私が毎週録画している番組に、
Eテレの
サイエンスゼロという番組があります。
こちらで、3/31に放送された、
というのがとてもユニークで面白かったので、
紹介しておきましょう。
まず登場したのが、
こちらの森さんという、
東工大の名誉教授。
あのNHKロボットコンテストの生みの親だそうです。
自宅に案内されたアナウンスサーに手渡されたのが、
一本のVHSのビデオテープ。
まぁ、まずこちらを見てくださとい、、と。
すると、オールホンダ アイデアコンテスト
なるものの映像が流れ出しました。
これは、なんでも好きなものをを作っていい
という自由な大会だそうで、
ホンダの創業者、
本田宗一郎氏が提唱したコンテストだそうです。
一回につき5億円、
23年間続いたそうです。
コンテストでは、色々な乗り物が登場し、
水の上を歩ける乗り物だとか、
ハンマーでたたいて推進力にする車だとか、
パチンコ玉が入った通りに動くという
パチンコカーだとか、
かなり、わけのわからないユニークな乗り物が
たくさん登場したそうです。
このアイデアコンテストの審査員をしていたのが、
森先生ということでした。
先生曰く、
このコンテストは、非常に大事だったと、
発想の転換ができますから。
人間の文明の歴史は、
役に立たないものを役立ててきた歴史であると。
第一回のアイデアコンテストで大賞をとったのが、こちら。
折りたたむとアタッシュケースになってしまうという
ポータブルオートバイ!
すげー、今見ても斬新!
さぞかし、本田宗一郎さんも喜んだろう、、
と思ったところ、
本田宗一郎氏、大激怒!(笑)
そんな、すぐに役立つようなものを作れといって、
アイデアコンテストをやっているんじゃない!
とお怒りになったという。
そこで、二つの条件が出たとのこと。
一つは、役に立たないものを作る!
2つ目には、まじめでない審査員を連れて来いと、、
そこで、この森先生が引っ張り出されてきたとのことでした。。
こちらのコンテスト
1大会のアイデアが5000件、
製作費として5億円を出していたという、、。
あまりに面白くて、
大会を開くためにどんどん車を売ってお金を稼ごう、、
と本田氏が言ったとか、、。
第2回優勝したのがコチラ↓
中央のブランコみたいのが回転することで、
舟が進んでいくという画期的な乗り物です。
動く映像が見たい方は、サイエンスゼロの予告動画をご覧ください!
他に画期的な乗り物としては、、
ボールに乗っても絶対に落ちない乗り物は出来ないか、、
バランスボールに乗ってみようとしてもなかなか難しい。
乗り物自体がバランスをとってくれたら、
面白い乗り物ができるんじゃないか、、
という思いから出来たのがコチラ↓
一球車
傾いた方向に、自動で乗り物が動くことで
バランスをとるとのことで、
コンテスト史上、最高傑作と呼ばれているそうです。
こちらの一球車がきっかけとなって、
体重移動だけで動く乗り物が実際に開発され、
また、あの歩くロボットアシモフ君の
姿勢制御装置にも応用されたそうです。
なにせ歩くというのは、
倒れないようにするのではなく、
倒しながら進んでいくということのようです。
一球車を発案した竹中さん
何事にもとらわれない心
というのが非常に大切だと、
人は何か物を見た時に、
これは良い、これは悪いと
つい先入観とかで無意識に思っちゃうんだけど、
役に立たないものを作れというので、
良し悪しとか
心の中のとらわれているものを
全部取っ払ってくれた、
そんな気がするとのことでした。
再び、審査員をしていた森先生が登場し、
とても深いことを仰っていました。
陰と陽の関係で、
ふつうは陰を捨てて陽だけやっているからダメなの、
(陰もやることで)陰・陽が重なり、
協力して溶け合うといい、
と、こう仰っていました。。
とても含蓄のあるお言葉です。
私はこれを聞いて、物づくりだけでなく、
人生諸般にあてはまることだと思いました。
さっそくこれを応用しなくては、、
という思いに駆られました。
私は現在、職場でコンピューター関係の部署にも所属しているのですが、
そこで、今回の番組を引用しながら、プレゼンをさせて頂きました。
それは、自分たちの仕事の分野とはまったく関係のない
自分の好きなこと・今ハマっていること・感動したこと
などを
パワーをポイントを使って発表しちゃおう!
というものです。
割と皆さん理解して頂いたようで、
月一回、そのような場を設けて貰うことが了承されました。
このような場を設けることで、
アイデアコンテストにあったように、
発想の転換が図られ、
パワーポイントを使うことでパソコンのスキルが向上し、
また職員の普段知らない側面を知ることで、連携が深まる
などのメリットがあるかな、と考えました。
ちょうどいま読んでいる本に、アインシュタインの言葉として
以下のものがありました。
我々の直面する重要な問題は、それをつくったときと同じレベルで解決することはできない。
これはパラダイム転換の重要性を説いているものです。
考えの枠組み=パラダイムを劇的に転換するためには、
まったく別の視点で物事を見る体験をする必要があると思います。
職場での、これから行われていくプレゼンが、
ゆくゆく発想の転換となるキッカケとなって行ったら嬉しいな、、と思いました。
さーて、これからどうなることやら、
どんな発表が出てくるか
楽しみであります。
でもまずは、言い出しっぺの彦兵衛が
発表することになるのかな、、
などなど、どんなことになっていくのか、
むふふ、な状態であります。
おしまい
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