2021年2月20日土曜日

ETV特集~半藤一利の遺言 を見て、、

 

NHK Eテレで、ETV特集という渋い番組をやっていて、私は録画して興味があるときは見るようにしています。

この番組で、



一所懸命に漕()いできた〜歴史探偵半藤一利の遺言〜


という内容の放送がありました。


私は、この方をあまり存じ上げていなかったのですが、膨大な資料をもとに、日本の近現代史に関する著作をのこしてきた方のようです。


「昭和史」や「ノモンハンの夏」「日本のいちばん長い日」など、有名な著作が多数あるようです。


番組の中で、半藤氏は、日本の当時のリーダーたちの、確証のない思い込みをもとにした決定、優柔不断、決定の先送り、失敗から目をそむける、責任を取らない、といった姿勢を嘆かれていました。


私も終戦の頃になると、太平洋戦争に関する色々な番組を見る中で、なんでこんな無謀なことが平気でまかり通っていたのだろう、現場にいた兵隊さんたちは、こんなことの為に死んでいったのか、、と情けない気持ちでいっぱいになることがありました。


どうして日本のリーダーたちは、こんななんだ?という疑問をずっと抱いてきました。


時には、先見の明がある、卓越したリーダーもいるにはいますが、あまりにも目に余る情けないリーダーが多すぎて、この国はなんでこんなになっているのか、と思ってきました。


(余談ですが、卓越した日本人のリーダーとして、渋沢栄一氏があげられます。日本の資本主義の父であり、道徳と経済の両立を唱えた渋沢氏は、現代日本を代表する企業のほとんどの設立に関わっています。NHK大河ドラマ『青天を衝け』が今年2月から始まりましたが、私は人生で初めて大河ドラマを録画予約しました(笑)。どのような取り上げ方をされるのか、この1年間、ストーリーの展開を楽しみにしてます)


半藤さんのEテレの番組の話に戻りまして、この番組を見た時、膨大な資料を読み込むことから日本の近現代史を書いてきた半藤さんなら、日本人のリーダーがダメであるその答え、

また日本人が陥りがちな過ち、また日本人が気をつけなけなければいけない点を明らかにしているのではないか、と思い、彼の著作を検索してみました。


すると、以下のような本がヒットしました。



昭和と日本人 失敗の本質 〔2015    


新聞がリードした開戦への道、知られざる東条暗殺計画、幻のソ連の「日本本土侵攻計画」……。半藤一利氏が、今を生きる人々に伝えたいメッセージとは? 



日本型リーダーはなぜ失敗するのか


決断力に欠け、情報を軽視し、従来のやり方に固執して、責任をとろうともしない。 これは、太平洋戦争の指揮官たちにみられる共通の悪弊である。なぜ、こういうリーダーしか日本陸海軍は戴けなかったのか。





語り継ぐこの国のかたち


「この国は、どうなっていくのでしょう。ぼくは、半藤さんが大スキなので、心配がとてもよく判ります。」

――宮崎 駿氏、推薦!

無謀な戦争へと至るあやまちの系譜。激動の時代をひたむきに生き抜いた人々のすがた。困難な時代に私たちが立ち帰るべき「原点」とは?大ベストセラー『昭和史』『幕末史』『歴史と戦争』の碩学がやさしく語りかける、歴史に残された未来への手がかり。


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ちょっと、ここら辺の本は読んでおこうかな、と思っています。


3冊目の本に、宮崎駿氏推薦、と書いてありますが、番組の中でも宮崎駿氏が出てきて対談していました。あー、ここで繋がっているんだぁ~、、と思いました。


宮崎さんは、半藤さんに会えてよかった、、としみじみと語っているシーンが印象深かったです。


宮崎駿氏の想う所と共通するものがあったのでしょう。私はますます半藤氏の本は読まなければ、、との思いを強くしました。


宮崎駿さんとの共著で、こんな本も出しているようです↓



半藤一利と宮崎駿の 腰ぬけ愛国談義


宮崎駿監督が「かねてからお目にかかりたかった」という昭和の語り部・半藤一利さん。「漱石好き」という共通点からふたりはたちまち意気投合。宮崎作品最新作『風立ちぬ』で描かれる昭和史をたどりつつ、持たざる国・日本の行く末を思料する―7時間余にわたってくり広げられた貴重な対談を完全収録した、オリジナル作品。


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う~ん、こちらも外せませんね、ぜひ読んでおきたいです。


この本を検索していたら、こういう本もヒットしてしまい↓





虫眼とアニ眼 (新潮文庫


小さな虫の動きも逃さず捉えて感動できる「虫眼の人」養老孟司と、日本を代表する「アニメ(眼)の人」宮崎駿が、宮崎作品を通して自然と人間のことを考え、若者や子供への思いを語る。自分を好きになろう、人間を好きになろう、自然と生きるものすべてを好きになろうという前向きで感動的な言葉の数々は、時代に流されがちな私たちの胸に真摯に響く。カラーイラスト多数掲載。

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こちらもぜひ読んでおきたいですね。


半藤さんの本に戻りまして、池上さんと対談したこういう本もあったので、こちらもぜひ読んでおこうと思っています。



令和を生きる 平成の失敗を越えて


    平成元年、ベルリンの壁とともに世界秩序も崩壊したことに気づかず、バブルに浮かれていた日本人。バブル崩壊後も、相次ぐ大災害と長きデフレにより、目先の生活を守ることに追われて、志向はさらに内向きに。そして日本は、理念を持たない「戦争ができる国」となり、「デマと差別が溢れる国」となった。その姿は、国際社会から取り残され、無謀な戦争に突き進んだ戦前の日本とあまりに重なる。過たずに済む分岐点はどこだったのか。昭和史研究の泰斗と現代を代表するジャーナリストが、平成の失敗を徹底的に検証した白熱対談。

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歴史って、学校では何年に何があって、どういう人物が何をした、というのをほとんど試験のために覚えますが、

本当の歴史の大切さとは、過去に人が行ってきたことから意味を見出すことだと思います。


どういう状況にあって、その時代の人たちは、どのような動機によって、どのような行動をとったのか、

そこから成功も失敗も含めた教訓をくみ取り、これから生きていく上で参考にさせて頂けるもの、貴重な宝、それが歴史だと思うんですよね。


同じ民族が同じような失敗を繰り返してきたなら、それはちゃんと修正していかないと、あまりにも勿体ない話です。


日本の近現代史は知っているようで、意外と知らずにスルーしてきているので、しっかり向き合って、自分の糧にさせて頂きたいと思っています。







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