2012年5月30日水曜日

宮崎・阿蘇巡り ~その弐~




翌朝、朝食の時間よりすこし早く起き、軽く運動をしてからカメラ携帯でジョギングに出ました。








もういかにも、山の中!っていう感じで、新鮮な空気が漂っていて、とても気持ち良かったです。






オーストラリアの旅行以来、私は旅先でも朝、ジョギングをするようになりました。


一つには一日の始まりにジョギングをしておくと気持ちいいから


もう一つの理由としては、見知らぬ土地をジョギングするときのワクワク感


また、地元の方もまだあまり起きだしていない時間帯に走ると、その町の違った側面が見れて面白いからです。


この旅先での朝の軽いジョギング、本当に気持ちいいし、エキサイティングです。


私はこの先、どこに旅に行っても、この朝のカメラを携帯しての軽いジョギングを続けていこうと思っています。


これは、宿から少し行った橋から撮った渓流↓






宿の近くの水くみ場のような所には、赤腹ヤモリがたくさんいました。






水がきれいな所なんだなぁ~と実感しました。


さて、宿は9時頃、また宿の方に車に乗せて頂き、




上椎葉バス停付近までいきました。


12:50発のバスしかないので、とりあえず、椎葉の民俗博物館や、


となりにある厳島神社を見学しました。










(さすが平家の落人集落!その昔、宮島の厳島神社から勧請したそうです)






まだ時間がかなりあったので、神社の裏手にあった標識に従って上椎葉ダムに歩いて行ってみました。













最初は、外側からだけしか見れないのかと思いきや、








ダムの上をずーっと中まで歩いていけました。














ダムはさすがにスゴイ高さで、写真撮りつつ足がすくみました。






ダムオタクなる人たちがいるそうですが、その人たちの気持ちが分かる気がしました。


こういう人間の造った巨大建造物をみていると、心の奥底からふつふつと興奮が高まってきます。


この巨大ダムの放水シーンをみたらさぞ壮観だろうな~と思いました。






(写真ではその壮大さがイマイチ伝わらないのが残念、、、、)


ダム見学のあと、バスに乗って再び日向市駅に向かいました。














延々と川沿いのこんな景色が続きます。










2時間半のバスの旅のあとは、電車で延岡へ。






↑これは私の乗った電車ではなく、日向市駅にきた特急つばめ。


ごつい感じがカッコいいです。


私の乗ったのは、前回と同じローカル線。(写真省略)
15:56出発し、延岡駅についたのが16:22。


延岡からは16:55発のバスにのって、再び西へ西へ神の地へ!










宮崎の風景は概してやさしく、穏やかな感じなのですが、


この延岡-高千穂のルートは、景色がとてもよく、神々しささえ感じさせるものでした。












高千穂バスセンター到着が、予定通りの18:14。


まずは前回来たときにメチャクチャ美味しかった蕎麦屋に行きました!








写真のように、表には「準備中」の看板が、、、。夜は予約しか受け付けてないとの事。


そこをなんとか、、、と頼んでみると、まぁ、いっか、みたいな感じで食べることができました。


しかし味は、いたってふつー、前回あんなに美味しかったのに、、、。女将さんもなんだか疲れたような顔をしていて、


この蕎麦を食べるのをかなり楽しみにしていただけに、かなりガッカリでした。


まぁ、そんなもんか、、、と心なしか少し重くなった足でバスセンターに戻りました。


この日の宿泊予定にしているのはユースホステル。


ついたら電話を入れれば、迎えに来てくれるということなので、公衆電話から電話して待っていました。


しばらく中で明日のバスの発車時刻などをチェックしつつ待っていると、、、


外から英語が聞こえてきました。


ユースホステルがどうのこうの、と話しているではないか!!




外に出てみると、30才前後のアクセントからアメリカ人と思われる青年が

大きなバックパックを背負って、ユースはどこかと周りの人に聞いている所でした。


おー、ユースなら私もこれから泊まる所だよ!


というと(もち英語で)、その人は渡りに船、といった感じで一緒に行くことにしました。


I'm Robert, by the way. (私はロバートと言います。)


と自己紹介してきました。


どうやら、アメリカのニュージャージーから来ている人で、

初めての日本の旅で、いきなり九州にきて、屋久島や鹿児島をみて、いましがた高千穂についたのだそうです。


なんで九州、、、と尋ねると、もともと、シベリアや朝鮮、日本の神話やシャーマニズムに興味があったということで、


日本に行くなら九州という事になったのだそうです(笑)。




なんか面白いことになって来たぞ~、と感じました。


そんな折、ユースからのお迎えの車が到着しました。


ちょうどロバートさんもきたみたいですよ、とユースの女将さんに言うと、、んん??


といった感じでした。

なんと話しを聞いてみると、彼は予約も何もなしでいきなり来たということが分かりました。


とりあえず部屋は大丈夫、ということで、いまから高千穂神社で神楽が始まるから行かないかと、女将さんに聞かれました。


車には、ユースに滞在中の方が2名乗っていて、彼らと一緒に外人さんともども夜神楽を見に行くことになりました。




それがコチラ↓










全部で四幕あり、一番目は、たしかアマテラスが岩戸の後ろに隠れてしまって、他の神様が困っている所。


二幕目は、アメノウズメが踊って、他の神々の笑いをとっているところ↓












三幕目は、アメノタヂカラオが岩戸をどかすところ↓














これでアマテラスが出てきてメデタシ、メデタシとなります。




四幕目はおまけみたいな感じで、イザナミとイザナギが仲睦ましくしている様子を演じたものです。












神楽の途中で、こうしてイザナギ、イザナミが出てきて観客に抱きついたりするのです!








それを見た相方の神様が、おいおい浮気はダメでしょ、みたいな感じで再び抱き合うのです。






このようなシーンが何回か、続きました。なんと私の前にいたロバートさんも抱きつかれてました(笑)。















こうして、夜神楽は終わりました。大盛況でした。


古典芸能というと堅苦しいイメージがあるのですが、演者の動きが生き生きしていて、ユーモアもあり、とても楽しめました。


ロバートさんに聞いてみると、なんと彼は古事記、日本書紀をよんだことがあるので、ストーリーは理解できたとのこと、


スゲー!


また神楽自体も存分に楽しんだようでした。




夜神楽は9時に終わり、私達はまた迎えに来て頂いたユースに車にのって、宿に向かったのでした。


ロバートさんと私は同じ部屋となりました。


明日はどんな予定にしているのかを聞いてみると、

高千穂峡にいければいいや、というおおざっぱなプラン(笑)だったので、


私はここに一回来たことがあるので、明日は私が案内しましょうということになり、この日は早々に寝ることになりました。


なんだか、明日は楽しいことになりそうだと感じつつ、

高千穂の第一日目の夜は、こうして更けていったのであります。。。



つづく





2012年5月23日水曜日

宮崎・阿蘇めぐり



私の祖母は九州の阿蘇にいるのですが、

今年88歳(=米寿)になったので、お祝いを兼ねて阿蘇まで馳せ参じてきました。


本当は米寿のお祝いは数え年でカウントするので去年祝うべきもののようですが、

まぁそういう細かいことはどうでもいいのであります。


今回は阿蘇に行くにあたって、せっかくなので宮崎から入り、阿蘇に滞在し、熊本空港から出るというルートを考えました。




まず驚いたのが、飛行機の安さです。


行きはソラシドエアー、帰りはスカイマークに乗ったのですが、


行きは9800円、帰りも1万円チョットでした。


もちろん1カ月とか早めに予約を入れての価格なのですが、


1万円を切る値段で東京-九州にいけるなんて、スゴイ時代になったものだなぁと思いました。




今回の旅のルートは、宮崎空港に9時頃到着、そこからすぐ近くの宮崎神宮を参拝、


そのあと、バスで西都原古墳に行き、そこからまたバスと電車を乗り継いで、

平家落人伝説の残る椎葉村まで行って宿泊。




翌日は椎葉から高千穂にでて、高千穂を見学。


そのあとバスで阿蘇に行って、祖母に会うという計画でした。




しかし九州の地図を見て頂くとよく分かるのですが、


西都原古墳-椎葉-高千穂


というラインは内陸で、そのまま北に移動すればとても近いのですが、如何せん!交通の便がないのです。


従って、わざわざ海沿いにでて、電車で北上し、またバスで奥地へ向かうということの繰り返しでした。




西都原古墳はバスで30分くらいだったのですが、


椎葉に到っては、日向市駅というところから2時間半!


高千穂は、延岡駅から1時間20分ほどでした。


椎葉-高千穂は北に移動すれば本当にすぐなのですが、海沿いに出ると移動にまる一日かかってしまいます。




さて今回宮崎・阿蘇の旅でとった写真を少しアップし、コメントなども添えておこうと思います。


こちらは羽田空港でソラシドエアーに乗る所です。










白に黄緑の美しいカラーリングでした。








空港にはちょうど政府専用機が2機止まっていました。






あとでニュースを見ると、天皇がイギリスに渡ったそうで、それに使われる機体だったようです。




天気は極めて良く、下の景色が良く見えました↓








これは私のかつての地元、江の島です。








空からみても意外と大きく見えたのには驚きでした。




久しぶりに飛行機に乗って感じたことは、人は3次元の世界に生きていながら、


意外と地面に貼りついて2次元的な世界観で生きているんだなぁということでした。



宇宙飛行士が外から地球をみて人生観が大きく変わるように、


たまに飛行機に乗って自分の住んでいる所を俯瞰してみるって大切だな、と感じました。




さて余談は置いておいて、こちらは富士山↓







やはり霊峰富士、とても綺麗でした。








私はこのところ毎年富士山には登っているのですが、


登った時はあの頂上にいるのかぁ~と思うと、なんか不思議な気がしました。


今年も、富士山行こう!と思いを新たに飛行機は九州へと進んでいくのでありました。










宮崎空港には8:40定刻に到着。


出来たら8:50のバスに乗りたいなぁと考えて、荷物も預ける必要のないサイズにまとめていたのですが、


その甲斐あって10分後のバスに余裕で間に会いました。


空港からバスを乗り継いで、宮崎神宮に9:26につきました。







まず目についたのが、鳥居の左横にあった巨木!











樹齢100年のみやざきの巨樹百選に選ばれている樹でした。


鳥居の中に入って行くと、涼しく、







中に入って行くに従って厳かな雰囲気が漂ってきました。










宮崎神宮自体はそれほど大きくはないのですが、


清らかなやさしい風が流れていて、どことなく明治神宮に感じが似ている気がしました。










滞在時間は45分ほどあったので、境内を色々と散策しました。


途中に鶏がいました。まるで伊勢神宮のようです↓








すぐ近くに猫がうずくまって見ていたのですが、特に手を出す気配はありません。








さすが神様の使いの鳥というところでしょうか。




宮崎神宮は、10時過ぎに出て、丁度一時間ほどバスに乗って、西都原古墳へ。


バスは西都バスセンターというところに止まるのですが、


なんとココから2.5kmほどあるので、歩くかタクシーに乗らなければならないのです。


タクシーに乗るのは癪なので、私は歩いて古墳を目指しました。


30分位あるいて、

「西都原ガイダンスセンター このはな館」
http://www.saito-kankou.com/konohanakan/gaiyo.html



に到着。


ここでは無料でレンタルサイクルを借りれるという事だったので、


自転車を真っ先に借りて、だだっ広い敷地をひと通り見て回りました。








とにかくここは時間があまりなかったので、自転車でぐるっとひとまわりして、


また大急ぎでバスセンターに向かいました。


雰囲気としては、宮崎アニメのラピュタの庭園みたいな感じでしょうか。


昔この地に栄枯盛衰のドラマがあったんだろうな、ということを偲ばせる景色でした。



再びバスセンターに戻って、佐土原駅というところに行き、電車に乗りました。



私が乗ったのは如何にも南国宮崎という感じのコチラの電車、、、ではなく、










こちらです↓








ローカル線だし、スキスキで海岸沿いの景色見ながら弁当を食べようと思っていたのですが、

誤算も誤算!


ホームを見ても分かるように、車内は学生がすし詰め状態で、あわわ、、、という感じでした。


結局途中からは座れましたが、たいへんな混みようでした。




この電車で日向市駅というところまで移動し、そこから上椎葉行きのバスに乗ります。


15:10発のバスに乗って、上椎葉に到着するのが17:43です。







延々と川沿いの道を奥へ奥へと分け入って行くのですが、








あまりに疲れて途中寝てしまいました。。。




椎葉での宿泊は、森の民宿 龍神館というところに予約を入れていました。


場所は、バスの終点の上椎葉からさらにバスに乗って行く所なのですが、


バス停に車で迎えに来て下さっていたので、そこから車で20分位揺られて宿に到着。









この宿を決めたのは、特に深い意味もなく、

椎葉村のHPの宿の欄で休日になると真っ先に予約が埋まる旅館があったので、

さぞかし人気があるのだろうという感じでそこに決めました。


で、やはりこの宿は当たりだったようです!

こちらが夕飯↓




まず囲炉裏にイワナ(だったかな)が焼いてあり、




並べてある食事を写したのですが、1枚ではとても収まり切れず、

3枚に分けて撮影しました(笑)↓









ほぼすべて土地のもので、山菜などとても美味しいく、メチャクチャ豪勢な料理でした。

驚くべきは、料理はこれだけでなく、更に椎葉の手打ちそばだとか、天ぷらが次々と出てくるのです!

この料理の豪華さには本当に驚かされました。


上の囲炉裏の写真の所で、対面に3人分の料理が並べてありましたが、

これはちょうど同じ日に、どうやら測量関係の営業で来ていた宮崎は都城の方たちでした。

(良かったら一杯などといって、ビールや都城の焼酎などを頂いてしまいました。御馳走さまです。)


食事をしながら、宮崎のことなど色々話しを聞かせて頂いて、とても面白かったのですが、

宿に関しては、椎葉ではこの宿がダントツの一番だそうです。

どうやってこの宿見つけたの?と聞かれました。

やはり料理が半端じゃなく素晴らしいとおっしゃっていました。

なにせこの宿、宣伝はしてないそうなのですが、

皇太子の弟さんの篠宮さんも泊まったことがある宿で、写真が額にいれて飾ってありました。(写真は撮らず)

とにかくリピーターが多く、連休などは半年前くらい前に予約を入れないと取れないのだとか。。


他に彼らは、宮崎県内色々な宿に泊まるのだそうですが、

同じような宿として、高千穂の暖心(のごころ)という宿を薦めていました。

今回私は既に高千穂はユースホステルに決めていましたが、次回はそちらに泊まってみてもいいな、と思いました。


宿にはネコちゃんもいました↓




部屋はこんな感じ↓  ログハウスですね。







こうして一日目の夜は更けていったのでありました。。。



つづく、、、










参考:


スカイマーク
http://www.skymark.co.jp/ja/

ソラシドエアー
http://www.skynetasia.co.jp/


西都原ガイダンスセンター このはな館
http://www.saito-kankou.com/konohanakan/gaiyo.html


西都原古墳群
http://www.mppf.or.jp/saito/park/access.htm


森の民宿龍神館
http://www.shiibakanko.jp/hl_index.php?act=dt&gid=3