コリントス運河をあとにして、
バスはまた海沿いをひた走ります。
暫くして着いたのが、
こちら、エピダヴロス遺跡。
↑アスクレピオンというのは医神のこと。
ネコちゃんたちもお出迎え♡
この遺跡は、この円形劇場で有名なんです!
現在でも、夏になるとこの劇場で古典劇が上演され、
1万4千人を収容できるこの劇場はほぼ満席になるとのこと。。
↑ガイドの案内で、横の門から中に入っていきました。
その音響効果は抜群で、中心に立つ人の囁き声も、
すべての観客に聞こえるとのこと。。
↑ガイドが説明してくれている。
右の女性は、ツアーの参加者、オーストラリア人4人家族のお母さん。
さっそくみんなで劇場の階段に登ってみることにしました。
↑こちらのお二人は、カナダから来たご夫婦。
旦那さんは、190cm近く身長があり、ガタイが良く、いつもベレー帽をかぶっていたので、
私は常に大佐(カーネル)と呼んでいた。(笑)
とりあえず一番てっぺんまで登ってみました。
かなりの高さがあります。
↑向こうにはなだらかな山が連なっています。
こんな所で劇を見たら、屋内でみるのとはまた感慨が違うのでしょうね。。
オーストラリア人の家族が、
おまえ、下に行って何か言って来い、
とか言っていました。
最初に子どもが中心に立って、
何か話していました。
確かに、小さな声でもよく聞こえます。
すると、今度はお母さんがそそくさと中心に立つと、
シェークスピアの有名な一節を、朗々と語りだしたのです。
と、いきなりすごい声量で、美しいオペラを歌い出したのです。。
プロか、この人は、、、と思いました。
これにはびっくり、聞いていた人はみんな拍手していました。
あとで聞いたところによると、このご夫婦は音楽の先生だとのこと。
いやー、凄い、スゴイ、
ビックリ仰天でありました。。
劇場のあとは、博物館を見学しました。
↑この女性像がなんともなまめかしくて、素晴らしかったです。↓
石でよくこんな加工が出来るものです。。
博物館をひと通りみたあと、
まだ時間があったので
奥の方の遺跡を見に行きました。
↑ここは競技場跡。
何故ここに競技場があるのかというと、
このエピダヴロスは紀元前4世紀ころに建てられた、医療施設なのです。
医療用の建物の他に、
運動のための施設や、音楽や観劇を楽しむ施設が造られていました。
当時の治療は薬ではなく、
スポーツやマッサージで体をほぐし、
音楽や観劇で心を明るくするものだったのだそうです。
今でこそ、ようやく治療にやおける笑いや運動の効果が言われ出していますが、
すでに2400年前の治療は、そこに重きが置かれていたのです。
今の科学は、人を物質として見ている側面が強いと思います。
心の影響を排除して、薬の物質的な効果がどの程度作用するのかを検証します。
その方法はそれでいいとしても、人間には、物質的な側面とともに、心の側面ももっているので、
心を明るくするというアプローチも当然あってしかるべきだし、
その両輪がうまく働いてこそ、最大限の治癒の効果があげられるのではないかと思います。
私は、このエピダヴロスの巨大な医療施設跡を散策しながら、
色々とそのようなことを考えていました。。
バスに乗ろうとしたところで、
可愛げなワンちゃんがいたので、
なでなでしてからバスに乗り込みました。
旅はつづく、、、
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