毎週欠かさず録画している番組に、NHKの『英語でしゃべらナイト』があるのですが、先週はオバマさんの大統領就任演説の徹底分析でした。
とても面白かったので、今回ブログにアップしておきます。
NHKも最近は発想がやわらかくなっているようで、ゲストになんとあのオバマさんそっくりのお笑い芸人デンジャラスのノッチをよんでました。
やるねぇーー!!
オバマさんの大統領就任演説は、たいへん落ち着きと威厳に満ちた名演説だったと言われる一方、いままでの選挙戦でみせたような盛り上がりがなく、期待はずれだったという言われかたもされています。
しかしこの演説、パックンは予想通りだったといいます。
むしろ今までのように聴衆を煽るような演説だったら逆にがっかりだったと言っていました。
大統領として決まってからは、単に勢いで人々を盛り上げるのではなく、現実の困難に真摯に向き合ってともに乗り越えていこうという演説をするものだと思っていたそうです。
下の画面の右下にパックン(パトリック・ハーラン氏 )の予想通りだったという新聞記事がみえます。
今回はなんと、FBIなどから協力を依頼されるという音響研究所の鈴木氏にもオバマ氏の演説を分析してもらってました。
今回の19分間の演説を分析してみると、4つの大きな山場があったそうです。
その一つがこれ、
the God given promise that all are equal, all are free and all deserve a chance to persue their full measure of happiness.
そして二番目がこれ、
Starting today, we must pick ourselves up, dust ourselves off, and begin again the work of remaking America.
この remaking という語も強烈なのだそうです。renewでもなく、rebuildでもなく、いままでのまったくだめなものを新しく作り直すというニュアンスが相当強くでている語なのだそうです。
そして三つ目、
なんと、第一の山場のall are free の所にそれが見られたそうです。本人もここは相当入れ込んでいたのではないかと推測していました。
また、今回のオバマ氏の演説では新しい造語があったそうです。それがこれ、
この「つぎはぎ」という訳はいただけないと思いました。
「つぎはぎ」というと、まずしい、とかみすぼらしい、寄せ集めという感じがありますが、実際アメリカ人がパッチワークから感じるニュアンスは、温かみ、調和、美しさだそうです。
「つぎはぎ」というと、まずしい、とかみすぼらしい、寄せ集めという感じがありますが、実際アメリカ人がパッチワークから感じるニュアンスは、温かみ、調和、美しさだそうです。
日本的な感覚でいうと、和とかマンダラ、とかそんな感じになるのでしょうか。
番組内でパックンがこれは「つぎはぎ」という意味ではないということをこれでもかというぐらい強調していました。それぐらい印象の強い言葉だったのでしょう。
前にターシャ・チューダーさんの絵本を読んでいたら、
quilting bee party という表現がでてきたのですが、
これはアメリカで、「キルトを作る女性の社交的な集まり」
(=みつばちのブンブンいう羽音のようににぎやかな集い)のことをいうそうです。
もしかしたら、パッチワークというのもどこかこのような古き良きアメリカを連想させる言葉なのかもしれません。
ということで、「つぎはぎ」と無理に訳すのではなく、そのままパッチワークの遺産(あるいはパッチワーク的な遺産)でいいのではないか、と私は思いました。
みなさんはどう思いますか?何かいい訳が思いつきますか?
ということで、「つぎはぎ」と無理に訳すのではなく、そのままパッチワークの遺産(あるいはパッチワーク的な遺産)でいいのではないか、と私は思いました。
みなさんはどう思いますか?何かいい訳が思いつきますか?
さて番組の最後に、ノッチがギャグをかまして締めてくれました。
0 件のコメント:
コメントを投稿