今年は、丹沢に2回行ったほか、百名山としては、御嶽山と鳥海山に登ってきました。
今までは、こちらのブログに写真を載せていましたが、
スマホを持つようになってからは、撮った写真を即時にラインやフェイスブックにアップできるので、
旅行関係はそちらに乗せるようになっています。
さて、今年の登山の収穫は、上に挙げた百名山を2つ踏破することができたことの他に、
タイトルのぬきぬき脱力登山法に開眼したことです!(笑)
どういう契機でこの方法に至ったのかは忘れてしまいましたが、
柔術の動画とかを見ていたことと、疲れずに登山するにはどうしたらいいのか、、というようなことを考えている内に、
山に登りながら開眼したという感じでしょうか。
具体的にどういうものかというと、
登るときに人は足を前に出すわけですが、まずは出す足を小股気味にする。
これは以前から気を付けていたことですが、こうすることでエネルギーの消費を少なくできます。
で、極意はここからで(笑)、出した足をすぐに脱力して重力にまかせてうしろにやるという感じです。
これを繰り返していくと、一歩一歩で休憩をとっている感覚なので、登っていてもあまり疲れないのです。
とにかく上を目指してがつがつ歩くのとは違って、感覚としては上から操り人形でふらふらと操られながら歩いているというか、
そんな感じで、速度もおしゃべりができるほどのゆっくりめをキープします。
また気持ちとしては、一歩一歩、踏む石や大地、山に感謝しながら登る、
山や地球からエネルギーを貰いながら一体となって登るというイメージをもっていると更にいいようです。
ゲーテの、一歩一歩がゴールであり、一歩が一歩としての価値を持たなければならない
という言葉にも通ずるように思います。
これで登っていると、疲れないので、決して速度は速くないですが、リュックをおろしてだーっと休む必要もないので、
トータルでいうと速く登っている人たちよりも早く登れるようです。
私は、これを御嶽山登山でも応用しました。
御嶽山は3000mを超える山ですが、多くの人が空気がうすいせいもあってか、顔を赤くして、はあはあしながら登っていたのですが、
彦兵衛はその脇を、こんにちはー、と明るく挨拶しながら、涼しい顔して、さくさくと通り過ぎていってました。そして休憩することなく頂上にたどり着きました。
この時、ぬきぬき脱力登山法、自分のものにしたな、ということを感じました。
みんな、なんでこんな単純なことに気づかないで、はあはあぜいぜいしてのぼっているのだろう、、、と考えてみました。
思うに、自然現象には、モノ的側面とエネルギー的側面があり、
エネルギー的側面、流れというのは、波、振動なので、そこに陰と陽があるのですが、
多くの人は、陽の方のみに意識をやりがちなのだろうと思います。
登山で言うと、筋肉を鍛える、筋力を使う、というのが陽にあたりますが、
筋力を使うためには、同時に筋力をoffにすることも同じくらい大事です。しかし、なかなかそちらには意識が行かず、そこを疎かにしてしまっているのではないか、、と思うのです。
武術も、意外と強い人はムキムキではなかったりしますが、これも脱力と関係していると思います。
特に日本の武術は、脱力や骨を中心に組み立てられていて、筋肉はその補助的なものとしているような気がします。
昔の飛脚にしても、何百キロも1日に走ったという記録があるようで、今では誇張されたものではないか、と言われたりもしますが、
おそらく、これも陰の脱力をうまく使って疲労しない走り方をしていたのではないか、という気がします。
だいたいマラソンでいつも肘をまげて腕の勢いをつけて走りますが、その姿勢を維持するために相当のエネルギーを消費している気がします。
確かに速度は出ますが、ずっと続けるには効率の悪いフォームのように思います。
これは運動に限らず、結構色々な側面に言えて、
例えば、一日の起きている時間を陽とするなら、寝ている時間が陰となるでしょう。
起きている時間に生き生きとしていたいなら、陰の時間である睡眠をしっかりとる必要がありますが、やはり睡眠はまだまだそれほど大事にされていないように感じます。
このように、何かがうまくいかないときは、これと対をなす陰はなんだろうか、陰の側面をおろそかにしていないだうか、と考えてみるのはとても有効ではないかと思います。
おそらく人生全般に関しても、生きている期間の陽を輝かすためには、死という陰をしっかり見据え、臨死体験などを含めて死に関して勉強し、死を意識しておくことは極めて大事だと思います。
ぬきぬき脱力登山法開眼!(笑)のお話でした。
おしまい!
1 件のコメント:
15階マンション一周の階段の昇り降りに実践してみていますが、全くその通りです。
背筋を伸ばして少し前かがみになりながら膝を曲げると、体の荷重は膝の骨が支えて、
後ろ足で軽く前へ移動する形だけに近くなるので、体を持ち上げると言う感覚がなくなり、
梃子の原理で前に移動するだけの力で体が移動する時に自然に体が持ち上げられるという感覚ですね。
会談を降りるときは、姿勢を垂直より少し後ろ気味に保ちながら荷重を残しつつ、顎を引いて足元を注意して見ながら、、前足の体重をつま先からユックリ下へ降ろすような形で遣ると膝への衝撃が和らいだ状態で、降りていけます。
とても楽々、です。ありがとうございました。
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