2009年1月20日火曜日

オバマ新大統領!




年末から年始にかけて、この本を読んでいました。500ページを越える分量でありましたが、下手な小説よりも面白くどんどん読めました

内容は、オバマ氏の幼少期から彼がハーバードのロースクールに行く前までの自伝で、彼のルーツであるケニア人の父や祖父、その一族などについての話しも盛り込まれていました。

よく報道などで初の黒人大統領という言われ方がされますが、母親は白人なので正確にはハーフですよね。なんか簡単に「黒人」と表現されると私は違和感を感じてしまいます

初のアフリカ系アメリカ人大統領と言うならいいんですが。本にもオバマ氏自身、自分はまったくの黒人でもなく、また白人でもないので、自らのアイデンティティをどこに求めるのか常に悩んでいたことを告白しています。

また私は知らなかったのですが、彼は幼少期をインドネシアで過ごしているんですね。ケニア人の父親は国に帰ってしまい、離婚した母親はインドネシア人と再婚したため、数年間をインドネシアで過ごしたそうです

この異国での体験、とくにアメリカとは全く異なる文化、それもインドネシアのような発展途上国の農村地域で過ごした体験は彼の人間形成にとても大きく作用したのではないかと推察されます。環境を大事にしたり、物質的な豊かさだけが真の幸せにつながらないというようなことも、もしかしたらここで学んだのかもしれません。

またオバマ氏の父親(こちらもオバマ氏)もやはりかなり優秀な方だったそうです。奨学金を得てハワイの大学で学んだあと、ハーバードで博士号をとったそうです

しかし晩年はあまり国で重用されず、酒におぼれたりして、最終的にはそれが原因の交通事故で亡くなったそうです。しかしどんな不遇な状況にあっても、まわりに「オバマ博士」と呼ばせていたことなどは少し笑えました。かなり自意識が強かったのでしょう。その点は今のオバマ氏とは違う点ですかね。

また父親も弁舌が相当巧みだったそうです。彼が話をすると、まわりのみんなが魅了されたといいます。オバマ氏は父親と会ったのは一回きりそれも一週間ほどで、ほとんどは母親やその祖父母に育てられています。このことを考えると、

「やはり血か、、、」

と思わざるを得ません。遺伝ってやはり相当大きいのでしょうね。オバマ氏の異母兄弟もみな優秀だそうです。

また父親がイスラム教徒であった点も注目すべき点です。それほど宗教には熱心ではなかったようですが。今のオバマさんはキリスト教徒ですが、ミドルネームはフセインです。ブッシュ氏がイラク戦でフセイン大統領を倒した後、次のアメリカ大統領がフセインというのもなんか面白いですね


さていよいよオバマ新大統領の誕生です。経済、軍事、外交、環境政策と、彼がどのように進めていくのかとても楽しみであります。

アメリカが新大統領の就任であれほど騒いでいるのは、単に頭が切れ、弁舌の巧みでカリスマ的な魅力のあるオバマ氏が大統領になるからだけではないようです。

アメリカ初のアフリカ系アメリカ人が大統領になるというのは、つまりアメリカの民主主義が機能していることの象徴であり、またオバマ氏自身がアメリカ人のスピリット、すなわち変革を恐れず困難に果敢に立ち向かっていくという気概を代弁しているからだと言われます。

さて、これから世界はどうなっていくのでしょうか。今後の4年で世界はどう変わっていくのでしょうか。そういえば、よくいわれる2012年も彼の大統領就任期間中ですね。とても興味深いところです

私はいま図書館にリクエスト中である彼のもう一冊の著書『合衆国再生』を読んでもう少しオバマ氏について勉強し、また自分が世界に対して何が出来るか考え
てみようと思ってます



YES, WE CAN!


こっちがホンモノ

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