横浜で、映画『この世界の片隅に』を観てきました。
戦争中の広島を舞台にしているということで、
原爆に巻き込まれて終わる悲しい映画なのかと思っていたのが、
意外や意外、違いました。
確かに、戦争をテーマにした映画なのですが、
全体としてほのぼのとした雰囲気に包まれ、
絵のやわらかいタッチのも相まって、
やさしい、心温まる作品となっていました。
全体を流れる空気が温かいものだけあって、
そのほのぼのとした日常生活に切り込んでくる
非情で暴力的な戦争の場面が
いっそう引き立つという構成になっており、
反戦に対して、こういう表現の仕方もあるんだ、、、
と深く感心してしまいました。
戦後70年が経ち、戦争を経験した世代がいなくなっていく今の時期だからこそ、
観ておくべき映画だと思うし、
また70年が経っているからこそ、
こういうストレートでない表現が可能になったのか、と感じました。
蛍の墓みたいな、ひたすら悲しい映画だったらやだな、と思っていたのですが、
戦争映画であるにもかかわらず、
観終わっても温かい気持ちが残りました。
人に対する思いやりの大切さというものを
改めて痛感させられました。
監督は、片渕須直(かたぶち すなお)という方です。
私は知らなかったのですが、ジブリでも作品に関わっていたことがあるようで、
解説をみて、なるほど、そうだろうなぁ~、、
と納得しました。
今回の作品、ヤフー映画の評価が4超えというのも理解できます。
この作品、まちがいなく何がしかの国際的な賞を取ることだろうと思います。
本当に素晴らしい作品でした。
片渕監督にありがとう、と言いたいです。
また、片渕監督の以前の作品も観てみたいと思っています。
『マイマイ新子と千年の魔法』という作品は
近くのツタヤでレンタルしているようなので、
借りて観ようと思っています。
おしまい!
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