最近読んで印象に残った本を紹介させて頂こうと思います。
まずはこちら↓
タル・ベン・シャハー著『ハーバードの人生を変える授業』という本です。
ひとことで表現するなら、人はどうやったら幸せになれるのか、をテーマに書かれています。
著者はイスラエルの出身で、かつてテニスの国内大会で優勝する経験をしているのですが、
目標に向かって一生懸命練習し目標に達したにも関わらず、幸せになることができなかったのです。。。
こんな筈じゃなかった、なぜなのか、幸せとは何なのか、、、
これが著者のテーマとなり、幸せとは何なのか、幸せになるためにはどうすればいいのかを真剣に考えてきたのです。
彼はポジティヴ心理学というものを提唱しています。
従来の心理学というのは、心の病的な側面に焦点を当て、それを如何に説明、克服するかに重きが置かれていましたが、
ポジティヴ心理学というのは、通常の人生をより充実した、より幸せに満ちたものにするためにどうするかを研究するものだそうです。
ハーバード大学においては、その授業の内容があまりに学生の興味を引いたため、講義に学生が殺到したそうです。
読んでいて、とてもわかりやすく、ナルホドと思わせる箇所がたくさんあり、学生が殺到したのも頷けます。
宗教でも、単なる自己啓発でもなく、れっきとした科学の分野から“幸せ”とは何なのかを真剣にとりあげているのです。
私が感じたのは、よく学問、専門分野にありがちな部分に焦点を当てるものではなく、
人間の存在全体に焦点をあてた、とてもバランスのよい教えだなと感じるとともに、
誰でもがすぐにでも実行可能な数々の人生におけるヒントがちりばめられていました。
本当は医学なども、生きて生活している人間全体を視野に入れた教え、知識、
それもポジティヴ心理学のように、より生活に潤いが出るようなポジティヴ医学みたいなものがあっていいと思うのです。
いまあるものでいうと、健康学とか、ホリスティック医学、とかになってくるのでしょうか。予防医学は少し受け身ですかね。
インドのアーユルヴェーダは、もともとは命の科学という意味らしいので、その先駆けのようなものでしょう。
私のブログでは、生きて生活する人間が、どうやったらより幸せに楽しく生きられるかをひとつのテーマにして書いており、
自分の中では“ポジティヴ総合人間学”みたいな感覚で書いています。
スピリチュアルな事から、心理、運動、食事、健康、お金、仕事に関することなど、
書いている分野は多岐にわたりますが、それらすべてに共通するのは、
人は人生(そして死後も視野に入れつつ(笑))、どうしたらより幸せに生きていけるかをテーマにして書いており、
私達の生活の中で、少し工夫すれば実行可能なことを題材としてとりあげています。
学問は、その初めが“分類”であったように、つねに分化、分化、再分化していく傾向にあります。
サイエンス(science)の語源は、スキーレ即ち、切るに由来します。
しかし学問が細分化していくと、やがて全体を見失う傾向があります。
しかし生きている我々にとって大切なのは、身の丈の知識であり、自分自身全体におけるバランスにあります。
そういう意味において、このポジティヴ心理学の視点は、読んでいてまるで自分が書いているような錯覚に襲われるました。
というより、こういう視点が世の中に出てきたんだな、と嬉しくなりました。
著者の本には他にも↓
というものもあり、合わせて読まれることをお勧めします。
アメリカの大学の授業関連でオススメしたい本がもうひとつ、こちらです↓
NHKの教育で、白熱授業というのをやっていましたが、そこでとりあげられた授業のひとつです。
著者はシーナ・アイエンガーというインド系の女性で、目の見えない方です。
彼女はシーク教徒の両親をもち、その結婚は家族が決めたもので、当人たちは結婚式の当日までお互いの顔を知らなかったといいます。
このような結婚を現代のひとたちは驚きをもってとらえますが、では恋愛結婚と比較して、どちらがより幸せ感をもっているのか、
このような選択に関することをテーマに書かれていて、
こちらも、むむ、ナルホド、そういうこともあるのか、、、
と考えさせられる内容でした。
最後に、あわせてコチラの本も紹介しておきましょう↓
こちらも白熱授業でとりあげられたものです。
紹介はアマゾンの内容紹介にお任せしましょう。
ご興味のある方は、あわせてどうぞ!
本日は為になる本の紹介でした。
おしまい
参考:
≪アマゾン≫
ハーバードの人生を変える授業
内容紹介
■あなたの人生に幸運を呼びこむ本
数々の学生の人生を変え、ハーバードで最大の履修者がつめよせた
「幸せになるための授業」。
それは4年前、わずか8名で始まった小さなゼミだった。
その内容の噂が噂を呼び、いつしか受講生が100倍以上の超巨大授業に。
CNNやCBS、『ニューヨーク・タイムズ』『ボストン・グローブ』など
全米メディアの話題をさらった「伝説の授業」、ここに完全書籍化!
■今日から、すべてが変わる。
歩きなさい/手放しなさい/すべてをシンプルにしなさい/
習慣化しなさい/安全圏から出なさい/解釈を変えなさい/
成熟しなさい/一貫性をもちなさい/受け入れなさい/
決断しなさい/本当の目標を知りなさい……
数々の学生の人生を変え、ハーバードで最大の履修者がつめよせた
「幸せになるための授業」。
それは4年前、わずか8名で始まった小さなゼミだった。
その内容の噂が噂を呼び、いつしか受講生が100倍以上の超巨大授業に。
CNNやCBS、『ニューヨーク・タイムズ』『ボストン・グローブ』など
全米メディアの話題をさらった「伝説の授業」、ここに完全書籍化!
■今日から、すべてが変わる。
歩きなさい/手放しなさい/すべてをシンプルにしなさい/
習慣化しなさい/安全圏から出なさい/解釈を変えなさい/
成熟しなさい/一貫性をもちなさい/受け入れなさい/
決断しなさい/本当の目標を知りなさい……
HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド ハーバード大学人気No.1講義
「成功して幸福になる秘訣」がついに解き明かされた。もしもあなたが、頑張ってるのに満たされないと感じているなら…いつも「これでいいのか?」と不安や心配になってしまうなら…ビジネス界の殿堂ハーバード大の“年間ベスト”講義が初公開。
ポジティブ心理学 - Wikipedia
選択の科学
内容紹介
★ NHK「コロンビア白熱教室」のテキスト!
2011年11月27日(日)からNHK教育で放映の始まった「コロンビア白熱教室」のテキストとなっているのがこの本です。 「選択」こそが、人間に活力を与える。
コロンビア大学ビジネススクールの美人教授シーナ・アイエンガーは、この20年間、ずっと「選択」をテーマに研究し、さまざまなユニークな実験や調査をおこなってきた人です。
たとえば、思春期を迎えたお子さんのいらっしゃる方で、親がコントロールしていた状態から外れて、やりたいことを主張するわが子にどの程度の自由を与えたらよいか悩んでいる方も多いと思います。
そうしたときに、この本の冒頭に書かれている「選択権を持つことは生き物の基本的欲求である」という様々なデータをみせられると、考え込んでしまうことでしょう。
動物園の動物は、野生の動物より、はるかに食糧、衛生状態の面でめぐまれているにもかわらず、寿命は圧倒的に短い。たとえば野生のアフリカ象の寿命は56歳ですが、動物園のそれは17歳。動物園の動物には、過剰な毛づくろいや、意味もない往復運動などの神経症状をみせる動物が多いのです。その理由は、野生のときのような、「選択」ができないからだ、ということが明らかにされます。
人間だって同じです。英国の20歳から64歳の公務員男性1万人を追跡調査して、さまざまな職業階層と健康状態の比較を行うというものがありました。その結果は、「モーレツ上司が、心臓発作をおこして40代でぽっくりいく」という予想と真逆の結果が出ていたのです。職業階層が高ければ高いほど、寿命は長かった。これらは、職業階層の高さと仕事に対する自己決定権の度合いが直接相関していたことに理由がありました。
これらを読むと、ある時期がきたら、親の制約はほどほどにして、「自己決定権」を子どもに与えていくようにしないと、健康問題をふくむさまざまなリスクが生ずるということがすっきりわかります。
この他、現在、産業界に広く応用されている「ジャムの法則」を発見し、実験によって実証したのもアイエンガー教授です。
「ジャムの法則」はアイエンガー教授が、ドレーガーズという高級スーパーマーケットを舞台に、1995年に行った実験で、「豊富な選択肢は売り上げをあげる」というお店の方針を実証しようとするものでした。ところが、結果は逆、24種類のジャムを売り場に並べたときと、6種類のジャムを売り場に並べたときでは、前者は、後者の売り上げの10分の1しかなかったのです。 この結果が実証的に確かめられると、金融商品のバリエーションから、洗剤などの消費財、はては、コンサル会社のコンサルの方法まで、選択肢を絞ることで、顧客満足をあげるというふうに変わっていったのでした。
そのほか、他人に選択権を委ねたほうがいいのはどんな場合かなどなど、ビジネスや実生活でわが身にひきつけて考えることのできる様々な調査結果が本では披露されていきます。
「コロンビア大学ビジネススクール特別講義」とサブタイトルをつけた、アイエンガー教授の『選択の科学』は、ビジネス的な発想にもヒントになるデ
2011年11月27日(日)からNHK教育で放映の始まった「コロンビア白熱教室」のテキストとなっているのがこの本です。 「選択」こそが、人間に活力を与える。
コロンビア大学ビジネススクールの美人教授シーナ・アイエンガーは、この20年間、ずっと「選択」をテーマに研究し、さまざまなユニークな実験や調査をおこなってきた人です。
たとえば、思春期を迎えたお子さんのいらっしゃる方で、親がコントロールしていた状態から外れて、やりたいことを主張するわが子にどの程度の自由を与えたらよいか悩んでいる方も多いと思います。
そうしたときに、この本の冒頭に書かれている「選択権を持つことは生き物の基本的欲求である」という様々なデータをみせられると、考え込んでしまうことでしょう。
動物園の動物は、野生の動物より、はるかに食糧、衛生状態の面でめぐまれているにもかわらず、寿命は圧倒的に短い。たとえば野生のアフリカ象の寿命は56歳ですが、動物園のそれは17歳。動物園の動物には、過剰な毛づくろいや、意味もない往復運動などの神経症状をみせる動物が多いのです。その理由は、野生のときのような、「選択」ができないからだ、ということが明らかにされます。
人間だって同じです。英国の20歳から64歳の公務員男性1万人を追跡調査して、さまざまな職業階層と健康状態の比較を行うというものがありました。その結果は、「モーレツ上司が、心臓発作をおこして40代でぽっくりいく」という予想と真逆の結果が出ていたのです。職業階層が高ければ高いほど、寿命は長かった。これらは、職業階層の高さと仕事に対する自己決定権の度合いが直接相関していたことに理由がありました。
これらを読むと、ある時期がきたら、親の制約はほどほどにして、「自己決定権」を子どもに与えていくようにしないと、健康問題をふくむさまざまなリスクが生ずるということがすっきりわかります。
この他、現在、産業界に広く応用されている「ジャムの法則」を発見し、実験によって実証したのもアイエンガー教授です。
「ジャムの法則」はアイエンガー教授が、ドレーガーズという高級スーパーマーケットを舞台に、1995年に行った実験で、「豊富な選択肢は売り上げをあげる」というお店の方針を実証しようとするものでした。ところが、結果は逆、24種類のジャムを売り場に並べたときと、6種類のジャムを売り場に並べたときでは、前者は、後者の売り上げの10分の1しかなかったのです。 この結果が実証的に確かめられると、金融商品のバリエーションから、洗剤などの消費財、はては、コンサル会社のコンサルの方法まで、選択肢を絞ることで、顧客満足をあげるというふうに変わっていったのでした。
そのほか、他人に選択権を委ねたほうがいいのはどんな場合かなどなど、ビジネスや実生活でわが身にひきつけて考えることのできる様々な調査結果が本では披露されていきます。
「コロンビア大学ビジネススクール特別講義」とサブタイトルをつけた、アイエンガー教授の『選択の科学』は、ビジネス的な発想にもヒントになるデ
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
内容紹介
「決まりきった次のステップ」とは違う一歩を踏み出したとき、すばらしいことは起きる。
常識を疑い、世界と自分自身を新鮮な目で見つめてみよう。
――起業家精神とイノベーションの超エキスパートによる
「この世界に自分の居場所をつくるために必要なこと」。
本書は「起業家精神」と「イノベーション」に関する最良のテキストであると同時に、
「人生への贈り物」とも言える言葉がいっぱい詰まった自己啓発書です。
第2弾、イノベーションを開花させるためのヒントが満載の
『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II』もぜひ!
常識を疑い、世界と自分自身を新鮮な目で見つめてみよう。
――起業家精神とイノベーションの超エキスパートによる
「この世界に自分の居場所をつくるために必要なこと」。
本書は「起業家精神」と「イノベーション」に関する最良のテキストであると同時に、
「人生への贈り物」とも言える言葉がいっぱい詰まった自己啓発書です。
第2弾、イノベーションを開花させるためのヒントが満載の
『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II』もぜひ!
1 件のコメント:
こんにちは、しゃしんです。
幸せってなんだろう?僕何年前、心理学の本沢山読んだけど、その中ポジティヴっていう本がある。なんというか、人によって、幸せの定義がそれぞれあると思う。根本的には、人間は自分自身が幸せと思うなら、幸せだという考えが僕の考えだ。もちろん、そういう心理学の本は幸せになれる道を導くかもしれないが、一番重要なのは、自分自身の心だと思う。
どう思うか、どうやるか、全部自分自身で決める。本当の幸せは自分の手に握っている。
まあ、それは僕の感想だ。
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