2017年9月15日金曜日

ダメの壁を乗り越える




いま、一人さんの教えを書いた以下の本を読んでいます↓





このなかで、一人さんの言葉として、

ほとんどの人の心は、『ダメの壁』に覆われている

という言葉が引用されていました。(p.110)


ダメの壁というのは、小さいころから周りの大人たちから

「あれはダメ、これはダメ」と言われ、

何かに失敗した時に「ダメな子だね」と言われ続けている内に、

自分の頭の中に作りあげてしまう限界のことのようです。

一人さんによると、

「ダメの壁」は肯定的な言葉を大きな声で言っていると崩れる

のだそうです。


私はこれを読んだ時、河合隼雄さんの言葉を思い出しました。

河合さんは言わずと知れたユング心理学の泰斗でしたが、

彼は最初京都大学の数学科の学生だったんですよね。

で、数学というのは、もうセンスがすべてだから入ってきた学生は

結構ほっとかれるのだそうです。

ダメなやつはダメだし、伸びる奴は勝手に伸びるだろうと、、

そうする学生はあまり成長しないのだそうです。


一方、理学部の他の学科だったか、他の学部だったかは

もう入ってきた生徒とというのはそれだけで優秀なんだから、

期待をするのだそうです。

そうすると生徒はどんどん伸びていくのだそうです。


子どもに対して、接する大人がどう思うかで子供の成長の仕方が変わって行くというのは、

とても重要なポイントだと思います。

そしてそれは、子供だけでなく、自分自身に対しても同様だということです。

自分に対して、自分で壁をつくり、縛りをこさえてしまっていたら、

自分の成長を自分で阻害してしまうことになります。

自分が頭の中に作ってしまっている壁に気付くことも大事ですが、

もしかすると、一人さんが言うように、大きな声で肯定的な言葉を言ってみる

というのは簡単ですごく効果のあることなのかと思います。

そんなことタダですし、試してみない手はないと思います。

人にかける言葉、そして自分にかけている言葉

を大事にしたいと思います。


おしまい






0 件のコメント: