NHKで、昔の偉人たちの数々の知恵を紹介する
知恵泉(ちえいず)
http://www4.nhk.or.jp/chieizu/2/
という番組があり、毎週録画してみているのですが、
だいぶ前に放送された武田信玄のことばが面白かったので紹介しておきます。
まず肖像画についてですが、
武田信玄というと、いかにも武将という感じの
こんなイカツイ容姿だと思われてきましたが、
最近の研究によると、こちらの顔が
実際に近いのではないか、ということらしいです。
どこか慎重で、思慮深く、臆病そうな印象も受けますね。
武田信玄の人材活用術というのが面白かったです。
欠点がある家臣を組み合わせて使う!
武田信玄のもとには、24人の主だった武将がいたらしいのですが、
皆が皆、豪傑で完璧な武人と思いきや、、
かなり欠点だらけのユニークな人材の集まりだったそうです(笑)
武田信玄はそういった様々な特色をもつ武将たちを
組み合わせて使うことに長けていたそうです。
例えば、相模の国の北条氏を攻めたとき、
内藤と馬場という武将の組み合わせを使ったのだそうです。
内藤は、いつものように戦いに熱くなって、猪突猛進していったのだそうです。
その時、冷静な馬場はある信書を内藤のもとに送ったのだそうです。
いとげのぐそく てきをきる な~に?
これはクイズだったそうです。
いとげのぐそくとは、甲冑を止めている糸のことだそうですが、
それを切るものは、小太刀だそうです。
つまり、今の敵に囲まれた内藤の状況は小太刀であり、
小太刀では敵を倒せない、ということを気づかせるものだったのです!
それに気づいた内藤は、冷静になり、兵を引いたのだそうです。
ではこの沈着冷静な馬場はどうかというと、
やはり彼にも欠点があったそうです。
プライドが高く、融通が利かないという性格だったらしいのですが、
楽天的で気軽に話しかける事の出来た内藤は、
その馬場の欠点を補っていたのだそうです。
武田信玄は次のようなことばをのこしています。
両人相和するように行動すれば
水と火が互いに助け合って
物を煮るように
何事もうまくいく
う~ん、素晴らしい言葉ですね。。。
そして次が、ブログの表題でもある、
渋柿は渋柿として使え
です。
武田信玄の家臣にも、
本当にどうしようもない家臣というのがいたのだそうです(笑)。
その名は、岩間大蔵左衛門↓
名前は立派なのですが、、
合戦が大嫌いで、戦いの中で卒倒してしまう
それなら、と勇猛な名馬に括り付けて戦場に出すと、、、
その勇猛な名馬が臆病になってしまったという、、。
(現代の感覚でいうと、このお方、極めてまともですが)
そこで武田信玄は、この岩間に対してある命令を出すのです。
武田家の中の悪事をすべて報告せよ、
もしうまく情報を上げることが出ないときは、即刻切る、と。
元来臆病な岩間は、危険な事には超敏感!!
怪しいことを逐一報告したのだそうです。
その結果、、、
家中一の臆病者は、家中一の大目付け役になったのだそうです。
武田は以下のことばをのこしています。
渋柿を切って甘がきを継ぐのは小心者のすること
渋柿は渋柿として使え
他にも、以下のような言葉ものこしています
人のつかいようはひとをばつかわず
わざをつかうぞ
人を使うときは、能力ではなく性格を見極めて使え
ということらしいです。
信玄の言葉としては、
人は城、人は石垣、人は堀
という言葉が有名ですが、
この言葉も戦いの中で、色々試行錯誤した中で生まれた
人を如何にうまく使うか、
人が如何に大事か
という思想の表れとして生まれたんだ、ということがわかります。
このような人材登用術は、ドラッカーにも通ずるなぁ~
と思ったりしました。
分野は違え、極めていくと同じところに到達するんでしょうかね。
知恵泉の武田信玄の回の再放送をちょうどやっているので、
興味のある方はどうぞご覧下さい。(8/20、8/27)
人材の生かし方「武田信玄」(前編)
人材の生かし方「武田信玄」(後編)
再放送予定: http://www4.nhk.or.jp/chieizu/2/
最後に、最近先人の言葉として、興味あるのが
言志四録
という本です。
西郷隆盛など、幕末の志士たちがこぞって読み、
心のよりどころとした書だそうです。
読んでみて、また何か感じるものがありましたら
ブログで取り上げようと思います。
おしまい
参考:
NHK 先人たちの底力知恵泉(ちえいず):
人材の生かし方「武田信玄」(前編)
人材の生かし方「武田信玄」(後編)
再放送予定:
http://www4.nhk.or.jp/chieizu/2/
アマゾン:
[現代語抄訳]言志四録
最強の人生指南書(祥伝社新書205)
彦兵衛のブログ:
ドラッカー講義 第1回 感動のDNA (全4回) (2011/8/17)
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