先日、ある国家資格の試験を千葉の方まで受けに行ってきました。
半年ほどずっと勉強してきて試験に臨んだのですが、何かを覚えて、それを正確にアウトプットできるかどうかの確認って結構楽しく、快感で、
こういうのって学生時代は定期試験だとかいって年に何回かやっていたわけですが、大人になると急にやらなくなりますよね。
学生時代の記憶力テストのような教育は、明治以降、日本の富国強兵、戦後のアメリカに追いつけ追い越せの時代には求められていた能力だったかもしれませんが、
今はいかに人とは違う新しいものを生み出せるかが問われている時代において、単に暗記力によって選別してしまう教育の在り方は、もっと見直さなければならないと思いますが、
一方で、あの定期試験でやっていたような、いかに多く正確に覚えてそれをアウトプットできるかというのは、一種の脳トレのようなもので、
あれを定期的にやっていたことは、学生時代の脳の発達において何がしかのメリットがあったのかもしれないな、、なんて感じました。
あの頭の中で受ける刺激の感覚って、ある程度は大人になっても何かしらの形でやり続けると、結構ボケの防止になるのではないか、という気が今回の試験勉強を通じて感じました。
何かの形で、実利も得ながら続けられないものだろうか、、と、試験の終わった今、なんとなく考えています。。
試験の話は置いておくとして、最近読んで、
これは凄い!、メチャメチャ為になる!!
と感じた本がありましたので紹介しておきます。
それがこちらです↓
著者の樺沢氏は精神科医の先生で、以前、当ブログで別の本で紹介した方です。
彦兵衛のブログ:幸せの階層 2022.12月
こちらの方がとても素晴らしく、周りの人たちに貸してみたところ、自分も買って手元に置いておきたいという人が何人かいました。
この樺沢氏が書いている本で一番売れているのが、どうも先に挙げた『アウトプット大全』のようだったので、
正直なところ、それほど興味がなかったのですが、とりあえず読んでみることにしました。
アウトプットというと、最初に挙げた試験のように、頭の中に入れた知識、情報をいかに外に出すか、ということなのかと思いきや、
外に出すというのが、大全という語を使っているだけあって、本当にアウトプット全般なのであります。
それは、一般にいわれるような、文字や言葉などによるアウトプットをいかに行うかというだけにとどまらず、
まずアウトプットの効用から始まり、普段のあいさつや雑談、メール、アイデアの出し方から
運動や感情の表現、目標の達成の仕方に至るまで、ありとあらゆるアウトプットを網羅して述べており、
アウトプットという語を縦糸として、ここまですべての事象を束ねてしまっている本など見たことがなく、驚嘆でありました。
そして、著者の勉強量と勉強の仕方やその習慣、時間の使い方、その知識の集積には舌を巻くばかりでした。
この調子でこの人、学び続けていったらいったいどうなっちゃうの??と言うぐらい凄まじいです。まさに学びの鬼ですね(笑)。
自分が今までに感じてきたことを確認することも多かったのですが、新たな知見を得ることも多くあり、とても参考になり、これからの生活に生かしていこうと思うものがたくさんありました。
幾つか印象に残った点を挙げておきましょう。
まず、ぺらぺらっとめくってみて気づくのですが、本は左から開いていきます。
だいたい見開き1ページに1つのテーマが書かれており、しかも文字が横書きで、図も多く直感的に把握でき易くなっていてとても読みやすいです。
こんな感じ↓(アマゾンより)
私もアウトプットって大切だとは思っていましたが、著書によると、インプットとアウトプットの比率は、な、なんと3:7ぐらいが理想なのだとか、、
これは相当アウトプットを意識していないとできないですね。
でも、このブログもアウトプットの一種ではありますが、そう構えなくとも
例えば、前日に読んだ本や見たテレビ番組を、他の人に話すことだってアウトプットですし、
考えてみれば、色々な場面で人は多種多様なアウトプットしているもので、それをより意識的にすれば、おそらく7割のアウトプットもそう難しくないのかもしれません。。
印象に残ったことのまた一つとして、
先に挙げた画像の 「8 雑談」の中で書かれていることですが、
長く話すより、ちょくちょく話す方が好感度が上がるというのは
そうかもしれない、、と感じました。
つまらないことでもいいから、雑談の頻度をあげることって、人ととのつながりを考えるとき大切なのかもしれません。
挨拶なんか、まさにそれですよね。
また、パソコンに早く入力する方法として、いつも同じキーボードを使うというのは、なるほどと思いました。
確かに、家と職場でキーボードが違うと、打ち込みの感覚が異なるので、タイプミスがかなり発生しがちです。
そこまで徹底するというのは凄いな、、と感じました。確かにその方が合理的ではありますよね。
著者は、入力方法として、google日本語入力を勧めていました。
そんなものがあるのか、、と私もダウンロードしてしばらく使ってみたのですが、
著者が言うほどの良さは感じられず、むしろデメリットの方が多かったのでやめました。
その一つは、IMEの場合は、同音異義語の入力の際にそれぞれの漢字の意味が出て、これがかなり重宝するわけですが、googleには出てきません。
またもう一つ致命的なのが、IMEパッドで読み方がわからない漢字などを入力できないことです。たまにこれにはお世話になっているので、やっぱIMEだわ、、と私はgoogle入力から戻しました。
IMEも自分が頻繁に使う単語は単語登録をしてしまえば、メチャメチャ便利に使えます。
他にも付箋を付したところがかなりありますが、挙げていくときりがないのでやめておきます。
このアウトプット大全は、人生におけるあらゆるアウトプットを網羅しているので、一通り読むだけで、何が自分に欠けているのかがよくわかるし、
ボケ防止につながること請け合いだし、人間関係も良くなる知恵が満載で、
また笑いや運動の効用だとかも書いてあるので、健康で幸せになるヒントがたくさんちりばめられていて、お得なこと、この上ない一冊となっています。
前著を読んだ時もそうでしたが、この本を読んで、著者の樺沢氏は学びの天才だな、、と感じました。
もともとできる人というのは、なぜできるかを分析していないので、人には説明できないのですが、
樺沢氏は、なぜいいのかをしっかり分析して説明しており、それが自分の体験だけでなく、しっかりと論文などのエビデンスを挙げて説明しているので、納得できて、すぐに普段の生活の中でも応用できるものばかりです。
私は、上に挙げた2冊を読んで、一気に樺沢氏のファンになってしまい、
いま手元に他の本2冊も取りよせ、これから読んでいこうと思っています。最後の「参考」に挙げておきます。
いや~、この人、ホント凄い!
どんな人でも役に立つことが必ずあるので、ぜひぜひ一度は、
少なくとも目次だけでも見てみて、拾い読みでもいいので手に取って見てみて頂けたらと思います。
『アウトプット大全』の紹介でありました。
<(_ _)>
参考:
彦兵衛のブログ:幸せの階層 2022.12月
いま読み途中、そしてこれから読もうと思っている本↓
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