2021年2月21日日曜日

ローマ帝国の歴史からみた日本のリーダーたち、、 ~塩野七海さん


ギリシアを旅行してから、ギリシア・ローマの歴史に興味を持ち、

塩野七海さんのギリシア人の物語 全三巻を読み、

ローマ人の物語に進み、現在第4巻、カエサルが登場する巻にようやく入りました。


あのハンニバル戦記が1冊だったに、カエサルの巻は、ルビコン以前と以降で2巻に渡っています。これだけ見ても、どれだけ傑出した人物だったかがよく分かります。


カエサルは、傑作『ガリア戦記』を著していますが、これは口頭で語ったものを側近が書き留めたものらしく、

塩野さんは、自分が文章を書くときは、推敲に推敲を重ねて書くのに、カエサルは一回語っただけで、これ程の完全な文章になってしまうのか、と歯ぎしりをして悔しがるほどの才能の持ち主だったようです。

兵を率いてもよし、演説をしてもよし、文章を書いてもよしの文武に秀でた将に天才中の天才だったようです。

ある程度は、どんな結末に至るかは知ってはいますが、どんな物語が展開していくのか、ワクワク楽しみです。


さて、私がギリシア・ローマの歴史を読みながら思うのは、一つには、人間というのは徐々にではあるがやはり進歩しているものなのだなぁ、ということです。

物質的には、もちろんギリシア・ローマ時代とは比較にならないほど進歩していますが、精神的にはどうなんだろう、ということが言われたりします。


しかし、ギリシア・ローマの歴史を見てくると、例えば哲学の祖ソクラテスの孫弟子にあたるアリストテレスは、奴隷は動物と同じように扱って良い、というようなことを言っていたそうで、現代においてはあり得ない考え方です。


でも当時は、戦争して、負けたら、捉えられた兵士や、また敗北したその都市国家の住民は全員奴隷として売られたり、働かされたりしていた時代でした。そうした所をみても、少しは人類も成長しているのかな、なんて思います。


物質的なことに関して、ローマンコンクリートというのがあって、ローマ時代の建築物に使われていたそうなのですが、こちらは1000年経っても壊れていないものがあり、現代のコンクリートが100年もたずに劣化してしまうのを思うと、驚異としかいいようがありません。ローマンコンクリートがどんな素材を混ぜて作られていたのか、よくわかっていないそうです。全く勿体ない話です。


また現在は世界的にコロナが蔓延していますが、ローマ時代にも疫病なんかがあって、

今でも時々テレビで空港なんかを撮影するとき、検疫〔quarantine〕という表示を見ることがありますが、これは40という意味です。

スペイン語の40〔quarenta〕と似ているなぁとは思っていたのですが、これは船が到着した時に、病気が蔓延しないように40日間留め置かれたことに由来するものだそうです。


当時は、どうして病気が起こるのかもよくわかっていなかったから、経験上40日という期間を設けていたのでしょうね。現代のコロナは14日間でOKですよね。

どのような原理で人に感染するのか、どうしたら予防できるのか、ワクチンまで開発されて、人類の進歩にはやはり目を見張るものがあります。

現代において、14日間、ホテルなどに缶詰めにされても、テレビやパソコンがあり、なんでもできますが、当時、船の中で40日間って何をして過ごしていたんでしょうね。カードゲームや、釣り位しかやることがなかったんじゃないかな、、なんて思ってしまいます。


さて、少し話が逸れましたが、ギリシア・ローマの歴史2000年を詳しく、丹念に研究され、歴史小説として執筆してきた塩野さんは、前回のブログで挙げた半藤氏と同じように、果たして今の文明に対して、どのような見解をお持ちなのか、また日本に対して、どのような思いを抱いているのか、ということを知りたく思いました。


 そのような本を書いていないのだろうか、、と思い、検索してみると、はたしてあるではないですか!



日本人へ リーダー篇  (文春新書)  2010/5/19


日本にはなぜカエサルのような果断なリーダーが出ないのか?ローマ帝国は危機に陥るたびに挽回した。では、今のこの国になにが一番必要なのか──。

なぜリスクをとるリーダーが出ないのか──昨今の政治状況をみれば誰もがこうした疑問を抱かざるをえないが、著者は本書で見事にこの難問に答えてくれる。小林秀雄氏や司馬遼太郎氏がそうであったように、著者はローマの歴史と対話しながら、この国のあり方を根本から論じていく。

危機の時代こそ歴史と向き合え! 21世紀の「考えるヒント」40本。月刊「文藝春秋」の巻頭随筆を新書化したシリーズ第一弾!!





ローマ人と対話しながら考えた「この国のかたち」。とらわれない思考と豊かな歴史観に裏打ちされた日本人へのメッセージ、好評第二弾!

「夢の内閣をつくってみた。大臣たちは、私が慣れ親しんできたローマの皇帝にする」――治者とは? 戦略とは何か? 現代日本が突き当たる問題の答えは、歴史が雄弁に物語っている。

著者はその答えをローマ帝国二千年の繁栄のなかに探していく。では、総理は? 改革担当は? 未来を語るカギは、まさに歴史のなかにあることの証ではないだろうか。第一弾「リーダー篇」につづく21世紀の「考えるヒント」、月刊「文藝春秋」の看板連載のシリーズ化第二弾!!。




3・11大震災、ユーロ危機、指導者の目まぐるしい交代――危機に対峙するには何が必要か? 『日本人へ』シリーズ第三弾!

「3・11」 直後に執筆された「今こそ意地を見せるとき」では、 〈未曾有の国難は、新旧世代の交代にはチャンスでもある。戦争どころか、戦後も知らないと言う世代には、これが「戦争」であり、この後にくるのが「戦後」だと言いたい〉 〈耐えるのはよい。だが、背筋を伸ばし、視線を正面に向け、毅然として耐えて行こうではないですか〉と日本人の姿勢を問う。

大震災に原発事故、民主党から自民党への政権交代という国内問題に加え、EU危機やローマ法王のバチカン問題など、世界中が揺れ動いた時代に向けた、歴史に裏打ちされた深い考察が光る。




「イスラム国」が引き起こした戦争とテロが世界を震撼させる一方で、EUは揺らぎつづけ、ついにイギリスが離脱。その間も難民の流入は止まることがない。アメリカではトランプ大統領が誕生し、その発言が物議をかもす。そして日本はいまだ不況から抜け出せず……まるでローマ帝国の滅亡を思わせる激動の時代に、私たちは生きている。

古代ギリシア、ローマ帝国、ルネサンス時代の歴史との対話を、およそ半世紀にわたってつづけてきた著者は、移りゆく日々の情勢を扱いながら、そこから歴史の教訓を抜き出す。

「宗教は、人間が自信を失った時代に肥大化する」
「民主政が危機に陥るのは、独裁者が台頭してきたからではない。民主主義そのものに内包されていた欠陥が、表面に出てきたときなのである」
「歴史を経ることで人間は進歩するとは思っていない」

また、世界情勢だけではなく、祖国日本への愛にあふれた提言や、先達として後輩女性への率直なアドバイスもつづられる。
月刊「文藝春秋」の好評連載「日本人へ」第4弾。


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う~ん、4冊も本をだしていらっしゃるようです。これはどれも読み応えありそう、ぜひ読まねばです。


既にいま同時並行で読んでいる本が何冊かあるので、そのうちの一冊が終わったところで、半藤氏か塩野氏か、どちらかの本を読んで行こうと思っています。


いや~、楽しみだなァ、、、。


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