2009年6月16日火曜日

ネオテニー化した日本人の脳 ≪part.1≫



以前のブログの記事「
とにかくほめる 」のところで紹介した、「ハカセさん」からメールを頂き、

ペンネームは「仮のハカセさん」にして欲しいとのこと。

ご本人さん曰く、

「今の時代、博士号の取得は成人式のようなものと言われていて、結局はこれから、業績を上げて行かなきゃいけないので、、」

ということだそうです。

う~ん、謙虚ですね。

前の記事内で、発達障害児の教育において「ほめる環境」の有効性を示されたと紹介しましたが、

これが、ムチでビッチン、バッチン叩いて、教育効果がありました~!

( ^O^)v ヤッホー!

なんていう研究だったら、あーそうですかぁーとちょっとブルーになってしまうのですが、

それとはまったく反対の「人をほめる」という手法で効果があったということだったので、素直に素晴らしいなぁと思っていました。

しかしご本人はどうしても「仮のハカセさん」にして欲しいというご要望なので、以降登場させて頂くときはそうしようと思います。


さて前置きが長くなりましたが、

この「仮のハカセさん」より、私のブログの記事の内容などから、こういう本を読んでみては、と一冊の本を紹介して頂きました。

それがコレ↓


『平然と車内で化粧する脳』 扶桑社 2000



本の主題は題名の通り、

なんで車内で平然と化粧するようになったのか?


ということなのですが、これを文化的な方面からではなく、日本人の脳の特徴から説明したもので、とても面白かったです。

簡単に内容を説明すると、

①人間はサルの仲間からネオテニー化した存在である。

(
ネオテニーというのは幼形成熟のことで、人間の形態はチンパンジーの幼児に近い)

②人類の中でも、そのネオテニーの傾向が強いのが日本人である(だから見た目も幼い)

③従って未熟の期間が長いため、その間の教育や食事が「成熟した大人」になるために極めて重要である

④「車内で平然と化粧できる脳」というのは、羞恥心を感じることのできない一種の脳の発達障害であり、これは戦後急激に西洋化した生活様式(食や人間関係、地域社会のあり方)のためではないか。

とだいたいこんな流れです。

哲学や心理の方面からでなく、第一線で活躍されている脳科学者からの提言ということで、とても新鮮で興味深かったです。


目次はこんな感じです↓







このブログで何回かに分けて、内容の面白かった個所を取り上げていこうと思います。

今回は

日本人にうつが増えたわけ


をとりあげてみます↓






ここで指摘されているように、「魚を食べなくなったことがうつの増加と関係しているのではないか」という指摘は、とても面白いと感じました。

このブログでは、ずっと食に関して取り上げてきましたが、いままで述べてきたこととも共通するように感じます。

『乳がんと牛乳』の本の紹介のところで訳者の山梨医科大学名誉教授 佐藤章夫氏が述べていたことをここでもう一回引用します。

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プラトン教授の勧める乳がん予防の基本は、

乳製品(乳牛の肉を含む)を食べない、

大豆製品をたくさん食べる、

新鮮な野菜・海藻・果物を食べる

という3点に尽きる。

<中略>

日本人の食生活は、元来、

穀物+大豆+野菜・海藻(+魚)」

であった。戦前までの一般家庭の食卓に乳・乳製品がのぼることはめったになかったのだ。

<中略>

もう一度くりかえす。乳がんの再発を防ぎ、乳がんを予防する最良の食生活は

穀物+大豆+野菜・海藻(+魚)」

からなる日本人の伝統的な食事である。

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また、上にあげた見開きの最後の方に、欧米人の新奇探求性について書いてありましたが、

これは
前にも取り上げた ように、人間の遺伝子にしっかり刻み込まれているようですね。

新奇探求性というと、色々なことにチャレンジしていくというポジティヴな側面がある一方、

心の不安定性―犯罪や自殺の多さ―ともつながってくるんですね。


こんな感じで、以降も内容をピックアップして行こうと思ってます。



つづく、、、



参考:

〔アマゾン〕
沢口俊之著 南伸坊著『平然と車内で化粧する脳』扶桑社 2000

〔彦兵衛のブログ〕

人間を規定するもの~文化と遺伝子~

〔彦兵衛のブログ〕
乳がんと牛乳【Part.3】




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