いつも撮りためている番組に、
Eテレの知恵泉という番組があるのですが、
前回は、小林虎三郎という人についてでした。
現在の新潟、長岡藩の人です。
戊辰戦争で負けた長岡藩は、近くの藩よりその窮状を救うために米百俵が贈られるのですが、
小林虎三郎は、その米をすべて売って学校を立てることを提案するのです。
それは、こういう窮状だからこそ、人を作らねばならない、というのです。
喧々諤々の議論の末、小林の熱意に押され、
みんなが小林の意見に同意し、学校を作ることになったというのです。
これが有名な、米百俵の精神、というもので、
目先の楽より、将来を見据えた利益を優先する思想です。
その根底には、国が興るのも、国が亡ぶのも、人にあり、という考えがあったそうです。
本当に、これは大事な考えだと思い、深く感動しました。
今、食べるものをある程度ガマンしても、先を見据えた人づくりをするというこの精神が
現在どこまで実践されているのでしょうか。
地域にしろ、会社にしろ、国にしろ、結局それを支えているのは‘人’なのだから、
その基盤たる人を大事にし、人を育てることこそが、その組織にとって大きな力になってきます。
昨今、ブラック企業とか、女子新入社員が長時間の残業、過労のために亡くなってしまうのを見ると、
とても残念な気持ちになります。
いま、食うに困る、という事態はあまりないと思いますが、
そんな中、どれだけ先を見据えて人づくりにエネルギーを注いでいるといえるのでしょうか。
たまたまニュースで報道されるのが、社会のほんの一端であるのかもしれませんが、
食うに困らない時代だからこそ、人をこき使い、人を消耗品のように使うのではなく、
人を大事にし、人を育てることに尽力する社会になってほしいな、と思います。
これは、個人に関しても言えることで、
いつも目先の楽に流されるのではなく、
先を見据えて常に勉強、経験を積んでいく、ということでもあると思います。
今回番組で紹介された、この明治期の小林虎三郎の考え、行動に深く感動させられました。
再放送もあるので、興味のある方はぜひ見てみてください。
11/29(火)午後12時~
以下HPの紹介↓
今の苦しみを未来の希望に変えよう!「米百俵の精神」の元となった幕末・長岡藩の小林虎三郎。飢えと絶望の中、お米を売って学校を作るよう皆を説得した感動物語の原点は?
先が見えないこのご時世。だからこそ知って欲しい人物が、明治維新期に越後長岡藩を導いた小林虎三郎です!
彼は、小泉元首相の「米百俵の精神」演説で広く知られた感動物語の主人公。戊辰戦争に負けた藩内で人々が飢餓に苦しむ中、虎三郎は救援物資の百俵の米を売り、なんと学校設立の費用にあてます。
「今の空腹を満たすより未来の人づくりを!」虎三郎の思いは、長岡の未来をどう変えたのか?私たちの人生にも役立つ秘話です。
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