2013年9月4日水曜日

彦兵衛の勉強法 ≪その参≫ ~記憶とは、、~


 
~記憶とはなんなのか、、~


試験の場で問われているのは、

出題者が示す範囲の知識を如何に覚えてきたか、

覚えた知識を如何に時間内に出せるか、です。
 
つまり試験で問われている事のほとんどは記憶であるといっても過言ではありません。

要は覚えていればいいのです。
 
ではどの様にして覚えるか、記憶とは何なのでしょう。

 
ここでいくつか記憶に関する例を挙げてみたいと思います。
 
一つは語学、一つはテレビに関する事です。 

私たちは日本語を何の苦も無く?当たり前のように話すことができますが、

これは外国人にとっては脅威的なことです。

何万もの単語を覚えており、それを文法に則って使い、

しかもシチュエーションに応じて敬語などを使い分けていかなければならないのです。

 でもこれは私たちにとっても同じで、外国語を習得しようとするとき、

単語から始まり文法、発音など山のように覚えることがあります。

つまり私たちは母国語に関して、膨大な記憶を積み上げて今に至っているのです。


はどうやって日本語を覚えましたか?

まあ、学校の国語の時間というものもありましたが、

日本語を話すのに勉強をしたという感覚はあまりないでしょう。
 
“自然にいつの間にか身に付いていた”

という感覚ではないでしょうか。 

勉強で大切なのも、この

“自然になんとなくおぼえちゃった!”

という感覚だと私は思います。

つまり前回の話とも通ずるのですが、

覚えることに関してあまり努力しようとしてしない

ということです。
 
なんとなく覚えちゃった、という感覚が大切なのです。 

ではどうやって覚えるのか? 

ではもう一つの例、テレビを挙げてみましょう。

“いつの間にか覚えちゃった”ものとして、

コマーシャルソングなどがありませんか?
 
別にあれは覚えようとして覚えたわけでなく、

いつの間にか覚えちゃったという感覚ではないでしょうか。

コマーシャルソングをいつの間にか覚えてしまった一つの要因は、

“繰り返し”

す。

繰り返し、同じものに触れていると自然に覚えるのです。
語学も同じです。

同じようなシチュエーションで、

同じような表現を繰り返し使っていることで、自然に覚えてしまうのです。

日本語を学ぶ過程で、文法がこうだから、、、などと理詰めで勉強してきたわけではないですよね。

学んできたこと振りかってみると、

そういえば、言葉にそんな規則(=文法)があったな、、、

と気づくわけです。

なので、外国語を学ぶときも、文法を学ぶのもいいですが、

なるべく日本語を学んだのと同じように、

こういうシチュエーションでこういう表現をするものだ、

というものに何度となく触れることが大切だと思います。

ま、それは今回置いておくとして、、、。 

まとめますと、“記憶は繰り返すことで強化される”のです。

だから、一回ですべてを完璧に記憶するなどと気負わないで、

最初の内は流して覚え、

繰り返し、繰り返していくうちに自然に覚えるというプロセスを大事にするのです。
 
脳は繰り返されること(必要頻度が高いもの)に関して、

自然に覚えるようになっているようです。

 
勉強の三段階ピラミッド構造はこの記憶のメカニズムを視野にいれた勉強法です。
 
また15くらいの勉強をするというのも同様で、要は知識にふれる頻度を増やす、と
いうことが大切なのです。 

繰り返し、ということで強調しておきたいのは、翌日の復習です。

これはメチャクチャ大切です!

忘却曲線なるものがありますが、前日勉強して、睡眠をしっかりとり、

新しい分野に進む前に、

前日勉強したことを軽くでも見直すことは記憶の定着に極めて有効でする。

理に適ったことです。効率がメチャクチャいいです。

最小のエネルギーで最大の効果を得るための一つの方法であるともいえます。 

アニメでも、前回の復習に始まり、本編があり、次回の予告まであるじゃないですか!?()

これを使わない手はないです。この繰り返しというポイントは、記憶において極めて重要です。

また記憶において重要なのは、問題意識を持つという点です。

興味のある事はどんどん覚えますが、それはその分野に関して問題意識をもっているからです。

しかし試験勉強の範囲に関して、自分がメチャクチャ関心がある、というのは稀です。

したがって、勉強するときは、単に知識がバーッと物語のように書かれている教科書的なものを使うなら、
 
並行して「一問一答的な問題集」をにやることが大切です。

問題意識がないと、まったくといっていいほど知識は頭の中に留まらず、

その個所を読んでも、頭の中を右から左に通過していくだけですから、、、。

あと記憶に関して大事なのは、イメージを使うことです。
 
いくよ一撃真珠湾」などと1941年の真珠湾攻撃を覚えたことと思います。 

こういう自分にあったイメージで知識を関連付けて覚えるのは必須事項といってもいいでしょう。

無味乾燥な試験勉強だからこそ、こうして楽しみながら覚えるのは大切になってきます。

私の中で、記憶は砂上の楼閣というか、砂でできた建物といったイメージです。

繰り返している内はしっかり覚えてますが、試験が終わって使わなくなれば、

すぐにその記憶の構造物は、崩れて形がなくなっていきます。

つまり普段使わないものを記憶に留めておくには、

その砂の建物がちゃんと立っているように意識的にメンテナンスをすることが必要なのです。

それが、繰り返しということです。

 以上が記憶に関してです。

 
~パラシュート勉強法~

これは野口悠紀雄という人が書いた「超」勉強法というのに書かれていることです。


「超」勉強法 (講談社文庫)
 
 


ある分野を勉強するのに、そのテキストにある順序で初めから終わりまで勉強を続けていく必要はないのです。

どういうことかというと、自分の興味にしたがって、虫食い状に勉強していっていいのです。

自分の興味のあるところに、パラシュートで降下していくように、

ピンポイントでその知識にアクセスし、学び取る方法をいいます。

 これは考えてみたら当たり前で、

たとえば新しいテレビ録画機器を買ったとして、

のマニュアルをはじめから終わりまで読んでから使う、なんてひとはまずいないでしょう。

録画予約の仕方など、自分の関心のある所のページなどを虫食い状に読んで、

あとは使いながら覚えるといった感じじゃないでしょうか。

要は勉強も同じで、

テキストに書かれているのを頭からお尻までその順序でやる必要はまったくないのです。

自分の興味に応じて、パラシュートで降下していって、

ゲリラ的にその分野を制圧してしまっていいのです。

最終的に、全範囲を抑えればいいわけですから。

自分の興味に応じてやる、というのは、上で述べた、

問題意識をもっているときに記憶は定着する、という原理にも則っており、大事なポイントです。

 私も結構、天邪鬼的なところがあるのか、人に与えられたものをそのままやるのではなく、

虫食い状に攻めていくのが好きですね。

まぁ、これは好みの問題でもあるでしょう。

共感する人はやってみてください。

つづく、、、







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