、写真で見るのは大違いで、
実物を見ると、銀色にぎらぎら光っている部分や、
その質感のもつ迫力に圧倒されてしまいます。
写真ではその迫力が十分にお伝えできないと思いますが、
ここでよかった作品を幾つか上げさせていただきます。
私は複数の人と絵を見に行くときは、
まずはそれぞれのペースで単独に絵を見て回り、
2回目を、それぞれがよかったものベスト5
くらいをチョイスして、もう一度見て回り、
くらいをチョイスして、もう一度見て回り、
どこら辺がよかったのかの感想を聞く、
というスタイルで見ることにしてます。
こうすると、他の人の違う視点とかを知ることができて
とても楽しいのですが、
それに倣い、
彦兵衛の今回のベスト5
を上げさせていただきますね。
まず第5位がこちら↓
八風不動
はっきりした画像を入手できなかったのが残念なのですが、
1942-3年ころに描かれたこちらの絵は、
ハッ、とさせるものがありました。
描かれているのはゼロ戦のパイロットでしょうか。
これから戦地に赴こうとしている若者の
死を見据えた屹然とした表情に
引き込まれるものがあり、
つい足を止めて見入ってしまいました。。
前に靖国神社を参拝したことも影響してるのかな、、。
靖国参拝
戦争の時代に生まれなくてよかった、、
と思わせる作品でした。。
引き続き、第四位、
幻想
雅楽を題材にした絵のようです。
私は右の人のお面の立体感が特に気に入りました。
他、着ている服の模様とか、
背景の怪しい色柄などなど、サイコーでしたー。。
第三位
片岡球子さんといえば、やっぱ山でしょ!
で私の心にビビビっと響いた一品がこちら↓
火山(浅間山)
一応浅間山は登ったことがあるので、
どんな山か知っているのですね~。。
嶽山噴火!! ~浅間山登山~
なので、これのどこが浅間山やねん!!
と突っ込みたくなる作品なのですが(笑)、
その迫力たるや、本物の山以上なんですよね。。
ずっと足を止めてみていても飽きが来ない作品なんです。
この作品ですね、一部に銀色を使ってあって、
ぎらぎら光っちゃってるんです!
どうやったら、あんな模様として山を描けるのか
本当に不思議です。
またこれを描いた年齢が61才というのも凄すぎる!
なんというパワーでしょうか!
ネットで検索してみると、
他にも浅間山を描いたものがありました↓
こちらも可愛らしくて、実にイイ!
さて引き続き、第二位は、、、
富士
やっぱ、球子さんといえば富士山でしょう!
実際の絵は、この富士の青が
もっと引き込まれるような鮮やかな深い青なんですね。
で右の赤い屋根の小屋みたいなのは、
中腹にある噴火口なんですが、
こうしてのっぺりした写真でみると、
なんだか家みたいに見えちゃって残念です。。
さてさて、最後に堂々の一位は、、、
富士に献花
もう間違いなくこちらの作品です。
だって、富士山に献花しちゃってるんですよ!(笑)
しかもヒマワリなんかを!
この大胆な構図、色彩、バランス、
それらから醸し出される圧倒的な迫力は
間違いなく今回のナンバーワンでありました。
富士の模様なども、点々で描かれている部分、
大理石を思わせるような模様で描かれている部分、
など、どうしてこうなるんだろう、、、
と見ていて飽きの来ない魅力、愛嬌たっぷりの作品でした。
私はこれは国宝級だなと思って、
どこが所蔵してるんだろうか、、
と説明を見てみると、なんと個人所有なんですよ、、。
スゴっ!
また驚くべきは、この作品が描かれたのが、
なんと球子さん御年85歳なのです。
いや~、凄い、スゴ過ぎる!
こんなスーパー老人でありたいですね。。。
あとベスト5には入らなかった
いくつかの作品をご紹介しておきましょう。
頂上
山の頂上からみた景色のようなのですが、
うむむ。。
これも巨大な作品なのですが、
どうしたら、山の景色がこうなるのか、
とても魅力にあふれる作品でありました。
あとはポストカードで買ったもの↓
伊豆風景
緑を基調とした、ユニークな構図の作品でした。
山(富士山)
この独特の色使い、かなりキテますね~、、。(59才)
あとこちらもポストカードとして買ったのですが、
富士
今回は展示されていませんでした。
後期の入れ替えで展示されるんでしょうかね、、。
朱色の元気の出る色あいがよかったので
買ってしまいました。
他、球子さんって、どんな絵を描いてるのなぁ~、と
ネットで画像検索してみました。
いや~、いろんな山描いてますね、、。
うーーん、実にいい味だしてます。。
天才ですね。
そういえば、美術館の壁の一部に
片岡球子さんのことばが書かれていました。
その一部が妙に心に残ったので最後に書いておきましょう。
頭と心がすみちぎらないと
よい色が見えてこない
この“すみちぎる”という語に、
片岡球子さんの色彩の源泉があるように感じました。
普通は、澄みわたる、ですよね。
でもそこが、すみちぎれちゃってるんです!(笑)
絵を描いて、かいて、描きまくって、
澄み渡った境地に至ったのち、
さらに突き進んでいくうちに、その空間がちぎれて、
そのちぎれた箇所から
どばーーっと色彩が噴出してくる、
そんな感覚なんでしょうか。。
私はそんな感じがしました。
いやいや、天才とは凄いものです。
今回の展覧会は、本当によかったです。
魂が揺さぶられました。
じーーん、としびれてしまいました。
うーん、こんな絵にたまにめぐり合いたいですね。。
美術館でもらったパンフを載せておきます↓
興味のある方は、ぜひ見に行ってくださいね!
ではでは!
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