2016年12月16日金曜日
高齢者の交通事故に思う、、、本質安全と制御安全
最近、高齢者による交通事故が目立っています。
高齢者を支えている世代、またこれから社会を担っていくだろう子供たちを
高齢者が交通事故に巻き込んでしまう、というのは悲劇としかいいようがありません。
高齢者による交通事故が、統計的に増えているのか、
単にマスコミが取り上げているだけなのかどうか実際の所わかりませんが、
高齢者がこれから更に増加し、交通事故の加害者になる割合が高くなることは確かでしょう。
そんな中、どうやって高齢者による交通事故を防ぐかが問題となってきています。
これまでブログでも取り上げてきましたが、失敗学というものがあり、
その中では本質安全と制御安全というものが説かれています。
たとえば、エレベーターであるなら、挟まっても大丈夫なように、
エレベーターの扉を軽くしておく、ゆっくり動くようにしておく、というのが本質安全で、
扉にセンサーをつけて挟まらないようにするのが制御安全です。
本質安全の上に制御安全があるのが、本当の安全ということになるようです。
私は外出した時など、この視点で考えることがあります。
たとえば駅のホームにいる時に、
ホームの同じ側に、上りと下りの列車が時間差で入ってくるのを見ると、
おぉ~、なんか危ういなぁ~、これは制御安全だよな~、、
本質安全を考えるなら、ホームの同じ側には同じ方向の列車だけを入れるべきだよなぁ~、、
などと考えます。
さてこの本質安全と制御安全、
高齢者による交通事故にこれを当てはめて考えるなら、どういうことが言えるでしょうか。
まずある一定以上の年齢の人には免許の更新をしない、
これは本質安全中の本質安全といえますが、
車が必要な地域に住んでいる方もいるし、高齢になるほど体力がなくなるので、
車はどうしても手放せない、という高齢者は多いことでしょう。
ではエレベーターの扉のように、ぶつかっても相手も自分も怪我しない、という車というのは考えられるでしょうか。
発想としてはありでしょうが、今の所、そのような車は見当たらないようです。
1人乗りのあまり速度の出ない小さな電気自動車というのは考えられそうな気がしますが、、。
そんな車がないとするなら、あとはもう制御安全で当面を凌ぐしかないのかな、という気がします。
いま人工知能の延長で自動運転の車が話題になっていますが、
そこまでいかなくても、センサーを備え、前方、後方に障害物があるときには、
自動で減速したり、止まったりする車が販売され出しています。
ある一定年齢以上になった方々で、車に乗る場合は、そのようなセンサー付きの自動車じゃなくてはならない、
というようにするのはどうかなと思うのです。
ただ、それにはお金がかかるので
補助金などで対応するなど金銭面の支援が当然必要かと思いますが。
車って普段何気なく乗っている時は、便利な道具だなぁ~、、
と思いますが、あれだけの重量の物を、それなりの速度で動かしているのだから、
いったん使い方を間違えると、ものすごい凶器に変貌しますよね。
かくいう私も恥ずかしながら、車をバックさせて、
ガツンと鉄の杭に激突させ、後ろをかなり凹ませてしまったことがありますが、
他の車じゃなくてよかった~、、人じゃなくてホントよかった~、、
とつくづく思ったものです。
また同時に、後ろにセンサーがついてさえいたら、自動で止まってくれたんだろうな、、
と思わずにはおれませんでした。
高齢者が運転する車に限らず、すべての車にセンサーがつくようになってほしいな、、
と交通事故のニュースを見て思うこの頃であります。
高齢者の事故に関して思ったことでした。
おしまい
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