昨日、録画していた、NHKプロフェッショナル仕事の流儀を見ました。
http://www.nhk.or.jp/professional/2016/1003/index.html
藤沢の老人介護施設を運営する男性が紹介されていました。
その老人介護施設は、認知症の人が多く利用されているようなのですが、
その施設を利用していくことで要介護度が下がっていくそうなんですね。。
何をしているかというと、利用者の方々に、
自分たちのできること、得意なことをやって頂く
ということのようでした。
料理ができる人には料理を、食器洗いができる人には食器洗いを、縫物ができる人には縫物を、
他、元植木職人だったら植木の選定をした頂き、農業をやっていた人には、作物の作り方、収穫などを教えてもらうのだそうです。
そうして、人は必要とされると、脳が活性化して認知症の症状が軽減していくようなのですね。
手続き記憶というのは、加齢の影響をうけにくいといわれますが、
その手続き記憶に働きかけ、その人の能力、やる気を引き出しているようでした。
その施設を運営する人が、職場の人に言っているのが、表題の
失敗してもいいから「やっちゃえ!」
その人は若いころ、やはり老人の介護施設で働いていて、
桜の時期に利用者の方々を連れて花見に行きたいと施設長に申し出たところ、
きりがないからやめろ、
と言われたそうです。
老人の方は、これが最後の春かもしれないのに、それはないんじゃないか、、と思ったそうです。
まさに、いつやるの?いまでしょ!ですよね(笑)。
単に、老人を預かるだけでなく、思いを支える介護がしたいと、自ら介護施設を立ち上げ、今にいたるのだそうです。
私は、元気になって行く老人の姿や、その現場で働く人々、そして施設長の思いに素晴らしいな、、と感じました。
番組を見終わって、とくに失敗してもいいから、、という言葉が印象に残りました。
考えてみると、日本人は?なのか、失敗することをとても恐れているように感じます。
失敗してもいいから、チャレンジしていけ、と言われると、心の呪縛が解かれる気がします。
昨日、ノーベル生理学賞に大隅良典氏が選ばれましたが、
彼は、好きなことをとことんつきつめなさい、ということをおっしゃっていました。
普通の人は、好きなこと、やってみたいと思うことがあっても、人目を気にして、
なかなかつきつめてやれない、やらないんじゃないか、、という気がします。
一方、アメリカなんかは、もともと移民の集まった国、フロンティアスピリットにあふれる人が集まってできた国なので、
そういうチャレンジというものを失敗をいとわず行動に移す、そういう行為を評価する風土があるんじゃないか、
それがノーベール賞獲得数の多さに少なからず寄与しているのではないか、、
そんな気がしたのです。
失敗してもいいから、
を聞いて、サントリーの創業者の「やってみなはれ」のことばを思い出しました。
http://www.suntory.co.jp/company/research/history/frontier.html
これは、いまでもやってみなはれ精神として受け継がれているようです。
私も失敗を恐れず、やってみたいと思うことは色々挑戦してみたいと思います。
おしまい!
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