2023年8月6日日曜日

寺田のオヤジのお酒を飲んでみた、、~ 寺田酒造 むすひ・醍醐のしずく・五人娘純米吟醸

 

斎藤一人さんのお話を聞いていると、


お酒を飲むなら、寺田のオヤジの所のを飲むとかさ、、


などと例え話とちょくちょく登場する寺田のオヤジというのを耳にしていました。


私は一人さんの本にCDのついたものを収集しているのですが、

その中に、まさにこの寺田のオヤジが一人さんについて書いた本があり、買って読んでみました。




寺田 啓佐 『斎藤一人 発酵力 微生物に学んだ人生の知恵』2012


寺田さんというのは、千葉の酒造会社の社長さんで、一人さんの教えに惹かれ、あることがきっかけで念願の一人さんに会うことができるのですが


(そのエピソードもなかなか興味をひかれるのですが、、)


寺田さんは、一人さんの教えを参考にしながら、本物の日本酒を作っていく過程が描かれていました。


そんな中で、試行錯誤しながら作ったのが、この酒造会社を代表する五人娘であり、

また玄米を原料に作ったむすひというお酒でした。


う~ん、どんな味がするんだろうか、、特に玄米で作った日本酒というのに惹かれました。


HPを見てみると、鎌倉時代の製法に則って作った醍醐のしずくなるものもあったので、


むすひ・醍醐のしずく・五人娘純米吟醸


の3種類を取り寄せて飲み比べてみることにしました。






まず、玄米から作ったというむすひ。

実は、玄米から作ることはできなかったので、発芽玄米にしたものから作ったのだそうです。

開封時の注意書きに、酵母が生きているので吹き出すことがあると書いてあったのですが、

あまり気にせず栓を開けると、ビンを振ったコーラのように、しゅわー、どぼどぼどぼ、、
と勢いよく、お酒があふれ出てきました。(笑)

な、なんだ、これは、、炭酸飲料か!?

一人ツッコミをしながら、味わってみました。

酸味が強めで野生を感じさせる味わい、本来のお酒ってこういうものなのかもしれないな、、と思いました。





次に飲んでみたのが、醍醐のしずく。
鎌倉時代の製法で作られたものだという。。

こちらも開けるとしゅわわー、、と溢れてきたのですが、最初のむすひで経験していたのであまり慌てることなく、徐々に栓を開けてみました。

一口飲んでみると、フルーティーであま~い、やさしい!そしてこちらも炭酸飲料のようにしゅわしゅわ感があって、まるで炭酸入りのリンゴジュースを飲んでいるような感覚でした。

私は特にお酒飲みではありませんが、人生の中である程度の日本酒は味わってきたつもりです。

しかしこの味は衝撃的でした!こんな炭酸ジュースのような日本酒があるのか、、それも天然で作って、、。

シャンパンやスパークリングワインなどというものがありますが、本来あのような炭酸がしゅわしゅわなるお酒というのは、酵母が生きていて、それが生み出す炭酸だったんだ、、というのを初めて知りました。。

このお酒は、本当に美味しく、最初ついだものも一気に飲んでしまい、ジュースのようにぐびぐびイケてしまうヤバいお酒です。

これ級の衝撃にあったのは、伊勢で飲んだペールエール以来、あるいはそれを上回る衝撃でした。。






最後に五人娘の純米酒を頂きました。とても口当たりやさしく、甘みとまろやさがあり上品なテイストでした。

正直、玄米のお酒は、自分的にはあまり美味しいとは思いませんでしたが、

二番目に飲んだ醍醐のしずくは本当に美味しかったです。人にも勧められるし、また飲んでみたいと思わせるものでした。


3種類の日本酒をそれなりに飲んだのですが、翌日にそれほど酔いが残らなかったのも印象的でした。

本にもそのようなことが書いてあったのですが、本来のお酒というものはこういうものだったのかな、、と思います。

今まで飲んできたお酒というものが、ある意味、工業製品的なものだったような気がします。。


私は、普段はお酒は飲まないので、この本のエピソードなどに共感する人たちに、ジャムの瓶に入れて、おすそ分けして、感想を聞きながらにんまりしていました。。


そもそものきっかけとなった本には、唄を歌いながらお酒を造る効用など、面白いエピソードがたくさん書いてあり、お酒の作り方だけでなくとても為になる本でした。


残念なことに、この本が日の目を見る前にご自身が亡くなったそうで、これについていたCDには、一人さんが寺田さんを回想する言葉が収録されていました。


寺田のオヤジさんは、一人さんもびっくりするほどの勉強家だったそうで、日本酒に注いだ情熱は並々ならぬものがあったそうです。


酒造会社は、香取神宮の方なので、また参拝に行った折にでも、酒造会社に寄ってみたいと思っています。


寺田のオヤジのお酒を飲み比べてみたたお話でした。


<(_ _)>



参考:




寺田 啓佐 『斎藤一人 発酵力 微生物に学んだ人生の知恵』2012






発芽玄米酒「むすひ」musubiは乳酸菌による酸味がとても強く、ぬか漬けのような香りの独特の風味の酒で、通常の日本酒とは全く趣が異なります。

瓶の中では乳酸菌や酵母が生きていて、冷蔵保存中も毎日発酵・熟成し続けています。まさに生命あるお酒なのです。

*自然な発酵で、一切手を加えることなく、できたままをお届けしますので、季節やひと仕込みごとに甘み、酸味など味わいはもちろん、アルコール度数、発泡の様子も毎回異なります。

ときには酸度が15度を超えるほど、酸味が強く、びっくりするほど酸っぱかったり、逆にとっても穏やかな味わいだったりします。

開栓時に噴き出すほど発泡が続いている強い時もあれば、全くおさまっているときもございます。

どの状態でも品質・製法・成分に変わりはございません。自然発酵ならではの、その時々の味わいも合わせてお楽しみくださいませ。


尚、瓶内の圧力が高まっている場合は一度に栓を開けると中身が噴出してしまうことがあります。開け閉めを繰り返して、5分~10分位時間をかけて中の気圧を抜きながら開栓してください。







現在の菩提山正暦寺(ぼだいせんしょうりゃくじ)に端を発し、鎌倉時代からの戦国の世にかけて編み出された、『菩提もと(ぼだいもと)』仕込みといわれる空中の天然乳酸と野生酵母(酒蔵では蔵付き酵母)を採り込んだ『そやし』という水をもとにして仕込みました。まさに『生もと』の原型、酒造りの原点と言えるお酒造りに挑戦いたしました。 そのままを味わっていただくため、割り水、ろ過は一切行わず、一仕込みごとに瓶詰めしています。仕込み時期に よって味の異なる甘酸っぱいお酒です。





生命力の有る“百薬の長”たるお酒を目指し、自然の恵み、生命のエネルギーを最大限に生かすため、無添加・生もと造りをはじめ、微生物たちの働きを助けるような酒造りに努めています。
五人娘は濃醇で飲み応えの有る純米酒です。酒本来のコクと味をお楽しみください。





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