2021年2月13日土曜日

全体を外さない、まずは大枠を捉える ~中国拳法の練習法から

 

最近、ユーチューブを結構見てるんですが、色々な方が出ていてホント面白いです。


色々な動画を見ている中で、宮平保さんという中国拳法の達人の動画に行きつきました。


彼の技の多様さ、その威力は、目をを見張るばかりなのですが、その彼が中国で武術を学んだ時のエピソードが興味深かったです。





日本でなら、まずはある型をしっかり学んでから次というように、一つひとつ丁寧に順を追って学んでいくと思うのですが、


中国拳法の場合はかなりアバウトで、出す手が右か左かなんてちゃんと覚えてなくとも、どんどん次を教えていくそうです(笑)。


そうして、一通り全体を通した後に、2巡目、3巡目と繰り返していくことで、技を磨いていくのだそうです。


私はここに、日本人と中国人の発想の違いがよく出ているように感じました。


日本人は庭が作るのが得意であるが、中国人は都市を作るのに長けている、というような表現をすることもあります。


日本人は、狭い範囲をカンペキに仕上げるのが得意というのは、逆にいうと、狭い範囲に気を取られて、全体、大局を疎かにしがちになるのではないか、という気がしています。


受験勉強なんかでも、私はこれを強く感じます。例えば数学なんて、1年間で数学Ⅰを次の学年で数Ⅱをと順に教えていきますが、


最初の1年で取り合えず受験で使う数学の範囲を終わらして、そこから細部を詰めていく、という方が効率的ではないか、と思います。


というのも、数Ⅰでやる解法は、次の数Ⅱ、Ⅲで使う解法を使えば、造作もなく一瞬で解ける、というものがあったりするからです。


最終的な目標が受験数学とするなら、最初に全体像をつかみ、俯瞰した視点から細部を理解していく、という方が、圧倒的に効率的だと思うのですよね。


どうも日本人は、特性として、時間的にも空間的にも狭い範囲を見がちで、その範囲は確かにしっかり、確実にキレイにキッチリできるのですが、大局的な所で大外ししてしまうような所があるような気がしています。


原子力発電なんかも、キッチリ作るのはいいのですが、捨てる場所なんかのことは全く考えずにどんどん作って行ってしまう。


爆発してから、あー、大変なものをつくってしまった、と大慌てですが、これはすべて電力会社や行政に責任がある訳ではなく、国民の一人ひとりがなんとなく見ないようにしていた責任もある訳です。


今一番私が懸念しているのは、国家財政ですね。経済がうまく回っているときに、しっかりトントンの経営をしておくべきなのに、既にもの凄い借金を作ってしまっており、今このコロナ禍でお金を出しまくって、完全にタガが外れた状態になっています。


ある方が、こういうコロナ流行のような状態になると、一気に歴史の歯車が回りだす、というようなことを仰ってましたが、日本も国家破綻に向けて急加速しているように見えます。


こちらも爆発してから、あーやっぱり借金経営はよくないんだね、ということになるんでしょうか。。


一応記しておくと、国家が財政破綻をした時に、財産を守れた人たちというのは、財産を金(ゴールド)と土地と外貨で持っていたという記述を読みました。これがどこまで通用するか分かりませんが、参考として書いておきます。


話を元に戻しまして、私の中には、なんで日本はこんなにずるずると借金をするようになってしまったのか、この後先を考えないので突き進んでいく、日本人の心性はなんなんだろう、というのが心中にずっとある疑問です。


結局、この世で大切な事ってバランスですよね。色々なことを見ていると、神様は我々に、バランスをとってうまく生きて行くのが人生の一つの課題ですよ、とそのルールを申し渡されているように感じます。そのルールを外れると、イタイ目に合いますよ、と。


私たち一人ひとりにおいて、日本人はどうも目先のことに目が行きやすいので、常に部分とともに全体を見るように心がける必要があるのではないか、ということを頭の片隅にでもおいておくべきなのではないか、と思うのです。


少なくとも自分自身において、部分とともに全体、という視点をよく意識して、そのバランスに注意していきたいと思うのであります。


宮平さんの武術に興味がある方は、こちらの動画も見てみて下さい!↓


























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