2016年12月8日木曜日

べてるのいえ



NHK Eテレで、バリバラという障害者をテーマにした番組をやってます。

24時間テレビの中で、障害者が視聴者を感動させるようなことをしているのを

障害者の感動ポルノと表現して話題になりました。

24時間テレビのまさにその同じ時間帯、裏番組でです。

私は普段バリバラは録画していないのですが、

何かEテレの番組を録画した最後に、

次回のバリバラの紹介は、、、

とやっていて、

うわっ、なんだかオモシロソウだぞ、、と録画してみてみました。

それは「べてるの家」の回でした。


幻聴さんと暮らす~“べてるの家“の奥深い世界~①


幻聴さんと暮らす~“べてるの家“の奥深い世界~②



べてるの家というのは、北海道にある精神障害者が集って暮らしている施設なのですが、

そこでは、統合失調症の方などが、自分のもっている幻覚、幻聴などをオープンにして、

生き生きと暮らしている施設なのです。

日本の医療の中で、唯一世界が参考にするシステムである、とある医者が語っていました。

何がすごいのかというと、一般に、統合失調症の方が語る幻覚・幻聴などは、医者は聞いてはいけない、

とされているところ、

逆にそれらをオープンにして、語ってもらい、

それらの幻聴・幻覚とどうやったらうまく折り合いをつけて生きて行けるか、

皆で笑いを交えて語り合いながら生活している、という点です。

普通なら、そんな幻覚・幻聴の事なんか話したら、

薬を大量に盛られて、ベッドに一日中寝たままにされてしまう

ということでした。


そんな施設が日本にあったのかぁ~、、と感動するとともに、

統合失調症の方々の生き生きとした表情、彼らの語る彩り豊かな、精神世界に感心してしまいました。

すごいなぁ~、、いいなぁ~、、と思うとともに、

私たちも多かれ、少なかれ、幻想の中に生きているんだろうなぁ~、、

ということに気付かされました。

世界をどうとらえているか、まわりの人間をどうとらえているか、異性を、親を、子供を、、

人はそれぞれ独自のとらえ方をしています。

それが多くの人と共有されないとき、それは病気とみなされますが、

人と話してみて、人と付き合ってみると、

それぞれの人が結構自分とは違う独自の世界のとらえ方をしていることに気付かされることがあります。

そういう意味では、みんなそれぞれの色眼鏡をつけて世界をみているのだと思います。

そのとらえ方がちょっと多くの人と共有できない、突飛なとらえ方をしている人たちが

精神の病気と称されるんだろうな、、と思います。

ふつうの人だって、例えば異性に対する思いこみが強くなりすぎて、ストーカーになってみたり、するじゃないですか。

要は、人それぞれに結構バラエティーに富む物語を持っていて、それに沿って世界を見ているんだろうな、、と思うのです。

知的だと思っていた人が、感情的にものすごく幼稚だったりすることもあるし、その逆もまたあります。

色んな人がいて、世界が成り立ってるんだよなぁ~、、ということを改めて強く思わされた番組でした。

ただ、みていて、施設で暮らす方々のパワーというか、すさまじいまでの世界観に、

ちょっと心が持って行かれそうになったというか、めまいを感じる瞬間がありました。

この施設をまとめている方々の心の処し方は、相当なものなのだろうなぁ~な

どと想像しました。

少し前の、べてるの家の番組をみての感想でした。。


このバラバラ、次回は相模原の障害者施設

津久井やまゆり園で起きた大量殺人事件についてとりあげるようです。




どのような取り上げ方をするのか、見てみようと思っています。


おしまい







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