先日、NHKのアンコール放送で、
をやっていました。
「精霊の守り人」などの作者である上橋菜穂子さんと、
北海道で傷ついた鷲などの治療をしている獣医師の齊藤慶輔氏との対談でした。
まず凄いなぁ~、、と思ったのが獣医師の齊藤氏でした。
彼の顔つきがまさに、鷲そのものなのです。
眼光の鋭さ、顔の振り方などが、
もう本当に猛禽類そのものという感じで見ていて感動してしまいました。
獣医師なので、常に鷲をよく観察しているのでしょう、
普段から接している物の影響って本当に受けるものなのだなぁ~、、
とつくづく思いました。
この方、その目力で動物に、
動くな!
とやると、ちゃんと動かなくなるそうです。
それには、動物の押さえ方もあるそうで、
常にギュッとつかむのではなく、動いた瞬間にギュッと力を入れると、
それが動いてはいけないんだ、という相手にとっての有効なメッセージになるのだとか。
また古武術をやっているとのことで、
親指を抑えると動きを抑えることができるというのは人間と同じですね、、
と言ってたのは印象に残りました。
古武術って、そういう理にかなった動きというのを追及していったものなので、
野生動物にも通じるんですね。。
もう一方、作家の上橋さんの方のお話しもとても興味深かったです。
NHKのドラマで「精霊の守り人」というのをやっているようなのですが、
その元となるストーリーの第一巻は3週間で書き上げたのだそうです。
レンタルしてきたビデオの予告編で、おばあさんが子供を連れている場面を見た時に、
ストーリーがばーーっと頭の中に展開していったそうです。
子供を連れているのは、おばあさんではなく若い女の人で、その人の名はバルサで、、
とストーリーが湧き出るように進展していったとのことです。
小学生のころの劇の台本なども書いていたということで、
作家というのは、何か努力してするというよりも、
やらずにはいられない内なる衝動みたいなものがある方なんだなーと思いました。
上橋さんは、自分が書き上げた後に、
よくこんなもの自分が作ったなー、、と思うそうです。
もう一度これを書いてくださいといわれても、
とても自分では書けないだろう、、と仰っていました。
ある意味、自分が書いているのではないのかもしれません、
書かされている、という状態のようです。
このお二方のお話を聞いていて、獣医師の齊藤氏にしても、作家の上橋さんにしても、
どうしてそのような道に入って行くようになったのか、
ホント不思議だなぁ~、、と思うのです。
もう、なんか天の声が心の中に響いていて、
その道に進まざるを得ないという感じなんだろうな、、
という気がしました。
そういうのを天命、英語で言うcallingというのでしょう、
呼ばれている状態なんだろうと思います。
だから彼らにとっては、それをしていることが当たり前なのだと思います。
そして普通の人も、実はこの静かなる内なる声によって、
知らず知らずのうちに天命を生きているのかもしれないな、、、
なんて思いました。
でも、ちゃんと天命を生きるには、
自分の内なる声に耳を傾けて、
自分が本当に何をやりたいと思っているのか、
それを知り、色々実生活の中で試して、実行してみる
ということが必要になってくるのだと思います。
もう、このお二方のような人たちを見ていると、
好きになること、好きだ、楽しいと感じること自体が能力だよな、、と思います。
私自身も、そういう自分が好きだと感じること、楽しいと感じることをしっかりつかんで、
生活の中に表現してきたいな、、と思いました。
それが天命を生きる、、ということなのかな、
と思いました。
天命について考えたことでありました。
おしまい
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