NHKの100分de名著で、6月は
ショック・ドクトリン
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/blog/bl/pEwB9LAbAN/bp/p3zjVmO7p3/
についてやっていました。
大きな災害などが起こって、人々が恐怖と不安に駆られて思考停止になってしまった時に、
政府が一気に民営化などの大胆な政策を実行してしまうことで、
これの何が悪いのかというと、被害を被っている国民の助けになる政策をしているように見せながら、
結局のところ政治家の意図は、単なる自分たちの金儲けが主眼で、
政府から委託を受けた大企業から還流金を受けたり、政治を退いた後に大企業などの役員となり、莫大なお金を手にしている、というもののようです。
国民の為、民衆の暮らしがよくなるために政治を志したのだろうに(初めから自己顕示欲を満たしたり、お金儲けが目的だったのかもしれませんが)、
目の前の大金に心を動かされ、民衆の生活がどうなろうが知ったことではなく、自分たちなど一部の人たちの莫大な利益追求にただひた走っているというのが実態のようです。
そんなことが世界でまかり通っているのか、、
と私は、その節度のなさというか、幼稚さに本当にあきれてしまいました。
目の前のお菓子が我慢できなくて、すぐに食べてしまう子供と同じで、それ以下かもしれません。
こんな人たちは、現世では贅沢な暮らしを謳歌できるかもしれませんが、間違いなく、まっすぐに地獄にいけますよ、本当に。かわいそうな人たちです、、。
キリストが、金持ちが天国に入るのは、針の穴をラクダが通るより難しいということを述べたとされています。
なんで単にお金持ちであることが天国に行くことを難しくしているのか?
ともすると、お金を持っていること自体が罪悪であるかのようにとらえられがちですが、
これは、そもそもどうやってその財を築いたのかが問題なのであって、上記のように、民衆の不幸を前提にして得た財産であったのなら、それは当然、天国には行けないよな、、と逆にすごく納得してしまいました。
私たちが出来ることは、世の中が恐怖にかられる事態になっても、少し立ち止まって、本当にそれが必要なのかをしっかり考え、
そういう機会にこそ、利益追求の為に世の中を動かそうとしている人たちがいるぞ、ということを頭の隅にでもおいておくことなのかもしれません。
実際、番組の中で紹介されましたが、このショックドクトリンに抗い、成功した事例もあったようです。
私はこの番組を見て、9.11の事件があったときに、ブッシュ大統領が、妙に喜びを噛み殺した様な感じで演説していたのを思い浮かべました。
なんであんなに嬉しそうなんだろう、、
まぁ、自分の支持率が上がるからなのだろうか、、と思っていましたが、
実のところ、もっと先を見据えた莫大なお金が自分の懐に入ってくる構想ができていて、それを思い浮かべてほくそえんでいたのだと今になってガッテンが行きました。。
政治のトップに、こういう輩がいるというのは、なんとも情けない話で、私たちは、しっかり理論武装して、こういう人たちにNOを突きつけないといけません。
番組テキスト↓
堤 未果 『ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』』2023.5
今こそ知るべき、「衝撃と恐怖の資本主義」の正体
ジャーナリストのナオミ・クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、
また台風や津波のような自然災害など、社会を揺るがす大惨事に乗じて導入された過激な市場原理主義改革の事実を、歴史的な視点で丹念に追い、
この「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」によって先進諸国が危機状況にある国の富を収奪する構造を明らかにした。
新自由主義が世界を席巻し、私たちの暮らす日本も「ショック・ドクトリン」の標的となり得る現在、改めてこの本を読みとき、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、それに立ち向かうためになすべきことについて考えていく。
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原典がこちらです↓
ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン〈上〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』2011
ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン〈下〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』2011
戦争,津波やハリケーンのような自然災害,政変などの危機につけこんで,
あるいはそれを意識的に招いて,人びとが茫然自失から覚める前に,およそ不可能と思われた過激な市場主義経済改革を強行する.
アメリカとグローバル企業による「ショック療法」は世界に何をもたらしたか.3.11以後の日本を考えるためにも必読の書.
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今回、先生役として解説されていた堤さんご自身も本を出して、最近の日本のことも含めて書いていらっしゃるので、これはぜひ、一読しておきたいと思っています↓
堤 未果『堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法』2023.5
コロナ禍、ウクライナ戦争、銀行破綻に地球温暖化……
大惨事を煽るその裏で、儲ける奴らがいる――
日本を喰い荒らす「強欲資本主義」の恥ずべき手口とは。
「デジタル大臣、マイナンバーは本当に安全ですか!?」
「ショック・ドクトリン」とは、テロや大災害など、
恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が
どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。
日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、
知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。
パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、
マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。
強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは?
滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。
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少し、話がそれますが、最近、図書館に行った際に、小林よしのり氏がコロナ論というものを書いているのを知りました。
昔は、ゴーマニズム宣言などかなり読んでいましたが、このところはご無沙汰しており、今回のコロナ騒動に関して、小林よしのり氏が例の鋭い視点で切り込んでいるのだろうと思い、最新の5巻を借りて読んでみました↓
コロナワクチンの副作用(特にデルタ株以降)は、コロナに掛かるよりリスクが高く、相当な死者や後遺症に苦しむ人を出しているにも関わらず、そこら辺の情報は伏せられ、ただ恐怖をあおることによって、ワクチンをただ打つことを推奨しているとのこと。
一番びっくりしたのは、小林よしのり氏が、YouTubeで専門家と対談して、コロナワクチンに対する批判の動画をあげたところ、それらが削除されてしまうということでした。
え、この言論の自由が保障された日本で、そんなことが起こっているの!ここは中国か!?
副作用や後遺症で苦しんでいる人が出ていることはある程度は知っていましたが、自分が受けて特になんともなく、まわりでそう深刻な人もいなかったので、あまり気にしていなかっのですが、
どうも、大規模な薬害事件に発展しそうな雰囲気ですね。。科学的なデーターを覆い隠すことは絶対にできません。
私はかつて、アメリカのドラマのXファイルだったかで、ネイティヴアメリカンの老人が、政府の高官に向かって、
荒野に生えているサボテンを一時的に一掃することはできても、必ずまた生えてくるように、真実を覆い隠すことはできない、、
というなんともカッコいいシーンがあったのですが、それを思い浮かべてしまいました。
今回のコロナショックも、お金と利権がからんだショックドクトリンなのかもしれません。。
事態を冷静にしっかり把握しておきたいものです。
う~ん、しかし世界には、本当にはしたない、なさけない連中がいるものです、、。
そういう人たちに対抗できるように、しっかりと知識をもっておきたいものです。。
٩(๑`^´๑)۶
参考:
堤 未果 『ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』』2023.5
今こそ知るべき、「衝撃と恐怖の資本主義」の正体
ジャーナリストのナオミ・クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、また台風や津波のような自然災害など、社会を揺るがす大惨事に乗じて導入された過激な市場原理主義改革の事実を、歴史的な視点で丹念に追い、この「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」によって先進諸国が危機状況にある国の富を収奪する構造を明らかにした。新自由主義が世界を席巻し、私たちの暮らす日本も「ショック・ドクトリン」の標的となり得る現在、改めてこの本を読みとき、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、それに立ち向かうためになすべきことについて考えていく。
ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン〈上〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』2011
ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン〈下〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』2011
戦争,津波やハリケーンのような自然災害,政変などの危機につけこんで,あるいはそれを意識的に招いて,人びとが茫然自失から覚める前に,およそ不可能と思われた過激な市場主義経済改革を強行する.アメリカとグローバル企業による「ショック療法」は世界に何をもたらしたか.3.11以後の日本を考えるためにも必読の書.
1 件のコメント:
日本だから大丈夫と考えていてはいけない!
本当にこれからも、
できる限り、自分自身の頭で考えて、十分に注意して、日常の動きを受け止め行動しないといけないと思います!!
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