2020年4月12日日曜日

幸せから始める



幸せになるにはどうしたらいいのか?

これが私の人生のテーマです。

幸せには色々な要素がありますが、

私が今至っている結論の内で、もっともシンプルにして簡単なものは、

私はいまとても幸せです

と肯定する、ということです。


幸せになろうとするのではなく、いますでに幸せであることに気付こうとすること、すなわち、

いまここがすでにゴールである、

という感覚を持つということです。


幸せになろうとすることは、今は幸せではない、と否定していることに他なりません。

それを続けていると、幸せは常に未来にあり、

ある状態になっても、まだその先、その先、

といつまでも幸せになることはできません。

いま、この瞬間、私はとても幸せです

と言葉にして言ってみることで、

脳は、今自分が幸せであることを一所懸命に見つけようとします。

そうして辺りを見回してみると、私たちはいかに恵まめているかに気づかされます。

単純に蛇口をひねって水が出ることだって、昔の人たち、或は現代でもアフリカなどに住む人たちにとっては、とんでもなく有り難いこと、驚異的なことです。

当たり前に、お風呂に入れることだって、皇帝並みの贅沢です。

三食の食事が食べられ、雨露をしのぐ家があることだって、

また当たり前に安全な新鮮な空気が吸えることだけでも、どれだけ有り難いことでしょう。

こういうことに日々思い至り、生活の中にある小さなことに感謝できれば、

それはもう幸せの連続です。

幸せのふりをしていると、幸せになれるのです。

幸せは、一人ひとりの心の選択、心の習慣によっていると私は思います。

しかしそれでは現状満足に終わってしまい進歩がないのではないか、

と思ってしまいますが、

現状に対する満足感を持ちながらも、

また同時に未来に対しても夢と希望をもって生きるという一見矛盾することが、生き生きと楽しく生きるコツだと私は思います。


魂のゴールは、大いなる存在、神と一体となることだ、

という人もいます。魂の格、霊格を高めていくことが人生の目的だ、と。

私もそうは思う一方で、実はいまここにいること自体がゴールなんだという思いももっています。

仮に、最終的に自分の魂が神と究極的な合一を果たして、神の意識に溶け込んだとします。

しかし魂はまた分化して、何もわからない個の意識からスタートしていくんだと思うのです。

すべては円環構造になっています。つまりぐるりとつながった線路の上をぐるぐるまわっている電車のようなものです。

目的をもって先に進もうとしながらも、実は、今自分がいるところがゴールでもあるのです。

これは秘伝でありながら、公然の秘密です。

だから、先に進もうと努力するのもまたいいことだし、現状に感謝するのも正しいあり方なのです。


私は最近、ある知人から一冊の本をプレゼントされました。










頂いた方は、職場の人ですが、偶然にも私の高校の先輩にあたる方で、著者はそのお姉さんで、やはり同じ高校の出身です。

一度展覧会に行った際にお会いしたことがあるのですが、

つねに微笑みをたたえて楽し気にされていたのが印象的でした。

私は、この本を見ながら思ったのです。この方は、幸せな方なんだと。

私たちが戸外に出てみると、草がたくさん生えていますが、私たちはそれを雑草と呼びます。

しかし、この方が戸外に出れば、もう宝の山です。

私たちが雑草と呼んでいるものが、喜びの対象であり、それを眺め、絵として描くことが至福の時間なのです。

こんな幸せなことがあるでしょうか。

草の一つひとつに、広大な宇宙や、神の摂理を見出しているのだろうな、、と私は想像するのです。


空海は言いました。

仏法遥かにあらず、心中にして即ち近し、

この仏法を、幸せとして読んだらどうなるでしょう。

幸せは、どこか遠くにあるのではなく、心の中、すぐ近くにあるのだと。

また空海は続けて言います。

真如外にあらず、身を捨てていずくにか求めん

真如というのは、悟りの境地、真理ということです。

これも幸せと置き換えて読むと、

幸せは、どこか外にあるのではなく、今持っている体を捨てて、どこに求めようというのか。


幸せというのは、どこか遠くにあるのではなく、いまここにあり、

日常生活を捨て、体を離れたどこかにあるのではなく、いまこの日常の当たり前の生活の中にあるのだということ、

それに気付くこと、そこがスタートであり、ゴールなのだと私は思います。


いまの現状に照らして話をすると、

ニュースでは、コロナの感染者が何人で、今までの記録を更新しただ、アメリカでは死者が何人だなどと暗いニュースばかり流れています。

確かに現状を正しく理解して、コロナが広がらないように一人ひとりが注意すること、コロナが終息することを願うことは正しいことでしょう。

しかし世間に合わせて、世の中のダークな部分に焦点をあわせ続ける必要もないのです。

幸せでいられるかどうかは、ひとえに私たち一人ひとりの自由意志、選択にかかっているのです。


コロナが終息したら幸せになる、

目標の学校に入学したら、就職出来たら、

結婚したら、子どもが出来たら、退職したら幸せになる、

そうではないのです。

いまいる環境の中で、与えられている材料の中で、どれだけ幸せなことに気づき、感謝し、また楽しいものを創造していくか、

そこに幸せになれるかどうかのカギがあるのだと思います。


いま、このコロナの流行の中においては、

こんなイベントは一生のうちに一回、体験できるかどうかです。

この機会がだからこそ、楽しめることをゲームのように見出せばいいのだと思います。

インドアライフを楽しむ絶好の機会として、遊び心をもって楽しめばいいと思います。


たとえば、私たちはマスクを常時つけている必要がありますが、

私はどうせマスクをするならと、ヒノキのエッセンシャルオイルをつけて、香りを楽しんでいます。

仕事をしながら森林浴です(笑)。


また、あまり外には出れないので、読みたかった本やマンガをたくさん読んでいます。

(面白いマンガたくさん見つけてしまったので、いつか書きましょう)

図書館は、基本的に閉まっていますが、返却と予約した本の貸し出しはやっていので、

私はネットで見つけた楽しそうな絵本を予約して、図書館の外で読んで返しているのですが、

びっくりするような絵本と出会い、感動し、また考えさせられることもあります。

(これについても、またの機会にでも書きましょう)


また、こうしてブログを書くこと時間も出来ますし、

室内でじっくり筋トレに励むことなんかもできます。

ヨーガをしたり、たまには静かにすわって瞑想を楽しむことなんかもいいと思います。


考えようによって、同じ状況でも、幸せになったり、不幸のどん底と思えたりしますが、

それはひとえに、私たち自身の心の選択にかかっています。

どうせ同じことをするなら、愉快に楽しくやりたいと私は思っており、

常に、にこにこ上機嫌で、気前よく楽しいことをいっぱいやるように心がけています。

明るい気持ちで、パンデミックの状況を楽しみつつ、収束を願いたいと思います。





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