2021年3月13日土曜日

窓ぎわのトットちゃん


最近、この歳になって初めて、窓ぎわのトットちゃん』を読みました↓



 


窓ぎわのトットちゃん


「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」小林先生のこの言葉は、トットちゃんの心の中に、大いなる自信をあたえてくれました――。トモエ学園の、子どもたちの心をつかんだユニークな教育の実際と、そこに学ぶ子どもたちのすがたをえがいた感動の名作『窓ぎわのトットちゃん』を子どもたち自身におくります。


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タイトルだけは知っていましたが、こんなに面白い本であるとは思いませんでした。。


落ち着きがなく、じっと席に座っていることのできないトットちゃん、


小学校1年生にして退学させられ、(って、その時代はそんなこともあったんですね、、そちらでも驚きでしたが)

トモエ学園という校庭に電車が並ぶ一風変わった学校に通うことで、学校が大好きになり、生き生きと学んでいく、、


黒柳徹子の幼少期のお話なのですが、

まるで昨日あったことを思い出して書いているような、事細かなできごとや心の細やかな動きなど、細部の描写がとても素晴らしく、


また、今でいう学習障害(LD)を思わせるトットちゃんが、どのような環境で育まれ、学んでいったのかがわかるともて貴重な本であると感じました。


まず、校長先生が凄い、エライ!


学校の創業者でありますが、お話し好きのトットちゃんと、最初の面談で4時間ぶっ通してずーっとお話を聞いてあげるんですね。


それによって、トットちゃんはもう話すことがないや~、と満足して、学校に通うことの楽しさ、大人に対する信頼感を感じるようになります。


授業も一風変わっていて、決められた時間割がなく、基本はすべて自習で、自分で好きな科目を選んで勉強しているのです。


延々と理科の実験のようなことをしている人もいると思えば、絵を描いている人もいたりして、とてもユニークな教育を行っていたようです。


本の紹介でもあるように、トットちゃんは、校長先生から常に「君は、本当は、いいこなんだよ」とずっと言われてたそうです。


それによって、そうか、自分はいいこなんだ、とその言葉によって、大いに自己重要感を育んだようです。


残念ながら、こんな素敵な学校も、戦争で焼けてしまい、戦後も思うような教育が出来ないまま、校長先生はなくなったようです。


こんな学校が今でもひとつでもあれば、日本もだいぶ変わるんじゃないか、、という気がします。


黒柳徹子さん本人が、この本を書いたのは、かつてトモエ学園という素敵な学校があったことをみんなに知ってほしかったからだ、と述べています。


私は、この学校の素晴らしいと感じるとのは、みんなを画一的に育てようとするのではなく、それぞれの良い点をどんどん育んでいこう、としている点です。


それを言葉や理念だけでなく、しっかりと現実の教育として落とし込んでいるところが、本当に素晴らしいと感じました。


その根底にあるのは、いのちに対する信頼感なのではないか、という気がしました。


そしてその信頼感の現れの一つとして、「君は、本当は、いいこなんだよ」という言葉かけがあったのだと思います。


こんな風にずーっとポジティヴな言葉を掛けられてきた子は、自然と自信に満ちた、生き生きとした子に育っていくのではないか、という気がします。


では、このような学校が周りになく、もう大人になってしまった人たちは、ただ羨ましい、、と思うだけになってしまうのでしょうか。。


いや、そんなことは全くないのです。


自分で、いつも自分を褒めてあげればいいのです。


自分に常に、自分を褒めるような、ポジティヴな言葉をたくさん掛けてあげればいいのです。


人は、一日の中で、何を考えているでしょうか。


人は一日で何万もの事柄について考えを巡らしているそうです。


その中で、私というものは、・・・である、現実とは・・・だ。


などと、今まで生きてきた中で繰り返され、しみついてきた思考のパターンを繰り返しているものです。


それを覆し得るのが、自分に対するポジティヴな声かけです。


プラスの言葉を自分に習慣的にかけるだけで、普段の気持ちが断然変わってきます。


自分の気持ちが変わることで、雰囲気が変わり、雰囲気のいいもの、いい人が引き寄せられてくるようです。


それが、斎藤一人さんが言っている、天国言葉を話そう、ということであり、


マーフィー博士がいっている、潜在意識にポジティヴな願望を伝えよう、ということなのだと思います。


私は、このような理念をしっかりと教育の現場に落とし込み、学校として成り立たせていた校長先生を本当に素晴らしい教育者だと感じます。


そして、このような書籍の形で、後世にこんな素敵な学校があったことを伝えてくれた黒柳さんに感謝です。


黒柳徹子さんは、世界ふしぎ発見でよく拝見していますが、中身は本当にお茶目で、面白い方なんですね。


文章が巧みで、生き生きとした描写によって、情景が頭の中に浮かんできて、読んでいるこちらも面白おかしい、楽しい気分にさせられます。


私は、『窓ぎわのトットちゃん』があまりに面白かったので、その続編ともいうべき、



 

 

小さいときから考えてきたこと (新潮文庫)  – 2004


授業中にちっともじっとしていられなくて、どうやらLD(学習障害)だった(?)子供時代。ロボット犬グレーちゃんとの愉快なテレビ出演、沢村貞子や渥美清などかけがえのない人々との出会い、そしてユニセフの親善大使としてコソボやアフガニスタンの子供たちに出会ったときのこと。どんなときも「ほんとうの幸せ」を考えてきたトットちゃんの言葉が、心にあたたかく響くエッセイ。

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も読みましたが、こちらもあまりに面白く、時折、一人で吹き出しながら、一気に読んでしまいました。


そうか、黒柳さんは、こんなことを考えてきたんだァ~、、ととても愉快な気分になります。



トットちゃんシリーズはまだまだあるのですが、他に読みたい本もたくさんあり、トットちゃんばかりも読んでいられないのですが、


少なくとも下の3作は今年中に読みたいと思っています↓



 

トットの欠落帖 (新潮文庫) – 1993

何かひとつ自分だけの才能を見つけようとあらゆる事に努力し挑戦したトット。クラシック・バレー、犬の調教、オペラの演出、九官鳥の言葉の先生etc.そして、音楽学校を卒業したトットは、NHKのテレビ女優してデビュー。

ある日突然、予想もしない悲しいことに気がついた=欠落人間だ!しかし、トットの発想にはそれなりの訳があるのだ。いま、噂の魅惑の欠落ぶりを自ら正しく伝えます。

 



 

  

小さいころに置いてきたもの (新潮文庫)  – 2012

イチローの試合を見るため、ヤンキー・スタジアムでのナイター初観戦。

ヨン様の姿を見ようとトライしたパチンコ。ハワイでのナンパ……

トットちゃんの周りには、面白エピソードが溢れている。

一方、多くの人を見送った。渥美清、久世光彦、森茉莉、赤塚不二夫らとの想い出。

『窓ぎわのトットちゃん』に書けなかった秘密、

ユニセフの活動で出会った子どもたちへの願いを綴るエッセイ。

 



 

トットチャンネル (新潮文庫)  – 2016


いいお母さんになるやりかた、教えてくれるかも知しれない──そうして、一人の少女はNHK専属テレビ女優第1号となり、放送の世界に飛び込んだ。しかし、録音された声を初めて聞いた時には、自分の声じゃないと泣きじゃくったり、草創期のテレビ界でトットが巻き起こす事件の数数、やがて個性派女優へと開花していく姿を、笑いと涙で綴る感動の青春記。最新メッセージを加えた決定版。








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