トランプさんが大統領になることが決まってから、暗号資産が急騰しています。
私は、このブログで、円のハイパーインフレーションに備えて、資産を暗号資産にも分散した方がいいと書いて以来、それなりの額をずっと暗号資産でもってきました。
彦兵衛のブログ:いつも幸せでいよう、、、~体・お金編~ 今を楽しみ、未来に投資しよう! 2021/8/29
べつに使うこともないし、金(ゴールド)貯蓄のように、このままずっとほっぽらかして上がっていくのを眺めていこうかな、、と思っていました。
しかし、ある記事を読んで、その考えを改めました。
要約すると、量子コンピューターのような桁違いの演算能力をもつコンピューターが実現した場合、暗号資産の暗号が解読され、特にビットコインのような誰も管理していないようなものは狙われやすく、転送の途中で抜かれる可能性がある、とのことでした。
量子コンピューター自体は、まだ先と言われていますが、その原理は確立しているので、あとは技術的な問題だけのようです。
去年の年末に放送されたNHKスペシャルでも解説されていました。
NHKスペシャル:量子もつれ アインシュタイン 最後の謎 2024/12/28
量子コンピューターが実現するのは10年先だという人もいますが、こういう技術は、アイスブレークなどが起きて加速度的に進化する可能性があるので、私はそんなに先のことではないような気がしています。
そして、もし量子コンピューターが実現して、少しでも暗号資産の危うさが現実味を帯びたら、初めから何の価値もない暗号資産は、目も当てられないような暴落となることでしょう。
ということで、みなさんが浮かれている内に、私は早々に売ることを決意し、昨年の末から始めています。
一気に替えると税金がとんでもないことになるので、3年くらいかけて降ろしていくつもりです。
暗号資産を勧めた以上、その将来の危うさもしっかり伝えておかねばと、この記事を書きました。参考にして頂けたらと思います。
また少し話しはずれて、テクノロジーは常に進化しているので、防衛の意味でも、たまに自分の使っている銀行や証券会社のセキュリティをチェックしてみるのも良いです。
私は、最近チェックして、ログインの二段階認証などが新たに加わっているのを知り、すぐに設定しました。
知識を身に着け、出来るだけの自己防衛はやっておきたいものですね。
タイトル:ビットコインと量子コンピューター
でありました。
※最後に、ニュース記事の全文も付しておきます。
興味のある方はぜひ目を通してみてくださいね。
参考:
彦兵衛のブログ:いつも幸せでいよう、、、~体・お金編~ 今を楽しみ、未来に投資しよう! 2021/8/29
NHKスペシャル:量子もつれ アインシュタイン 最後の謎 2024/12/28
おまけ...
ギャラリー:大船~六国見山~北鎌倉~八雲神社~祇園山
MSNニュース:ビットコインに迫る「量子ハッキング」の脅威
ビットコインの上昇相場は、ほとんどの暗号資産(仮想通貨)投資家が認識していないリスクに直面している。量子コンピューティングだ。
この新生の技術は、グーグルが今月、飛躍的進歩を成し遂げたとする量子コンピューター向け半導体「Willow(ウィロー)」を発表したことで、注目を集めた。量子コンピューティングによって将来、ビットコインの安全性を維持している暗号化がハッカーに破られる可能性がある。ハッキングされ、一見安全なデジタルウォレットからコインが盗まれれば、ビットコイン価格の暴落を招く恐れがある。
研究者によると、ビットコインの暗号技術を破る能力を持つ量子デバイスの実現には10年以上かかるとみられている。それでも、この技術の進歩は長期的なリスクをもたらす。ビットコインの開発者コミュニティーが技術向上を図れば話は別だが、それには膨大な時間を要する。
量子コンピューターを利用したビットコインへの攻撃が、従来の金融市場に有害な波及効果をもたらす可能性があるとアナリストは警告している。
「量子コンピューターによるハッキング能力を開発し、それを用いて暗号資産を標的にしようとする者が現れれば、それはただ爆発するのを待つ時限爆弾のようなものだ」。米シンクタンク、ハドソン研究所のアーサー・ハーマン上級研究員はこう述べる。
ハドソン研究所の調査(2022年)によると、量子コンピューターを利用したビットコインに対するハッキングにより、暗号資産やその他の市場で3兆ドル(約471兆5000億円)余りの損失が発生し、深刻なリセッション(景気後退)を引き起こす可能性があると推定されている。ハーマン氏は、ビットコインが10万ドル近辺まで上昇し、ますます主流の投資資産に成長していることから、量子コンピューターを利用したハッキングによる損失規模の見立ては調査発表後に膨らんでいるとの見方を示した。
ドナルド・トランプ次期米大統領はビットコインの戦略的備蓄制度を創設すると公約しているが、量子コンピューティングによって盗まれる可能性がある。
量子コンピューターは、標準的なコンピューターでは人間の寿命をはるかに超える時間がかかるタスクを高速で処理できる。そのようなタスクには、新薬の発見、天気予報、あるいは機密データを保護する暗号化の解読などが含まれるだろう。
一般的な暗号化方式の一つは、非常に大きな数値である公開鍵を使用する。これは二つの大きな素数の積で、この二つの素数を組み合わせて秘密鍵を生成できる。データは公開鍵で暗号化され、秘密鍵で復号される。
この方式の強みは、標準的なコンピューターが公開鍵から秘密鍵を導き出すのに膨大な時間がかかることだ。これは、公開鍵を生成する素数を見つける因数分解の難しさによる。
量子コンピューティングは因数分解をはるかに容易にする。1994年に米国の数学者が考案したアルゴリズムにより、十分に強力な量子コンピューターがあれば、巨大な数を数分で因数分解することが可能だ。
このような飛躍的進歩は、ビットコインだけでなく従来の金融も脅かしかねない。多くのオンライン銀行システムが公開鍵に使われる暗号技術の変型を使用しているためだ。だがセキュリティー専門家は、ビットコインが特に格好の標的になる可能性があると警鐘を鳴らす。
「ビットコインは猛烈に標的にされるだろう」。こう話すのは、量子コンピューターを利用したハッキング対策を専門とするスタートアップ「QuSecure」の共同創業者スキップ・サンゼリ氏だ。「銀行には規制や防御メカニズム、顧客をカバーする能力があるが、ビットコインは無法地帯だ。ビットコインが盗まれても、ウォレットは返金してくれない」
これまでもハッカーがビットコインを盗んだことはあるが、その攻撃は一般に暗号資産取引所への不正アクセスだった。量子コンピューターを利用した攻撃はより悪質だ。セキュリティーの低い一部の暗号資産取引所だけでなく、ビットコインのネットワーク全体のセキュリティーが問われることになるからだ。
最終的に、量子コンピューターが十分に強力になれば、全てのビットコインがリスクにさらされることになる。ハッカーが、あるアドレスから別のアドレスに移動中のコインを、ネットワークがそのような送金を確認するのに要する10分間に盗む可能性があるためだ。
暗号資産業界に長い関係者の中には、ビットコインがそのぜい弱性を修正するのにまだ十分な時間があると述べる人もいる。
仮想通貨アバランチの創設者エミン・ギュン・シラー氏は「将来のある時点で量子コンピューターによる大惨事が確実に起こるが、それはまだ十分に遠い将来であるため、パニックに陥る必要はない」と述べた。
ビットコインは、量子コンピューターでは簡単に解読できない新しい形の暗号化を採用することで安全性を確保できる。しかし、そのような大規模な変更には何年もかかる可能性があると業界幹部は口をそろえる。分散型という性質から、その技術を変更するにはネットワークを維持する世界中の人々の間で広範なコンセンサスが必要となる。過去のアップグレードは進展が遅く、論争を呼んだ。
コミュニティーがビットコインを量子耐性にする方法に合意した後も、もう一つのハードルがある。既存のビットコインを量子耐性のあるアドレスに移動する必要があるのだ。さもなければ、ビットコインを保有する個人や企業は「量子泥棒」にコインを奪われるリスクを負うことになる。
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