2009年3月30日月曜日
長野の企業と二宮金次郎
前回は善光寺参りについて書きましたが、善光寺に至る参道にもおやきのお店がいくつか出店していて、帰りに寄ってみたのですが、その内の一つ大門店のお隣には、「かんてんぱぱ」のお店も出店していて、ついでに中を覗いてきました。
かんてんぱぱの会社は、様々な寒天製品を販売しているやはり長野の会社なのですが、ここの経営者の塚越さんという方も人間を大事にするたいへんすばらしい経営をされている方なのです。
前に納豆キムチを書いたときに紹介した会社も長野の会社でしたが、おやきの会社といい、このかんてんぱぱの会社といい、長野県にはキラリと光る会社が目立つように感じます。
私は毎年年末、必ずカンテンパパの製品をネットで注文するのですが、その理由の一つは年末に注文すると塚越さん自らが撮られた会社のある長野県伊那市の風景写真のカレンダーを無料で送ってもらえるからです。
この塚越氏の撮られた自然豊かなカレンダーを部屋に飾っていると、日本の原風景にいつも接しているように感じられ、ほのぼのとした気持ちになれるのです。
来月はどんな風景が出てくるのかなぁ、と毎月このカレンダーをめくるのが楽しみなのです。
このかんてんぱぱの経営者、塚越さんがその経営哲学のより所としているのが、二宮金次郎の教えだそうです。
私はNHKの「その時歴史が動いた」で二宮金次郎の回をみるまで知らなかったのですが、彼は枯れ木を背負って勉学に励んだ勤勉な少年というだけではなかったのです。
二宮金次郎が素晴らしいのは、彼が常に社会をよくするにはどうすればいいかを考え、それを実行に移したと言う点です。
細かい事は忘れてしまいましたが、たとえば川が頻繁に氾濫して困っていたときには、自ら川岸にひとりで木を一本一本植えていったり(その木が今でも残っているらしいです)、
自然をよく観察していた金次郎は、来年は飢饉がくると感じたときには担当をまかされた地域でその年にとれた作物を蔵に蓄え、実際に飢饉がおとずれ作物がとれなくなっても、人々に農作物を無料で配布してその地域ではひとりの餓死者もださなかったなどのエピソードを残しています。
私はこの番組を見たとき
えっ、二宮金次郎ってそんな偉いひとだったの!?
ととても衝撃を受けました。と同時に、どうしてこんな偉い人をもっと日本の社会で取り上げないのだろうかと思いました。
私のそれまでのイメージは、よく学校においてある薪を背負って本を読んでいる二宮金次郎の銅像でした。
あー、エライ、エライ、でもワッシは真似できませんわ、
という感じのノリでしたが、本当に見習うべきは彼が大人になってから社会に対してどのようなことをなしたか、そして彼のその行動を支えた哲学だったのです。
いまかんてんぱぱの経営は全国で注目されていますが、その塚越さんが手本としているのが二宮金次郎であり、また二宮金次郎を手本としていたのは、あの経営の神様と呼ばれた松下幸之助なども含まれるそうです。
かんてんぱぱの店を訪れてみると、店内に塚越さんの著作が何冊かおいてありました。
へぇー本出されるてるんだ
と思い、メモ帳に書きとめさっそく今度図書館で借りようと思いました。また二宮金次郎の本もこの期に一緒に読もうかなと思っています。
また二宮尊徳の記念館というものも小田原や掛川にあるそうなので、機会があったら一度訪れてみたいなと思っています。
おしまい
参考:
かんてんぱぱ
http://www.kantenpp.co.jp/index.html
Amazon:塚越寛の本
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url?%5Fencoding=UTF8&search-type=ss&index=books-jp&field-author=%E5%A1%9A%E8%B6%8A%20%E5%AF%9B
Amazon:二宮翁夜話
http://www.amazon.co.jp/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E8%AA%9E%E6%8A%84%E8%A8%B3-%E4%BA%8C%E5%AE%AE%E7%BF%81%E5%A4%9C%E8%A9%B1%E2%80%95%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E8%B1%8A%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E6%99%BA%E6%81%B5%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E6%AF%85/dp/4569640877/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1238313121&sr=8-2
NHKその時歴史が動いた:二宮金次郎
http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2005_09.html#02
尊徳記念館(小田原市)
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/e_f/sontoku/sontokukinenkan.html
大日本報徳社
http://www4.tokai.or.jp/dainihonhoutoku/
http://www.geocities.jp/bane2161/dainihonhoutokusya.htm
ウィキペディア(二宮尊徳)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%AE%AE%E5%B0%8A%E5%BE%B3
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