毎年年末の恒例行事となっているかんてんパパでのネットショッピングをし、楽しみにしていたかんてんパパカレンダーをゲットしました。
カレンダーの風景を撮影しているのはかんてんパパ会長の塚越氏で、腕前はハッキリ言ってプロ並みです。
塚越氏に関しては当ブログでも何度かその素晴らしい経営哲学を紹介してきましたが、
写真を通して、塚越氏の地元を愛する気持ちがひしひしと伝わってきます。
カレンダーの風景はすべて地元長野県伊那市を撮影したもので、
毎月めくるごとに、季節によって変わる日本の原風景のような心あたたまる景色があらわれ、毎日楽しませて頂いてます。
なぜ毎年年末に買い物をするかというと、ハッキリ言ってこのカレンダーが欲しいからです(笑)。
またもともと5000円以上買うと送料が無料になるのに加えて、
年末には期間限定プレゼントとしておまけがつくのでこの時期にまとめて5000円をちょっと越えるぐらいまとめて買うことにしています。
私が毎年買っているのは、ヘルシーな海藻サラダ↓。
もちろん、かんてん入ってます!
今年はちょっと変わったものとして、くらかけ豆なるものがあったので買ってみました。(300g 450円)
説明を見ると信州特産の豆で、、、
この時期にしか販売しないということ、そんなにグラム単価も高くないということで買ってみました。
さっそく煮てみましたが、
大豆ほどしつこくなく、あっさりとして、シャキシャキとした食感もあり、なかなかグッドでありました。
腸内でたんぱく質を作れないヴェジタリアン彦兵衛にとっては、アリガタイたんぱく源であります。
あとは変わり種として、沖縄の海の塩というものもあったので買ってみました。
これはまだ開けてないのですが、ミネラルが豊富だそうで、サラダにひとつまみサラサラとかけて食べるのが楽しみです。
表面のラベルに色々とシールが貼ってありました。
う~ん、なんか優秀なお塩のようです。
さて今年おまけとして付いてきたのが、
「ぱぱ米粉ケーキの素」と「ドライフルーツミックス」のセット(売価780円)です。
パッケージの説明の通り、卵とニューニュー(彦兵衛用語:牛乳)を用意しなければならないようですが、ニューニューはなるべく飲みたくないので、
トーニューを投入してみようと思ってます。
さて、もう来年のカレンダーが来るというのは、いよいよ年末という感じです。
いつも聞いているラジオ英会話も来週の月曜からは、12月号に入ります。
12月号の最初にクリスマスにちなんだ英文として、次のようなものが挙げられていました。
You get the best out of others when you give the best of yourself.
(自己のベストを与えれば他人もベストを与えてくれる)
He who obtains has lttle. He who scatters has much.
(得るものは財少なし。播くものは財多し)
テキストによると上は、アメリカのタイヤ王H.S.ファイアストーンのことば、下は中国の老子の言葉だそうです。
どちらも人にまず与えることの大切さを説いているようです。
私は老子はひと通り読んだのですが、老子にこんな言葉があったのか、、、と疑問におもい調べてみました。
すると、老子道徳経の一番最後〔第81章 信言は美ならず〕に、それに該当することばがありました。
ついでなのでその章の全文の口語訳を載せておきます。
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実のあることばは飾りけがなく、飾りたてたことばには実がない。
りっぱな人物は口上手でなく、口のうまい人はりっぱな人でない。
本当の知者は博(ひろ)くはなく、博い物知りはほんとうの知者ではない。
聖人はものを蓄めこんだりはしない。何もかもすべて他人に与えながら、かえって自分はますます豊かになる。
天の道-自然のはこびかた-は、すべてのものに利益を与えて害を加えることはない。
聖人の道-やりかた-は、いろいろなことをするとしても、他人と争うことはない。
金谷治 『老子 無知無欲のすすめ』
講談社学術新書 1997 p.240-241 より
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私は老子の
天は無為にして、しかも為さざる無し
(天はことさらに何かをしているわけではないが、すべてを育んでいる)
という言葉が好きで、山などに行って鬱蒼と茂った森を見るといつもこの言葉を思い出します。
今回の英文に紹介されていることばも、どうやらこの文脈に沿ったもののようです。
つまり天がすべてをなんの見返りも期待せずに与えているように、まず自らもっているものを相手に与えなさいということのようです。
天の理に沿った行いを心がければ、自ずと自らも豊かになっていくということのようです。
これは期せずして、本日紹介したかんてんパパの経営哲学とも通じるなぁと感じます。
目先の利益を得ることよりも、まず働く社員や、地域のこと、お客さんが喜ぶことを第一に与えるというのは、まさにこの天の理に沿った経営なのかなと思います。
遠回りなようであっても、結局こういう根の太い会社が末永く残っていくのだろうなと思います。
また、地上に生きる私たち一人ひとりも、現在の環境問題をはじめとする様々な社会問題を見るにつけ、
老子が説くような天の理に沿った生き方にしていくようにしないと、
長くこの地上に人類が生き残っていくことが、益々難しくなっていくように思います。
それには、欲望を煽って満足を得るという方向ではなく、
おそらく老子の説く
「足るを知る」= 欲望を少なくして満ち足りていることを知る
という方向なのかなという気がするのです。
結局満足とは、餓えていない状態、常に欲しい欲しいという不満足感に駆り立てられていない状態ということになります。
その心の平衡状態を達成するのに、その欲求を常に100%満足させようとする道と、その欲求自体を少なくしていくという方法があると思うのですが、
古来からの聖賢が説くところは、欲求を追求していくと、塩水で喉の渇きを癒そうとするようにますますその欲求がエスカレートしていくので、
欲求を少なくしていく方向にもっていきなさい、と説いているように思うのです。
では欲求をどの程度にしていけばいいのかということになりますが、それは各自が自らの分度、身の丈というのを考えて、
いまいる時点でのそれぞれにおける調和点を見出していくということになるのだと思います。
方向としては、やはり生活をシンプルにしていくというのが喉の渇きを癒す賢い方向なのかなと思うのです。
おしまい
参考:
老子―無知無欲のすすめ (講談社学術文庫)
1 件のコメント:
素晴らしい内容ありがとうございます。
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