クレタ島には予定通り朝6時に着きました。
着いた町は、イラクリオン、
なんか宇宙的な響きのするカッコいい名前じゃないですか。
船を降り、港を出るも、地図などなく、
そこがどこなのか分からず、なんとなく皆さんについていきましたが、
その皆さんもいつの間にかいなくなり、、
コンパスと勘を頼りに取り敢えず町の中心部を目指しました。
雨がぱらつき、寒風吹きすさぶ中、
歩くこと30分程、ようやく自分のいる場所が分かり、
宿泊予定のホテルに着くことが出来ました。
宿泊は朝食付きですが、無料なのは明日の朝食なので、
12ユーロ払って、本日の朝食を頂けることになりました。
ブュッフェ形式です。
↑さすが地中海、ナッツがたくさんあります。
↑とりあえず1回目は、こんな感じで取りました。
ブルーチーズの青かびの部分が蜂蜜のように甘くて美味しかったです。
コーヒーは2杯お代わりしました。
結局、旅を通じて、ここの朝食が一番おいしかったです。
朝食を終え、フロントに行くと、部屋の準備が出来ているとのことで、
まだ朝8時前でしたがチェックインさせて頂きました。
こういう所、嬉しいですよね。
この部屋が色々とスタイリッシュな造りになっていて、
オシャレなホテルでした。
クレタ島の滞在は2日間しかないので、
腹ごしらえをして、荷物を置き、
さあ、出発、目指すはクノッソス宮殿!
ホテルの人にバス停の場所を聞き、まずはバス停を目指します。
海の方に向かいました。
↑こちらは昔使われていた要塞の跡。
冷たい風が吹くなか、海沿いを歩いていきます。
結局、バス停はフェリーが停泊した場所の近くのようで、
↑自分が乗ってきたフェリーが見えました。
なんだ、朝からぐるりと一周してきちゃったようです。
でも、今はもう町がどうなっているかわかっているもんね~♪
となんだか良く分からない優越感にひたりながら、バス停を目指しました。
↑ここがバス停、そしてデカい機械が券売機。
券売機で買うと200円位、バスの中でも買えますが250円位と少し高くなります。
私は帰りも当然このデカいマシーンが向こうに置いてあるものとばかり思っていましたが、
どうも主要バス亭にしかないようで、帰りは車内で250円分払う羽目になりました。。
でもクノッソス宮殿なんて世界的な観光地だからマシーンを置いてしかるべきだと思うのですが、、そこら辺が日本の感覚と違うようです。
行きに、ここで帰りの分も買っておけばよかったのかな、、今でもよく分かりません。
↑バスをまつジモティーの方々。
バスは定刻にきました。揺られること30分くらいで、
クノッソス宮殿に到着しました。
ここでもワンちゃんたちがお出迎えしてくれます♪
チケットを買って、
中に入っていきます。
左の胸像は、この遺跡を1900年に発見したアーサー・エバンズさん。
クノッソス宮殿は、紀元前18c頃に建てられたそうで、
王の住居であり、政治・経済、祭祀の中心地としての役割があったそうです。
部屋が1200以上もあり、まさにラビリンス、
牛頭人身のミノタウロスの伝説が生まれた地であります。
岩で仕切られたたくさんの部屋の跡が一面に広がっています。
こうして一部復元されている箇所もあります。
↑ これらの絵はレプリカ、
当時の様子を生き生きと伝えています。↓
平面的な広がりだけではなく、一部4階建ての場所もあり、
まさにラビリンス(迷宮)の語源となった宮殿だけのことはあります。
↑こういった模様もとても興味がひかれます↓
↑遺跡の向こう側は小高い丘になっていました↓
こんなに巨大な宮殿がぽつんとあること自体不自然であり、
周りにそれを支えた住人が住んでいたりしたのか、、
想像が膨らむところであります。
↑牛の描写も素晴らしい。
↑こんなデッカイかめになにを入れていたのでしょうか、、↓
こういった石組が凄いですよね、、。
↑ちゃんと排水溝も確保されている↓
↑いまだに発掘中の所もあるようです
ギリシア世界の形成に関わる文明として、
クレタ文明(BC3000~BC1400)、
ミケーネ文明(BC1600-BC1200)、
トロヤ文明(BC2500 - BC1250)
があり、クノッソス宮殿は、クレタ文明の最盛期BC18c頃に造られたとされますが、
BC14c頃に突然滅んでしまいます。
諸説あり、サントリーニ島の大噴火による地震と津波によるとする説、
ミケーネ人に攻撃されたとする説などあるようです。
因みに、トロヤはトルコに行ったときに見ており、
今回クレタを見て、旅の後半でミケーネの遺跡も見たので、
ギリシア世界の形成に関わる文明はコンプリートになるのな、、。
広い敷地いちめんに、石組の建物跡が延々と広がっており、
当時は全体でどんな建物だったのか、ちょっと想像がつきません。。
↑発掘された絵のレプリカが展示されています↓
↑こういう蛸の足の模様は、壺など他の所でもよく目にしました。
牛の上で逆立ちしています。。
何かのお祭り、儀式なのでしょうか、、。
下に降りて行ったら、両刃の斧をもったミノタウロスに会いそうです。。
↑こんな感じの石畳が敷地の外へも広がっているようで、
全体がどんなだったか、まったく想像が出来ません、、。
一通り見て、一周してきました。
クジャクが一羽歩いていました。。
と、ここで外に出て、施設のおみげものコーナーを見ていたら、
ポストカードの写真で、これは是非みたいと思っていたイルカの絵があり、
この遺跡にいま、この絵ありました?
と聞くと、あるとのこと。
せっかくなので、、ということで女の人がわざわざ案内してくれました。
本来なら、一度出たらまた入場券を買わなければならないのですが、、。
↑そして、とうとうこのイルカの絵を見ることが出来ました!↓
高校の頃、世界史の図録に載っていて、
あー、なんかノビノビとしていていい絵だなぁ~、、と思っていました。
当時の人たちの生活の余裕、豊かさを感じます。
こちらの絵もレプリカですが、、。
↑両刃の斧の紋章の跡
他、女の人が各所で解説してくれて、見落としていたものを色々と見ることが出来ました。
クノッソスの遺跡が好きで、ぜひ知ってもらいたいとのことでわざわざ案内してくれたようです。
ギリシアの人は親切で温かいひとが結構多いです。
こうして念願のクノッソス宮殿を心行くまで見ることが出来、感激でありました!
つづく、、
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