2009年2月24日火曜日

乳がんと牛乳【Part.3】

今年の年賀状より。この絵の中の男の人には、

「牛乳を飲むと骨粗鬆症になるんだよ」

ということを遠まわしに言わせたつもりでしたが、いまセリフを入れるとしたら

「牛乳飲んで、乳がんに御用心!」

とかを付け加えるかなと思います(笑)。



それでは前回に引き続き、『乳がんと牛乳』より抜粋します。

今回は本書を訳された、山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫氏のあとがきよりの抜粋です。


----------------- 訳者後記より -----------------

日本の対がん戦略の基本は早期発見である。

しかし、いかに精密な検診を行って早期に発見しても、次世代女性の乳がん発生を減らすことはできない。

毎年、毎年、5万人に近いあらたな乳がん患者が登場しているのだ。

乳房という女性のシンボルを失う苦悩は想像を絶する。

たとえ延命が可能であっても、数十年にわたって再発の恐怖に怯えて過ごすことになる。根本的な対策は「乳がんにならないようにすること(=予防)」である。

「なぜ、日本の若い女性に乳がんが増えているのか」と問われると、ほとんどすべての専門家は「食生活の欧米化」という曖昧な言葉で逃げる。

食の欧米化」とはなにか?

和食と洋食を一言で表すなら、和食は味噌・醤油・鰹節・昆布の風味で、洋食はバター・クリームの香りのする食事である。

「食の欧米化」とは、日本人が牛乳・バター・クリーム・ヨーグルトなどの乳製品を口にするようになったことを言うのである。

食の欧米化が乳がん増加の原因なら、食生活を変える以外に、日本女性を乳がんから救う方法はない。

しかし、正統派と目されるがんの専門家は、早期発見・早期治療という空しいお題目を唱えるだけだ。


文部科学省も厚生労働省も、業界の意向に沿って、日本人に牛乳を飲ませ、乳製品を食べさせようと躍起になっている

結果的に、彼らは乳がんを増やす方向で努力しているのである。

その一方で、厚労省はマンモグラフィーなどによる乳がんの早期発見を謳っている。こういうのを、


マッチ・ポンプ

自分で火をつけておいて消火作業をする)と言うのだ。早期発見・早期治療の日本のがん対策は「もぐらたたき」である。

<中略>

前述のように、日本の乳がんは40代後半の女性にもっとも多い。

この年齢層の女性は1960年以降の生まれで、幼いときから牛乳・乳製品に慣れ親しんだ、いわゆる「牛乳世代」である。

おそらく、トーストした食パンで朝食をすませるようになった最初の世代だろう。プラトン教授の勧める乳がん予防の基本は、


乳製品(乳牛の肉を含む)を食べない


大豆製品をたくさん食べる


新鮮な野菜海藻果物を食べる


という3点に尽きる。

<中略>

日本人の食生活は、元来、「穀物+大豆+野菜・海藻(+魚)」であった。戦前までの一般家庭の食卓に乳・乳製品がのぼることはめったになかったのだ。

<中略>

もう一度くりかえす。乳がんの再発を防ぎ、乳がんを予防する最良の食生活は

穀物+大豆+野菜海藻(+魚)

からなる日本人の伝統的な食事である。

--------抜粋ここまで---------


訳者の佐藤章夫は山梨医科大学名誉教授であり、自らのHPにて食についてかなり深く書かれています。

興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


参考:
山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫のHP
生活習慣病を予防する食生活↓
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/

乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか


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