これは、かんてんぱぱ の今年のカレンダー、5月の写真です。
撮影者はかんてんぱぱ会長の塚越寛さん。
会社のある長野県伊那市の美しい景色を、塚越さん自身が写真におさめ、カレンダーにしたもので、
毎月めくっていくと伊那市の景色も季節とともに移り変わり、ああ、もうこんな季節になったかぁと実感できるのです。
このカレンダーにおさめられている写真には、日本の原風景、自然と人間の調和があるように感じられ、
2007年5月のカレンダーの写真
また撮影者塚越さんの地元伊那市に対する愛情が伝わってくるようで、見ていてとても心が和むのです。
私はこのカレンダーが欲しいばかりに、年末に必ずかんてんぱぱの商品を買うことにしているのであります。
(無料でついてくるので、、、 )
(^_^)v
さて、先日かんてんぱぱから一冊の冊子が送られてきました↓。
〔クリックすると拡大します〕
記事によると、塚越さんの会社経営が注目され、
という番組に生出演されたそうです。
番組HPには以下のようなやりとりが載せられていました。
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リストラや派遣切りのニュースが相次ぐ中、「年輪経営」という本がサラリーマンや経営者の間で注目を集めています。
著者は長野県伊那市にある寒天メーカー・伊那食品工業会長の塚越寛さん。その「年輪経営」とは“急成長を求めない”経営のこと。
大手スーパーから大量生産を持ちかけられた時も断り、あえてヒットに背を向け続けてきました。
「身の丈に合わない成長を求めて過剰な設備投資をしたら、後々つまずく元になる。流行はいずれ終わるからだ」と語る塚越さん。
社宅の整備や社員旅行への補助など、社員の福利厚生には費用を惜しみません。
会社を取り巻く全ての人を幸せにしたいと語る塚越さん。その経営哲学とは。じっくりと伺いました。
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【関口】「会社が何のためにあるのか」。これは永遠のテーマですが、今は時代が少しずつ、塚越さんの考え方に近づいて来ている、そういう感じでしょうか?
【塚越】なにも特別なことをやっているわけではありませんが、世の中が少し認めてくれたという気はしていますね。
【関口】古野さんは、実際に会社を見てきたんですよね。
【古野】とても温かくて、アットホームなんです。みんなで協力し合っている姿が、とても印象的でした。
【塚越】自分たちは「伊那食ファミリー」って言っています。ファミリーの意識は強いですね。
【古野】日本企業のかつてのファミリー意識が、残っているということでしょうか?
【塚越】うちの会社は意外に古いかもしれません。
何でも新しいものに変えるのではなく、残すべきもの、変えるべきものを、はっきりさせているということじゃないでしょうか。
【古野】社員の幸せと、程々の成長を、うまく両立していらっしゃいますよね。
【塚越】「幸せを追及した時、成長はどうあるべきか」を、少し考えたのです。
【古野】どうすれば、両立できるんでしょう?
【塚越】「成長が早いほどいい」というのが、今の経済界の常識ですよね。
私たちは、そうじゃなくて、「急成長でいいのか、業種にふさわしい、会社の歴史とか規模によって、適正な成長があるんじゃないか。」そういうことを少し、考えてやっております。
【関口】目先に追われる経営に対し、塚越さんたちの経営とは?
【塚越】常に
“遠くをはかれ”
と言っています。これは二宮尊徳が言っていることです。
私はかなり先のことまで考えて、経営しているつもりです。常に先々のこと、遠くを思い図ることをやっているつもりです。
まあ20年ぐらい先を、考えたいと思っているんですよ。
【関口】ただ遠くを見るといっても、平時はいいかもしれないが、今のこの不況でしょ。
社員に報いたい気持ちはわかりますが、やはり最低限、会社として生き延びて、不況の中でも、ある程度の実績を上げなければならないわけですよね。
【塚越】身の丈に合う商売をするとか、常に研究開発に力を入れるとかですね。
それから当社のことを好きになってくれる人を増やす、そんな努力をしていますね。おかげさまで、そんなに変動はないと思います。
【関口】不況になってから、動くということではないわけですよね。
【塚越】昔から言う「泥縄」では、だめだと思うんですよ、私は社員に“勝ってかぶとの緒を締めろ”っていう例えもあるよと、よく言っていますね。
【関口】塚越さんの遠くをはかる目線から見ると、今の不況で多くの経営者が四苦八苦しているのを、どう見ていますか?
【塚越】「企業の成長、イコール全て正しい」と、「成長はイコール、全てに優先するんだ」と、思い過ぎているんじゃないでしょうか。
世の中に大切なものを開発した時には伸びる。誰かが成長すると、代わりに誰かが犠牲になる、引っ込んでしまうということになります。
しかし、時間をかけることで、そういうことを、防げるというふうに考えていますね。
【関口】きょうは中小企業の方にも、発想の転換がとても良いヒントになったんじゃないかと思います。ありがとうございました。
---------引用終了-------------
私はまえにも塚越さんについてはこのブログで取り上げましたが、
このHPでもふれられている「年輪経営」という著作を読み、改めてすごい経営者だなと感心しました。
ご本人もことあるごとに述べられていますが、塚越さんの経営は二宮金次郎を手本にしているそうです。
遠きをはかることに関しては、「年輪経営」のなかでも述べられていたので、ここに貼り付けておきます。
私がこれまでに述べてきた数字を追う事の弊害なども述べられており、また今回の金融危機を招いたリーマンブラザーズについても言及しています。
(画面が開いたら、F11キーを押して全画面表示にすると読みやすいかと思います)
この著作、感銘する箇所が他にもいくつもあったので、何回かに分けて取り上げていこうと思います。
2006年6月のカレンダーの写真
つづく、、、
参考:
NHK経済羅針盤(塚越さん)
http://www.nhk.or.jp/k-rasinban/backnumber/090322.html
かんてんぱぱHP
http://www.kantenpp.co.jp/index.html
長野の企業と二宮金次郎〔彦兵衛のブログ〕
http://mshiko.blogspot.com/2009/03/blog-post_30.html
二宮金次郎〔彦兵衛のブログ〕
http://mshiko.blogspot.com/2009/05/blog-post_16.html
数〔彦兵衛のブログ〕
http://mshiko.blogspot.com/2009/05/numbers.html
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