2020年2月24日月曜日

ギリシア探訪 ⑨ day5 ~ 驚嘆、コリントス運河 !






ホテルの朝食を早めに頂き、

ツアーバスの集合場所に8時に着かなければならないので、

スーツケースを引き引き、早足で15分ほど歩きました。


予定通りにバスに乗り、3泊4日のツアーに出発です!


まず目指すは、コリントス運河

初めて聞く名前で、運河ねー、はいはい、

といった感じでいましたが、

如何せん、今回のギリシアの旅で

もっとも感動した場所の一つ

となりました。







アテネを出て、海辺をずーっと走っていきます。







ガイドさんによると、ここら辺は、あの歴史的な

サラミス海戦

が行われたところだそうです。

紀元前480年、ギリシア艦隊がペルシア艦隊を退けたという、世界史の教科書にも載っちゃっているあの海戦です。

そんな有名な海戦がこんな間近の海で行われていたなんて、、。

おー、すげぇーー、、。






しかし今はもう、ツワモノどもが夢の跡、、

雲間からさす神々しい光が、静かに海域を照らしているだけでした。。



さて、最初の目的地に到着、ここがコリントス運河です↓








あー、はいはい、橋を渡って、下にある運河を見るという訳ですね、、

ということで、橋を渡っていきました。











す、すると、地面をほぼ垂直に削りに削った遥か下に、青い運河が見えました。







ひょえー、、すげぇー、凄過ぎ、、

なんだこれゃ~!  

であります。

あまりの高さに覗くのが怖く、足がムズムズしてきました。






これを掘ったんかい!

このむき出しの地層、この深さを人が地面を掘ったということですね、、。






解説によると、深さは80m、幅23m

紀元前7cに発案され、

ローマ皇帝ネロ(AD37-68)によって着工されたそうなのですが、

完成したのが1893年です。

ほぼ2000年かかってようやく完成したというシロモノだそうです。。


ペロポネソス半島って、下の地図の恐竜の足跡のような形をしているのですが、(アテネの左の方の半島)




陸と繋がっているのは、コリントスと書いてあるところの6kmほどのところです。(地図をクリック、拡大します)

ここに運河を掘れば、半島をぐるりと回らずに船で最短距離で通過できるという寸法です。


当該箇所をグーグルの地図の航空写真で見てみると↓





ちゃんとまっすぐ、清く正しく運河が走っていることが確認できます。(笑)

良かったら、ご自身で地図を拡大、縮小などして見てみて下さい。












さてさて、取り敢えず橋の最後まで行き渡り終えましたが、






また当然、元の場所に戻るために橋を渡っていきます。







ひゃー、すげぇー、、。






壮観、感動です!

これゃ、紀元前には掘れないでしょうね、、。







こうして、橋を何往復かして、

絶景と足のむずむず感を楽しんだのでありました。(笑)


ここは、夏の観光シーズンになると、







↑バンジーをして楽しむクレージーどもがいるようで、

下を覗きこむだけでも足がすくむのに、まったくイカレタ連中がいるものです。。(笑)








↑橋の全貌、

下の運河が見えません、、。


バスが停まった休憩所に行くと、





このコリントス運河を通る船の絵葉書が売られていました。










今でもこうしてちゃんと使われているんですね、、。

いやー、すごい、すごい、、。

世界的な運河というと、スエズとか、パナマ運河を思い出しますが、

このコリントス運河も、凄いじゃないですか、、

なんでこれを学校で教えないのか!

めちゃめちゃ感動するじゃないか、と思うのです。


ちなみに、 コリントスと聞いて何かを思い出す方もいらっしゃるかと思いますが、

そう、あのコリントス同盟はこの地で結ばれたのです!


紀元前337年、マケドニア王フィリッポス2世

カイロネイアの戦いでアテネ・テーベ連合軍に勝利した後、スパルタを除いた、全ギリシアのポリスが加盟した同盟です。

やがて当のフィリッポス2世は暗殺され、アレクサンダー大王がその同盟を引き継ぎ、

ペルシア討伐のため、東方遠征に繰り出し、その結果、ギリシアの文化が東方に伝わり、ヘレニズム文化として花開くのであります。

ちなみに、そのアレクサンダー大王の家庭教師の一人が、アリストテレスでありました。




さてさて、脱線してしまいましたが、

コリントス運河を目にし、

しょっぱなから、カウンターパンチを喰らったような状態になり、

妙にハイテンションになって、またバスに乗り込みました。






↑これが、私たちのツアーバス。

メルセデス・ベンツ製、バスといいながらけっこう加速が凄いです。(笑)


今回のツアーのメンバーは全員で7名です。

メンバーについては、ゆくゆく紹介していきまょう。。



旅はつづく、、、



2020年2月23日日曜日

ギリシア探訪 ⑧ day4 ~ 古代アゴラ & リュケイオン



ケラミコス

から歩いて15分ほどで、

本日の目玉である、

古代アゴラ

にやってきました。





共通チケットで中に入れます。


こちらの遺跡は線路の脇にあります。




















中に入っていきました。。








立派な石像が並んでいます。







ここを通り過ぎ、向こうに目をやると、







パルテノン神殿のような建物が目に入りました。

取り敢えず、その建物を目指します。














↑時折、ガタンゴトンと音がするので見ると、電車が通り過ぎていきます。。


少し階段を登ると、、






どーん、立派な建物が、、。

こちらは、ヘファイストス神殿、

テセウス神殿とも呼ばれます。








ギリシア国内で最も原型を残している神殿で、

あのパルテノン神殿とほぼ同時期の紀元前450年頃に建造されたと言われています。






















ヘファイストスというのは鍛冶の神様で、

周囲から鍛冶に関わる遺物が多く発掘されていことから、

鍛冶の神様をお祀りした神殿と考えられているとのこと。














神殿を堪能し、丘を下って下に行きました。






アゴラとは、広場とか市場とかいう意味で、

パルテノン神殿のあったアクロポリスが精神的な中心地であったのに対して、

アゴラは経済、政治、文化的施設が集まる場所であったようです。

この地を、かつてソクラテスやプラトンが歩いていたといいます。。






かつてはこんな感じの緑の多い町だったのでしょうか、

どこか懐かしい感じがします。。

































↑敷地内にはのちの時代に建てられた教会があります↓




















同じ敷地内に、巨大な博物館がありました。






外側に、たくさんの石造が展示されていました。






石の彫りの見事なこと、、。



























これなんか、もともとどんな姿をしていたのでしょうか。






ちょっとマンガチックでもあり、カッコいいです。






外の石造を一通り見て、中に入ってみました。







色々な陶器が飾られています。



































↑これなんかガラスですよ。少しピンクがかって美しいです。

こういったものが、シルクロードを通って、最終的には日本にも来たのでしょうか。

ロマンですね~、、。





↑メッチャ賢そうなお方。。












↑このお方は、、







ちょっと悪そうな感じ、、。

しかしよくここまで石を彫って表現できるなぁ~、、と感心してしまいます。。


博物館から出ると、すぐわきに線路が見えました。







↓至る所に落書きが、、。

なんせ電車の車体にまで書いてあって、消さないまま走らせてるんですよ、驚きですよね、、。














もう少し、敷地内を歩いてみることにしました。









































ソクラテスとかプラトンとかいうと、書物の中の人、

という感覚ですが、実際にここら辺を歩いていたことを思うと、感激ですね。

どんな感じで歩いていたんでしょうか、、。

もともとプラトンなんていう名前も肩幅が広いというあだ名で、

彼はレスリングをやっていてそのようなあだ名を頂戴したようだし、

弟子のアリストテレスなんてのは逍遥学派と呼ばれ、

歩き回ってお話しをしていたそうなので、

今の学者とは少しイメージが違って、皆さん、かなり筋骨隆々としてのかもしれません。

体がそのようだと、自ずと考えも違ったものになってくるのかなと想像します。





















カラスかな?














↑古代アゴラからパルテノン神殿を臨む。



ひと通り見て回り、古代の町の雰囲気を味わったのち、

遺跡を後にし、現代の街に出てきました。。






↑この古代アゴラの前の通りには、

飲食店が軒を連ねているのですが、その中に、

オリーブオイルと蜂蜜のお店が一軒あり、

すべて試食・試飲できて、店員さんも親切でにこやかで素晴らしいお店でした。

(帰りにイッパイお土産買っちゃいました。。)







次向かったのが、共通チケットで入れる最後の遺跡、リュケイオンです。















ここが、一番最初に着いた、シンタグマ広場の向こう、国会議事堂の裏手にあり、

かなり歩かなくてはならず、探すのに一苦労でした。。





しかし苦労した割に、何がある訳でもなく、

こんな感じでだだっ広い空間が広がっているだけのところでした。。

ここは、アリストテレスが学園を開設したところで、

ここの散歩道を歩きながら議論を交わしたそうである。







調べてみると、プラトンが開設したアカデメイアも位置が同定されており、

先のケラミコス遺跡より更に南西に行ったところに、現在では公園として残っているとのこと。

保存状態は良くないそうであるが、一見の価値はありそうですね。


プラトンのアカデミア跡


ギリシャ旅行記(1)プラトンのアカデメイアに行く



ここで一旦、ホテルに戻りチェックイン。








昼を軽く食べた後、気を取り直し、

ギリシア最大の博物館である

国立考古学博物館に行ってみました。






なんか人が少ないなぁ~、、

とおもっていたら、






16時で終了とのこと、、はやっ! (笑)

ギリシアはどのお店もだいたい3時頃には一回締まり、

また夕方に開けて夜までやっているというスタイルが多いのですが、

公共の場所は二度開きすることはないみたいです。。(笑)








夜は、ムサカ温野菜を食べ、

明日からの3泊4日のバスツアーに向けて早々に寝たのであります。。


(-_-)zzz