私は図書館に行くと、まず図書館の方々が企画して展示して下さっている
おススメ本コーナー
を覗くのを常としています。
そこで、私がふだん読まないような本を手に取って、ぺらぺらと眺めてみたりするのを楽しみにしているのですが、その際に、手に取るのは圧倒的に絵本なのであります(笑)。
絵本は、題名や絵の感じで面白そうなものを手に取るのですが、
読んでみたいと感じたら、そのまま2階の読書コーナーにもっていって、読みふけります。
そんな中で最近読みながら、思わず声を出して笑いそうになったのが、オニのサラリーマンシリーズです。
富安 陽子 (著), 大島 妙子 (イラスト)『オニのサラリーマン』
2015
まず、一目でオニさんの絵が気に入りました。
頬の笑顔筋が張っていて、目が輝いていてポジティヴな感じ、なんだかいつもウキウキ楽しそう、どんなことが起こってもなんだかことがうまく運んでしまいそうな感じ、、
こんな人身近にいるよな~、誰かに似てるな~、、と思ってしまいました(笑)
ストーリーを読んでいくと、地獄の住人なのに、なぜかほのぼのとしていて明るく楽し気で、ちょっと抜けてるところもあって、おもわず、ぷっと吹き出してしまうのです。
たとえば、エンマ大王から仰せつかった血の池地獄の見張りをしていると、ついうとうと眠ってしまいます。
目を開けると、天から糸が垂れ下がってきており、地獄の亡者どもが天をめざして一斉に登り始めてしまっているのです。
さあ、たいへんだ!
鬼どもは、
天国なんていっても退屈でつまらねーぞー、
といいながら引き返すように説得を試みるのですが、亡者どもは我先に登っていきます。。
すると案の定、
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糸が切れて、みんな真っ逆さまに落ちて血の池地獄に逆戻り、、
主人公の鬼は、ああよかったとひと安心、、とまあこんな感じなのです(笑)
どこか、漫☆画太郎さんの絵やストーリーを彷彿とさせるものがあり、よんでいてわくわくしてしまうのです。漫☆画太郎さんも最近、絵本出してますしね、、。
このオニのサラリーマンシリーズ、一冊よんで、あまりに面白かったので、出てるシリーズをすべてリクエストして一気に読んでしまいました。
神無月には、神様のお手伝いをしに出雲に行き、次々とやってくる神様の交通整理などをするのですが、
七福神たちが巨大な船でやってきて割り込んできたりと、神様なのにそんなことあり~?、とはちゃめちゃなのであります。。
お盆休みには、地獄の亡者たちは下界に降りるため、地獄では針山やゆで窯などの大掃除をするそうなのですが、
掃除をしていると、つい遊び心が出てきて色々なことをやってしまうのです、、。
みんな、なんだか楽しそう、、(笑)
しまいには、血の池地獄でオニの大事なアイテムである金棒を落としてしまうと、
底から女神さまが現れて、
あなたの落としたのは、金の金棒、銀の金棒、それとも普通の金棒、、
と問うてくるのです。
さてはて、オニはどのように答えるのか、、(笑)
オニたちが、極楽の神様と合同で運動会をします。
玉入れでは、千手観音が千の手で玉入れをするのでぶっちぎりの勝利、3つの顔をもつ阿修羅などは、後ろの顔がオニたちの方に球をぶつけてくる反則をするわと、かなりめちゃくちゃです、、(笑)
地獄に新入社員が3人やってきます。
それぞれがくせつよの新入社員たちで、その研修でのどたばたに、先輩鬼たちが四苦八苦。。
たとえば、研修中の一人のなまはげさんは、
地獄の川に、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきた大きな桃を先輩たちが静止するのも聞かず、な、なんと割ってしまうのです、、(笑)
オニが桃太郎を誕生させてどうすんねん!
と先輩たちにツッコまれます。
さて、どうなるのやら、、はらはらです(笑)
こんな感じの話がどの本にも満載で、
ユニークで明るいタッチの絵も良く、
マンガのようで、ページをめくっていくたびに、思わず笑ってしまうのです。
大人が読んでもこんな面白いんので、
子供たちは、これを読んでどんな反応を示すんだろう、、と思ってしまいました。
ちょっと変わった楽しくなる絵本を読んでみたいと思っている方は、
どうぞ、手に取って読んでみてください!
彦兵衛、イチオシしであります。
(・ω・)b
参考:
富安 陽子 (著), 大島 妙子 (イラスト)『オニのサラリーマン』 2015
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