2011年12月30日金曜日

ヴィジョン、システム、そして、、、



もう年の瀬ですね。

さて来年はどんな年にしようか、とそろそろ思いを巡らす時期かもしれません。

スティーヴ・ジョブズ氏が亡くなってから、彼に関する特番を幾つか見ましたが、

彼は何十年も前に未来の社会に対してヴィジョンを思い描いており、それを悉く実現させてきたことにとても驚きました。

私はipod もiphone もipad も必要を感じないので持ってませんが、

スティーヴ・ジョブズ氏の未来に対する確固としたヴィジョンとそれを実現させた意志の力に、ただただ感服してしまいます。

以前取り上げましたが、ソフトバンクの孫さんは、

“自分のもった夢に自分の人生はおおむね比例する結果を生む”

と述べています。

志高く、、、秋の空に思う〔2010年9月16日〕
http://mshiko.blogspot.com/2010/09/blog-post_16.html



将来をどうしたいのかというヴィジョンをもっていることは極めて大切だと思います。

ふつう正月には、今年一年の目標を立てたりしますが、

まずは100年先に自分がどうでありたいか、ということを思い描く必要があるかなと私は思います。

100年先にはこのブログを読んでいる方々のほとんどはこの地上にはいないでしょう。

その時、私はどのような状態でいるのか、死とはなんなのか、死ですべてがおわってしまうのか、

死後も何かしらの状態で意識が存在しているなら、それはどのようなものなのか、

生前の状態との関係はどのようなものなのか、、、

私は100年先を見越してこそ、自分が今を如何に生きるかを正しく見定めることが出来るように思います。

そういう意味で、臨死体験や、その他様々な精神世界の本を読んでおくことは、とても重要だと思っています。

そして100年先の自分だけでなく、社会がどうあって欲しいか、ということも同時に考えておく必要があるのかと最近は感じています。

スティーヴ・ジョブズ氏ほどではないにしても、50年、80年とこの世で生きていれば、何かしらの影響をこの地上に残していく訳です。

私達が出来る出来ないは別として、こういう社会になったらいいな、ということを意識しておくとが、少なからず未来の社会に影響を与えると思うのです。

100年先の社会のヴィジョンを持つことで、日々の生活、そして政治を決める投票行動などが少しずつ変わってくると思うのです。

だから、まずは100年先の自分、そして社会がどうあって欲しいか、をおぼろげながらも思い描いておくことは大切かと思います。

それに向けて、50年先、10年先、そして今年一年、自分は何をしようかと考えるのがいいのかなと思います。

そして、書き初めはしないまでも、それを紙に書いておくと、不思議とその多くを達成していることが多いようです。

私は年の初めだけでなく、たいてい毎日寝る前に、明日する事、したいことを書いておきます。

月の初めにも、今月したいことをやれないかもしれないことも含め、色々書きとめておきます。

するとそれが心のどこかに残っているのか、自然とそれを実行する方向に物事が進むように感じています。

ヴィジョンをもって、それを紙に書き出して意識化するのは、自分にとってとても大切なプロセスだと感じています。


紙に書くことに関しては他に、自分を分析し、軌道を修正するのにも適しています。

幸せとはなんだろう?

自分はどのような状態を“幸せ”だと感じているのか。

その自分が思い描く幸せを阻害しているものはなんだろう。

現在心にひっかかっている状況を色々書きだしてみて、

心、体、物質的、経済的なことをそれぞれ箇条書きに書き出してみると、結構気づかなかったことが見えてきたりして、たまにやると面白いです。

それによって、自分の生き方、日々の生活の仕方を修正していくと、

自分がループ状の習慣の中でぐるぐると同じことを繰り返していることに気づき、

そのループから脱することが出来るように感じます。


ヴィジョンを明確にし、それに基づいて日々の生活をどのように送るかをシステム化すれば、

あとはそれに従って毎日を送っていけばいいだけです。

ヴィジョンを持たず、ただ日々の忙しさに追われて惰性で毎日を送っていると、

あまり多くのことは達成できないし、未来の社会に対する責任を放棄しているような気がして私は申し訳ない気がします。

今年は特に原発の事故がありました。

原発、まあいいんじゃない、なんて他人事のように思って生活していたら、いつの間にか回りは放射能まみれです。

指を加えて社会が変化していくのをただ眺めている、というのは悪事に加担していることと同じ場合があると思うのです。

NHK地球イチバン
自然エネルギー地球イチバンの島
〜デンマーク・ロラン島〜
http://www.nhk.or.jp/ichiban/archive/a2/index.html#bn

という番組を観たのですが、ここで取り上げられたデンマークのロラン島というところでは、

原発を建設するか否かを住民たちが3年かけて勉強し、原発は作らないという結論を出したそうです。

そして今や、島中で風力発電をし、住民が豊かな生活を送っています。

一人あたりのGDPで比較しても日本より高いそうです。

これは、住民が未来の社会に対するヴィジョンをしっかりともち、実行した結果です。

私達日本人も、社会に対するヴィジョンを持ち、受け身でなく何かしら積極的に働きかけていくべきだと思います。


孫さんはヴィジョンやそれを実行するための計画を以下のように捉えていることを前に紹介しましたが、




理念、ヴィジョン、、そして計画 〔2010年9月11日〕
http://mshiko.blogspot.com/2010/09/blog-post.html


ここまで緻密に段階を踏まないまでも、

未来に対するヴィジョンを明確化し、そしてそれを紙に書き留めるなどすること。

そしてそのヴィジョンを実現するためのプロセス=システムを確立し、毎日の生活の中で実行していくこと。

せっかくこの世で生きているのだから、能動的・積極的に生きていきたいものだなぁと私は思うのです。

世界を創造するのは神様の役割であるとするなら、その縮図たる私達にも世界を創造する力が託されているのです。

その与えられている力をどのように使うかが、私達に課せられている課題なのかと思います。

年の瀬に、今年の重大ニュースを振り返って思ったことでありました。

おしまい




参考:

NHKスペシャル:
世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ
http://www.nhk.or.jp/special/onair/111223.html


NHKクローズアップ現代:
世界を変えた男 スティーブ・ジョブズの素顔
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3106

NHK地球イチバン
自然エネルギー地球イチバンの島
〜デンマーク・ロラン島〜
http://www.nhk.or.jp/ichiban/archive/a2/index.html#bn

彦兵衛のブログ:
好きなこと・目の前のことを一所懸命やる~SMAP・スティーブ・ジョブス・山中教授
http://mshiko.blogspot.com/2011/10/smap.html

理念、ヴィジョン、、そして計画 〔2010年9月11日〕
http://mshiko.blogspot.com/2010/09/blog-post.html

究極の自己満足とは、、、〔2010年9月14日〕
http://mshiko.blogspot.com/2010/09/blog-post_14.html

志高く、、、秋の空に思う〔2010年9月16日〕
http://mshiko.blogspot.com/2010/09/blog-post_16.html

2011年12月24日土曜日

4種の瞑想



忘年会の季節になり、飲み会に出席することが多くなる時期です。

私はある飲み会の席である方に

(スピリチュアルな事に関して)最近メインにやっていることは何ですか?

と聞かれ、やはり瞑想ですかねぇ~、と答えた所、その方は、

人との関わりも大切ですよね、とおっしゃられた。


私はまさにその通りだと思います。

社会に出て人と関わることは最高の修行の場だと常々感じています。

早朝に座るのも瞑想であれば、祈りもまた瞑想です。

瞑想が神の声を聞くものであるとするなら、祈りは神への語りかけであるとある本に書かれていました。

またヨーガやスーフィーの旋回舞踊のようなものものも、動の瞑想であると思います。

禅では行住坐臥すべてが修行であるという言い方をします。

チベット僧のチョギャム・トゥルンパ氏は、生活のあらゆることを瞑想の糧にしなさいと言っていました。

ゾクチェンの指導者であるナムカイ・ノルブリンポチェは、

座って30分、1時間と瞑想をしていても、一日のその他の大部分の時間を注意散漫な状態で過ごすのではまったく意味がないと述べています。

寧ろ、一日を一生に見立てて、フルに活用するのが正しい修行の有り方だと述べています。

たとえば夜寝るというのは、死の予行練習であり、これなど毎夜できるわけです。

参考↓


The Cycle of Day and Night: Where One Proceeds Along the Path of the Primordial Yoga : An Essential Tibetan Text on the Practice of Dzogchen



日本語版↓


夢の修行―チベット密教の叡智


そういう意味で、私は家に帰ってから、

普通に座る瞑想、祈りやヨーガのような瞑想、日常生活などがどういう関係にあるのか考えてみました。

で、結論としては以下のような関係にあるのではないかと思いました。





普通にすわる瞑想が、静的な受け身の瞑想であるなら、

祈りは静的でありながら能動的な瞑想で、

ヨーガのようなものは、動的でありながら受け身の瞑想、

そして日常生活というのが、もっともハイレベルな動的かつ能動的な瞑想です。


人との関わりは大切ですが、ここを有効な修行の場とするためには、

やはり静的な瞑想で寂静で満ち足りた境地というものを知っておく必要があると思うし、

寂静の境地にひたっていてばかりでは、実際の社会との関わりが疎かになってしまいます。

ここら辺をうまくバランスを取ってやっていくのが望ましい修行のあり方かなと私は思っています。

おそらくある人生でこの内のどれか一つに偏り過ぎると、

次の人生ではその偏りを正すために、敢えて逆の境遇に生まれてくるということがあるように思います。


人との関わり、社会で仕事をすることは、捉えようによっては自分を高めるためのツールになりえます。

社会に出ていれば、気の合わない人や、嫌なことに出くわすことがあります。

そのようなものは、自分にとっての、あるいは逆風のように感じるものです。

しかしも階段を使って少しずつ上がっていけば、いつの間にか越えて高みに到達することが出来ます。

逆風も自分が飛行機だとすると、向かい風があるからこそ上昇できるのです。

人の心も物と同じで、慣性の法則が働いているように思います。

ある運動状態にある物質は外的な作用がなければ、その運動を維持し続ける性質があります。

しかしビリヤードの玉みたいに、別の玉が衝突してくれることで、初めて軌道を変えられるのです。

従って、日常生活の中にある障壁や逆風のようなものも、捉えようによっては、まさに自らを高める最高の刺激であり、ツールなのです。

私は嫌な人や嫌なことが来た場合、

お、上昇気流が来たと思う事にしています。そうすることで嫌だと思いこんできたものも、少しワクワク感をもって捉えることが出来ます。

密教の核心に、煩悩即菩提という言葉があります。

迷い、苦しみがあるからこそ、悟りに至れるという意味です。

また煩悩も悟りの境地の顕れであるという意味でもあります。

いずれにしても、人との関わり、社会におけるあらゆることを自らを高める糧として生活していきたいなぁ~

とイエス・キリストの誕生日を前にして思うのであります。



知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊が宿ってくださる神殿であり、あなたがたはもはや自分自身のものではないのです。

あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。

コリントの信徒への手紙一 (6-19、20)



おしまい










2011年12月10日土曜日

年賀状・大掃除などなど



秋に入ったと思ったら、もう12月、師走ですよ、早いですね~。

皆さんはもう年賀状に取りかかってますか?

私はもうほぼ終わりました。さすがに10月からちょっとずつ準備していると負担にならずにできるものです。

さて、年賀状は郵便局でいつから受け付けているのかなぁ~とネットで調べてみると、12/15からであることがわかっのですが、

今回初めて知ったのですが、ナント郵便局のHPで年賀状のデザインを1000近く無料で提供しているのです!!

郵便年賀.jp
http://yubin-nenga.jp/search/index2.html

こんなのとか↓







これには驚きました。結構色んな図柄があって、組み合わせれば自分に合った色んなデザインができます。

これを知っていれば、もっと色々ダウンロードして「筆まめ」で加工して楽しめたかなと思うのですが、、、

もう既に作ってしまったので、来年活用しようと思ってます。

まだ作成されていない方は、どうぞ覗いてみて下さい。ホント色んなデザインがあります。

こんなのとかも↓





さて年賀状もそうですが、年末と言えば大掃除ですよね。

でも私は大掃除なるものはしません。私がするのは“中掃除”です。(ちなみに普段するのは“ 小掃除”!)

年賀状と同じく、休みの日に普段掃除しない所をチョットずつやっていきます。

すると12月の終わりには、結構家の中が隅々まで?キレイになってます。別にたいへんでもありません。

勉強でもなんでもそうですが、一気にやろうとするととてつもなく
大変ですが、

自分が疲れない程度、飽きない程度に少しずつやっていくと、その積み重ねでいつの間にか大きなことが出来るようです。

これは彦兵衛の勉強法の“核”として当ブログで何度も取り上げてきたことですが、

すべてに通じるように思います。

逆に悪い習慣、食や運動、思いぐせなども積み重なっていくととてつもなく重大な結果を生み、

それを覆すのに多大な労力、お金、時間を要します。

この原理の逆の応用の仕方として、古武術における体の使い方があります。

古武術研究家の甲野さんによると、部分でなく体全体を一気に使う事で、相手がびっくりするような力を生み出すのだと述べています。

これは共同募金の原理といってました(笑)が、とても理にかなった方法だと思います。


最近カラオケで歌おうと練習している曲に

スティングのEnglishman in New York があるのですが、



Englishman in New York 歌詞↓
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=58623



歌の中に、

Manners make the man. (普段の行いがその人をつくる)

という英語のことわざが出て来るのですが、まさにその通りだなと思うのです。

習慣、積み重ねがカタチをつくるのです。


以前にも取り上げましたが、真言宗の所依の経典である大日経の中に、炎火輪のたとえがあります。

火のついたものをひもの先端につけてぐるぐる回すと、オレンジの円に見えますが、

そこに円という実体があるわけではありません。

これは物事の空相(くうしょう)、すべては実体がないことの例えとして用いられているのですが、逆に

ぐるぐる回すこと=毎日の習慣

がカタチを生むと見ることもできるのです。

良きにつけ、悪きにつけ、毎日の小さな事を大事にしたいと思うのであります。




↑これも郵便局にあったデザイン


おしまい



参考:

彦兵衛のブログ:年賀状は10月から 【2011年10月5日】
http://mshiko.blogspot.com/2011/10/10.html

Englishman in New York 歌詞↓
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=58623


アマゾン:甲野善紀氏の著作

2011年11月30日水曜日

好きだったのになぁ~ ♪京急発車時のドレミファ音♪♪



少し前のニュースに次のようなものがありました。

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<京急電鉄>「歌う電車」近く姿消す 

音階刻む機器更新で 惜しむ声、数多く

毎日新聞 11月20日(日)23時16分配信


間もなく全車両が「歌わなくなる」2100形電車

 ◇京急2100形、新1000形 ファ、ソ、ラ、シ…音階刻む機器更新で

 東京と三浦半島を結ぶ京急電鉄沿線で98年から10年以上鳴り響いていた不思議な音が間もなく、聞こえなくなる。

発車時に「ファ、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ……」と音階を刻む通称「歌う電車」の車両改造工事が進み、近く姿を消すからだ。

沿線の名物になり、全国的な知名度を誇っていただけに、同社には惜しむ声が数多く寄せられている。【倉岡一樹】

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ユーチューブに動画があったので載せておきます。








こんなのもありました↓(笑)




でニュースの続き↓

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 「出発進行!」。

運転士の小気味いい声に応じるように音階を刻みながらスピードを上げていくのは、98年に登場した2100形と02年から営業を開始した新1000形の1、2次車の車両。

音はいずれもモーターを制御するシーメンス社(ドイツ)製のインバーター装置から発生する。

 「実はその音階、元は騒音なんですよ」。

そう話すのはシーメンス・ジャパン・レールシステムズの庄司不二雄さん(60)。

インバーターの起動音はうなるような機械音だが、シーメンス社がソフトのプログラムを変え、モーターに流れる電流の周波数を段階的に引き上げる独自の技術で音階をつけた。

庄司さんは「ノイズを逆手にとった遊び心」と話す。

 この工夫が話題を呼び、登場直後に沿線住民が注目し、全国の鉄道ファンも駆けつけた。さらにこの“歌”を人気ロックバンド「くるり」が楽曲「赤い電車」で使い、幅広い層が知ることになった。

 ただ、寿命には勝てなかった。

08年ごろから始まった機器の更新で、より進んだ技術を取り入れたインバーターへの置き換えが始まると、修理時の部品調達に手間取るなど保守面で課題が生じ、日本製のインバーターが採用された。

更新された車両は甲高い機械音を放つ。庄司さんは「残念だが、時の流れにはあらがえない」と寂しそうだ。

 現在、2100形と新1000形の歌う電車は残り13編成。順次、機器を更新し、数年後には歌わなくなる。

京急には利用客から「1編成くらい残したらどうか」「電車に乗るのが楽しかったので残念だ」などの声が寄せられる。

同社広報課の岩田幸子さん(29)は「沿線に愛されて幸せだが、安全優先が鉄道の義務なので仕方ない。ただ、もう少しの間は残るので楽しんでいただきたい」と話す。


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初めて京急のこの車両に乗った時は、

んん、なんだこれ!?

と思ったものです。モーターの音で音階をならすなんて、やるなぁ~と愉快な気持ちになったことを思い出します。

ニュースを読むと、モーターの騒音を逆手に取った遊び心から生まれたもののようです。

テクノロジーが進化していくのは分かりますが、こういう遊び心は是非とっておいて欲しいなぁ~と思うのです。


京急の車両に乗ると、壁にシーメンスと書いてあって、日本の会社が作ってるんじゃないんだぁ~と思っていたのですが、ドイツのメーカーなんですね。

京急はスピードは速いし、遊び心はあるし、なかなかやりよるわい、と思ってたのですが、

スピードが出ることの一因に、軌道の広さがあります。

実は線路の幅が新幹線と同じ1435mmなのです!

それゃスピードだせちゃいますよね!

しかしこれは世界的には標準軌であって、JR在来線(1065mm)などの方が狭軌と呼ばれます。


ユーチューブで京急のドレミファ音を探していたら、

さすがドイツ製のモーターということだけあって、ヨーロッパの電車が同じ音を響かせて走っていました。











こうして見ると、ヨーロッパの電車は、重厚で迫力があります。

そのイカツさ、重々しさはまるで装甲列車のようです。

いかにも大陸を走っているという感じが出てていいなぁ~と思います。

こういうところ一つとっても、文化がにじみ出ている気がします。

逆に日本の列車をみると、ちょっとせせこましい気がしないでもないです。

しかしながらヨーロッパでもやはりこの音なくなっていくんでしょうか。とても興味のある所です。


単に効率を求めて、遊び心人間にとって真の心地良さ幸福感というものを忘れないでほしいなぁ~

と思った一件でした。


おしまい





参考:

ウィキペディア

標準軌
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%99%E6%BA%96%E8%BB%8C


軌間
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8C%E9%96%93



プラレールも売っているようです↓



プラレールHP(京急サウンドプラレール)
http://www.takaratomy.co.jp/products/plarail/info/special.htm



くるり 赤い電車

2011年11月25日金曜日

古くて新しい!~宇宙戦艦ヤマト≪実写版≫



先日ツタヤで準新作・旧作半額セールをやっていたので、

何か日本映画で見落としていたのないかなぁ~と探していたら、

目に飛び込んできたのがコチラ↓

SPACE BATTLESHIP ヤマト



そういえば、観よう、観ようと思ってすっかり忘れていました。

で、そっそく観てみたのですが、感想をひとことで言うと、、

GREAT!

です。とても素晴らしい出来でした。

ストーリー、映像、キャスティング、どれをとっても素晴らしいものでした。

特に映像に関しては、日本のVFXもここまでできるんだぁ~といたく感心しました。

しかしそれもそのはず、監督があのリターナーを作った山崎貴氏だったのです。納得がいきました。


ストーリーに関しては、特に震災後のいま見ると、設定が設定だけに単なる作り話では終われない深刻さを感じました。

宇宙戦艦ヤマトの話しを知らない人のために軽く説明すると、

地球は地球外の正体不明の存在によって攻撃を受け、地表は放射能で汚染されてしまっているのです。






↑ちなみにこのiフォンみたいなのがアナライザー。実写版ではロボットじゃないんだ~、それもありかな、などと思っていたのですが、、、





この地表で鉄くず広いをしているのが主人公の古代進(木村拓哉)です。

この役はもう木村拓哉しかないだろう、というぐらいバッチリハマってました。かなりカッコいいです。






で、汚染された地球に宇宙からあるメッセージが届き、

どうやら放射能を除去する装置があるらしいことがわかるのです。

そしてその装置(コスモクリーナー)を求め、人類の最後の希望を託された宇宙戦艦ヤマトが、

宇宙のかなたイスカンダル星へと旅立つのです。






ドーーン!

ヤマトが地球から飛び立つシーン。カッコいい!






そしてこちらが沖田艦長↓






誰かわかりますか?

山崎努氏です。最近の映画では、当ブログでもとりあげた「おくりびと」で葬儀社の社長をしていた人です。

これがまたバッチリハマっていて、カッコいい!

艱難辛苦を乗り越えてきた艦長らしく、深みのある渋い役を完璧にこなされていました。





で、色々あってようやくイスカンダルに到着し、果たしてコスモクリーナーはあるのか、、、

ここら辺は書きませんので、興味のある方は是非観てみて下さい。


ちょっとおまけとして書くと、

あのiフォン型のアナライザー、戦闘機(コスモタイガー)に搭載させることが出来るようなのです↓






そしていざイスカンダルに向け発進!








最初は敵の探知網にひっかからないように自由落下していくのですが、




地表付近で逆噴射!!





そのとき、戦闘機の首の付け根のところに、あの懐かしいアナライザーの顔らしきものが覗いているのです↓






逆噴射をすると、敵に探知されてしまうのですが、そこにナントッ!








ヤマトがイスカンダルの地表めがけて主砲をぶっぱなしながら突進してくるのです!

え゛えっーー、どうなっちゃうの!!

(気になる人は映画みてね~)


で、、、地表に着くと、そこには宇宙人がウジャウジャ、





こんなの勝てるはずないでしょ、、、と思っていると、






木村拓哉が、アナライザー起動!などと言い出すのです。すると!!





戦闘機からあのアナライザーが飛びだし、戦闘員の頭の上をびゅびゅ~んと飛び越えて、





どし~ん、と着地。ナントアナライザーは巨大ロボだったのです!!

で、いきなり複数の敵をロックオンして、打ちまく、打ちまくる!





つえ~、これにはホント度肝を抜かれました。



おまけはこれぐらいにして、

この映画を見て感じたこと、特に震災以降の放射能汚染された国土というものが現実化した今感じたことは、

いま地上にあるすべてのもの、人間の体も、環境もあらゆるもの、すべてはかつてこの地上で暮していた人たちから託されたものであったはず、

先祖の幾多の苦労の上にプレゼントされたものだったはずなのに、

それを目先の利益によって現代に住む私たちがいとも簡単に荒廃させてしまったこと、

そしてその負の遺産を後の世代に遺してしまうという申し訳気持ちが沸き起こってくるのです。

映画のヤマトも、コスモクリーナーを得るために様々な犠牲を払って、払って、ようやくイスカンダルに到着し、、、

という設定になっているのですが、

それと同じで私達の暮らしというものも、同じような世代間のバトンの受け渡しによって成り立ってきたことを思い起こさせるのです。

私達の世代の心地良さ、快楽のためだけに、太古の昔より託されたこの環境を軽い気持ちで浪費してはいけないんだなぁ~、

と映画を見てつくづく感じるのです。


もう一つは、どんなたいへんな状況にあっても希望をもって生きるということです。

これは先日取り上げたアランの幸福論の最終回の中でも説かれていました。






何かの先に幸福があるのではなく、幸福になろうと希望するとき、それが既に幸福なのだ、

つまり希望をもって生きていること自体が幸福だとアランは結論づけているのです。

この言葉はとても深みある言葉です。


アランの説いた哲学は、知行合一、単なる言葉遊びではなく実行をともなうものだったようです。

アランは最後まで高校で教えていたそうですが、




ソルボンヌ大学の哲学科の生徒が、大学の授業はつならないからと抜け出してアランの授業を聞きに来ていたそうなので、

その授業はそうとう面白かったのでしょう。


少し話がそれましたが、

ヤマト実写版をみて私が感じたことは、、、

いま我々が託され、使わせて貰っているこの体、環境を無駄にしない、大切に使う、

希望をもって生きる

ということでしょうか。



以上、宇宙戦艦ヤマトを観ての感想でした。

興味のある方は、是非観てみて下さい。


おしまい




参考:



公式HP
http://www.toho.co.jp/lineup/space_battleship_yamato/

アマゾン:

SPACE BATTLESHIP ヤマト スタンダード・エディション 【DVD】

ヤフー映画:

リターナー
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id237363/



彦兵衛のブログ

今日は映画の日! ~おくりびと観てきました~ 〔2009年4月1日〕
http://mshiko.blogspot.com/2009/04/blog-post.html